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Amazon.co.jp ・本 (416ページ) / ISBN・EAN: 9784065163764
作品紹介・あらすじ
2001年に発覚した外務省機密費流用事件、官邸・外務省を揺るがせたこの事件を掘り起こしたのは名もなき刑事だった。
容疑者は、着服したカネで次々と愛人を作り、競走馬を何頭も所有する外務省の「ノンキャリの星」。地道な裏付け捜査と職人技を駆使した取り調べ、そして容疑者と刑事の間に生まれる不思議な人間関係。
機密費という「国家のタブー」に触れてしまった二課刑事(ニカデカ)たちを待っていたのは――。
人間の息遣いが聞こえるヒューマン・ノンフィクション。
感想・レビュー・書評
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骨太な警察小説。ノンフィクションで、実名での作品。
2課の活躍する小説はこれが初めてでした。
情報がいかに大事か、同じ課でも詮索されないようにする徹底ぶり。
今回の事件、恥ずかしながらこの作品を読むまで知りませんでした。
国家の裏金を何億も私的利用するなんて、中々に闇が深い。
完全解決もしてない為、警察内部での社内政治的な1面も感じ、なかなかモヤモヤしました。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
「しんがり」が良かったので、こちらも手に取る。
期待に違わず面白く一気読みでした。事件そのものは、私の中では山一の方が衝撃的で、こちらも同じ外務省で、この後に世間を騒がした、佐藤優・鈴木宗男の一連の事件の方が印象に残っている。
本書もノンフィクションではあるが、出来のいい映画を見ている様に一気に話が展開していきます。捜査をする刑事がホント濃い人ばかりで、こんな組織の中では、自分は絶対に生き抜けないとつくづく思いました。
摘発された松尾も、最後は外務省を守ったのか。捜査では明らかにできなかったそこを、作者が突っ込めたら凄い傑作になってると思う。
この人の作品はもう少し読んでみたい。 -
他の方の書評にもあったが、淡々と実名で語るノンフィクションは読み応えがあった。
だけど、完全勝利は難しく役得で逃げ切った大物たちが多いことが読み取れる。そこに警察官達の忸怩たる思いややるせなさも正直に書かれていると思う。
機密費という名のもとに、好き放題に使っている官僚や政治家に怒りを覚えるも、一般大衆にはどうすることもできない。その闇に挑んだ二課の刑事たちの物語。
タイトルである石つぶてとは?・・・
巻末での『廉吏』な警察官に対して敬意を払いたいと素直に思いました。 -
体制や組織からはみ出しながらも正義を貫く人たちへの清武さんの眼差しはいつも優しくてあたたかい。石つぶては外務省機密費流用事件を追ったルポタージュだ。登場するノンキャリの二課刑事たちは、みな個性的で気骨があって魅力的だ。
機密費のような使途が柔軟なお金は政治を行ううえで必ず必要だろうし、その意味で清廉たることはできないと個人的に思う。問題なのはそのグレーゾーンを扱うものの心持ちだろう。松尾克俊ひとりで5億以上流用できているならば外務省という組織のチェック機能は破綻しているだろうし、組織的に隠蔽して松尾克俊ひとりに罪をなすりつけているのであれば外務省という組織は腐っている。どちらにしても組織としては酷かったのだろうと思う。
潔癖でありすぎることは息苦しいことだし、この世から悪事がなくなることはないだろう。その意味で一罰百戒だとしても警笛を鳴らし半鐘を鳴らすことで世を啓蒙する二課のような組織が必要だろうと思う。
気になるのは警視庁がより管理的な組織となり捜査手法も可視化されたことで検挙件数が減っていることだ。きっとここにもグレーゾーン問題がある。管理し数値化しリスクヘッジすることは一見正しく清廉に見えるが、そんなに理想通りに社会は動かない。贈収賄を野放しにしないような組織に警視庁が変わっていてほしいなと思う。潔癖な組織や社会は理想に過ぎない。健全な組織や社会はグレーゾーンや余白を認める寛容さとそれを悪用しない規律があるものなのだろうと思う。
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清武さんのノンフィクション 最高
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国税や検察特捜が取組むような捜査を警察もしている
