日本への警告 米中朝鮮半島の激変から人とお金の動きを見抜く (講談社+α新書)

  • 講談社
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  • Amazon.co.jp ・本 (208ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784065160794

感想・レビュー・書評

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  • 世界三大投資家の一人、ジム・ロジャーズの投資哲学と今後の展望をまとめた一冊。日本やアメリカに対して悲観的で、中国や朝鮮半島に大きな期待を持つジム氏のロジックが展開されていく。前作『お金の流れで読む日本と世界の未来: 世界的投資家は予見する』とほぼ同じ内容だったので正直肩透かしを食らった感は否めない。とはいえ、この2冊を通して読んで学んだことは、安く買って高く売る、という極めてシンプルかつ王道とも言える投資スタイルの重要性である。狼狽売りで下落した時こそチャンスだと思えるようになったかもしれない。

  • 作品日本への警告 米中朝鮮半島の激変から人とマネーの動きを見抜く
    ジム・ロジャーズが日本向けに執筆した本であるけれども、題名の中身は前半だけです。

  • 1つ前の著書と書かれていた内容は大差がなかった。
    1冊目として読んでいたら★4つだった。

    今後はやはりアジアの時代がくるんだなー、再認識。
    残念ながらそこにれ日本は入ってなさそうだけど。

  • 今日の高湿度のように、読後感はあまりよくない。前半は日本の“衰退”をこれでもかというくらい「警告」されてる。
    「50年もすれば日本は考えられないほど衰退している(p20)」
    「私が日本に住む10歳の子どもであれば、一刻も早く日本を飛び出す(p24)」
    「自宅を購入しているのであれば、売却して海外に移住(p67)」とまで!
    21世紀の覇権国家となる中国、北朝鮮の若きリーダーの高評価、日本人よりマシな韓国人のオープン気質、投資先としてのロシア。歴史学も学んだ「世界的投資家」が見る将来は、説得力があり、当たるんだろう。
    歴史的に日本の“衰退”は納得。20世紀後半の数十年が特異だった。ただ、“衰退”はあくまで相対的なもの。情熱もって生きていけば個人も国も幸福になれるんだろう。
    「金持ちになりたければ、中国語のツアーガイドを始めるべきだ(p89)」なんて書いてあった。
    サボってる中国語の勉強を復活しなきゃ

  • 「お金の流れで読む~」に引き続き読みました。
    三章の朝鮮半島の話しが具体的で、わくわくしながら読めた。

  • 確実に人口が減っていく日本、それに対して子供を増やすこともできず、移民に対しても消極的であれば、あとは衰退しかない、というのが警告です。それに対してどうしていくのか、いろいろな考えを述べていますが、果たして日本はどうなっていくのか。考えさせられます。

  • 現場を回っている人の話には説得力がある。日本に対する警告はどれも至極まっとうで、ずっと指摘されているのにまったく改善されていない。

    逆に言うと、その警告自体は新しいことはないのだけれど、どうしてそう考えたかとか、なぜ気づいたかとか、そういう普遍的なことをしることに、本書を読む価値があると思う。

    世界を回るのはなかなか大変だと思う。旅立つ勇気も必要だけれど、旅立ったあとの体力や健康、事件・事故に巻き込まれなかったこと、それらに恵まれたのは幸せなことだ。

  • 2019.12.23 #031

    彼の発言で株価は変わるので今となってはあまり説得力を感じないが、日本人の苦手なところなど勉強になった。
    どれにも楽はなく、勉強が大事なこと。今の日本はどちらかと言うと逆行した考え方。投資について色々考えた。

  • 一つの意見として。
    過去に書いていたことの使い回し感もあるが、やはりためになる。

  • 目次が全体の趣旨を表しており講演録のよう。なので目次以外に気になった箇所を備忘録とする。
     中国はアメリカの8倍のエンジニアを輩出しており(まして日本とはくらぶべくもない)、市場競争に任せていてはファーウェイに圧倒されるというトランプの焦りが使用禁止の保護主義を招いた。しかしアメリカだけが使わずとも中国はアメリカ以外に既に市場を築いており大勢に影響はない。市場競争で勝てないから政治に頼る、これは昔からアメリカが日米貿易摩擦などで講じてきた手法。
     アメリカと異なり中国はアフリカ各国の首脳を何度も北京の国際会議に招待している。アフリカ各国は天然資源が豊富、またシベリアも中国は確実に視野に入れている、歴史的に覇権国は近隣国をも支配する。
     スイスで育った金正恩のスキーリゾート建設が意味するのは、世界最下位水準の北朝鮮にも経済成長の萌芽はトップ層にみうけられるということ。政治体制が変わらずとも経済成長が可能なことは既に中国が証明している。実際に北朝鮮に行ってみると中国を介して韓国に商品を供給して意外なほど活気にあふれた暮らしをしていた。偏ったメディア報道に翻弄されてもいけない。
     大麻ビジネスが医療用に合法化されることは、コロンビアの経済成長の起爆剤となる。大麻栽培がアングラマネーでなくなるからだ。メデジンに滞在してそう感じた。
     経済成長を見極めるには、大きな変化の触媒をみつけることが大事。成功するには情熱を無視してはいけない、お金について学ぶことを怠ってはいけないが情熱よりも気に掛けるようではだめだ、分散投資が基本といってよく知らない種類に分散するよりもよく知ってるものに集中するほうが成功には近い、人のいう情報はうたがい安全確実という言葉は使ってはいけない、感情はマーケットを動かすエンジンになるのは事実なので大衆のヒステリー群集心理に翻弄されず、知識と経験を駆使して冷静に判断するのが難題だけど大事なことだ

著者プロフィール

■著者略歴
ジム・ロジャーズ(Jim Rogers)
1942年、米国アラバマ州生まれ。イェール大学で歴史学、オックスフォード大学で哲学を修めた後、ウォール街で働く。ジョージ・ソロスとクォンタム・ファンドを設立し、10年間で4200パーセントという驚異的なリターンを上げる。37歳で引退した後、コロンビア大学で金融論を指導する傍ら、テレビやラジオのコメンテーターとして活躍。2007年よりシンガポール在住。ウォーレン・バフェット、ジョージ・ソロスと並び世界三大投資家と称される。 主な著書に『冒険投資家ジム・ロジャーズ 世界大発見』(日経ビジネス人文庫)、『危機の時代』(日経BP)、『ジム・ロジャーズ 大予測』(東洋経済新報社)『大転換の時代』(プレジデント社)がある。

「2023年 『捨てられる日本』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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