外務省で実権を永く握っていた官僚が数億の金を私的に使っていた
細川、羽田、村山、橋本、小渕の総理に計46回もの外国訪問時に官邸から出る機密費を自在に使っていたのであった
同じ公務員であっても その意志と職務への考え方と暮らしぶりは異なる
読売新聞社出身の著者が 無名の刑事達のために
石つぶて として称えまとめ上げたノンフィクションだ -
先にドラマ版の石つぶてを見てしまったせいか、読み進めるワクワク感が無かったが、これを見てドラマ版はよくできているなとおもったし、ノンフィクションの本書を下書きに、映像化する際に、人間関係や登場人物の性格、伏線の張り方を少し変えてドラマチックに演出していることが分かって面白かった。
また、松尾氏の汚職事件簿でもある一方で、刑事の戦いも物語であり、型破りな刑事が多く登場するが、今は管理社会でその存在は許されず、同時に検挙数も下がっているという。日本社会に様々な問題があるが、警察内部においてすら、ある種の息苦しさというのが存在するのだなと改めて思った。 -
ドラマを配信で観てから読んだ。2課といえば振り込め詐欺を想起するけど、こう言う現場もあるんだな、と。公金の使い込みは腹立つけど、機密費の必要性は少しは認めるが、こんなことがあるとまだまだ闇は続いているんだろうと思うなぁ
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ドラマが秀逸でしたので原作が気になり拝読。小説では事実の積み上げと真相究明、突き付けた事実に対する国の対応の歯痒さが淡々とつづられています。新聞読んでる感じですが、下手に飾り立てるより事件の凄さが分かります。
小説気に入った方はドラマもお勧めです。 -
世の中には使い道が
わからなくても良い金が存在する。
底しれない巨大な闇に
警視庁二課刑事が立ち向かう。
大きな大きな壁に
風穴は開けられるのか!?
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捜査二課対外務省の戦いで、実に男臭い物語です。
刑事の意地で外務省の横流し資金の真相を追うのですが、しかし昭和の刑事は熱いですね。
自分は男臭い登場人物は好きなので、楽しく読めました。 -
背ラベル:317.5-キ
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エンタメにしては地味かな、作中の刑事が外務省高官まで追及できなかったことを挙げて敗北と評している様に、金額としては大きいが犯人がいまひとつ小物で終わったな…と思いかけたが、よく考えたらこれは実話。一級の調査報道と捉えれば、さすが元讀賣新聞のスター記者の取材力には唸るばかり。この一件が、悪名名高い機密費を世に知らしめる発端となったことを鑑みれば(そうでなくとも)、日ごろ現場で捜査にあたる刑事達の職に賭す覚悟を思うにつけ、頭が下がる思いだ。彼らの様に、自らの使命に矜持を持って生きたい。が、なかなかそれが難しい時代なんだなぁ。。。
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エンターテインメントではない でも真実でもない 積み上げられた事実のみが存在する 鮮やかな伏線回収や心を震わせる感動のラストではなく 事実の力強さがここに在った
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「事実は小説より奇なり」信じられないことが現実に起こっている。横領の絵が描けるのも才能のうち!
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ノンフィクション!
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外務省ノンキャリアによる海外外遊に伴う機密費の横領(詐欺)を巡る警視庁2課の奮闘を描いたノンフィクション。
地味で地道な捜査、霞が関を守ろうとする官邸・外務省・警察内部など腐った官僚組織の数々。
それを乗り越え立件していく刑事たちの仕事。
そして成し遂げた結果がこれだよ!という最悪のオチ。
読み応えのある素晴らしい作品。 -
「国家の裏ガネ」機密費を使い込んでいた男と、その背後に潜む闇に二課刑事が挑む!
著者プロフィール
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