- Amazon.co.jp ・本 (194ページ)
- / ISBN・EAN: 9784065165669
作品紹介・あらすじ
お正月に寅さんが帰ってくる! 12月27日の全国ロードショーを前に、すでに話題騒然のシリーズ最新作。そのノベライズを手がけたのは、山田洋次監督の信頼もあつい作家・小路幸也。「男はつらいよ」シリーズ初の小説化作品です。
寅さんの甥っ子である満男は会社員から小説家に転身し、人気作家の仲間入りをしかけている。しかし家庭生活のほうは、6年前に妻を病気で失い、中学3年生の娘ユリと2人暮らし……。
一方で、ヨーロッパで夫・子供との家庭を持ち、UNHCR(国連難民高等弁務官事務所)の職員として働く、かつての満男の恋人の泉(イズミ・ブルーナ)は、シリア難民の窮状を訴えるべく、国連スタッフとともに来日している。そんなイズミが、出版社が主催する書店での満男のサイン会に姿を現す。数十年ぶりの再会を果たす2人――。
誕生50年。23年ぶりの新作にして、「男はつらいよ」シリーズ第50作となる記念碑的作品をノベライズ化。
満男(吉岡秀隆)と、かつての恋人・泉(後藤久美子)との短い再会を軸にした現在進行系の物語に加え、さくらや博、スナックの経営者になっているリリーたちの想い出として描かれる若き日の寅さんの姿、声、そして笑顔。さらには瑞々しくも美しいマドンナたちの残像までを、『東京バンドワゴン』シリーズなどで名を馳せる人気作家・小路幸也が、爽やかで、しかも独特の温かい筆致で活字化しました。
映画ではわからなかった登場人物たちの関係性や心の葛藤が描かれるほか、ちょっとしたエピソードの挿入も、活字作品ならでは味わいとして堪能できます。寅さんファンの心に感動と感激を刻むこと間違いない映画作品に加え、ぜひとも日本中のファンに届けたい一冊です。
感想・レビュー・書評
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寅さんの世界にも、しっかりと高齢化社会の波は押し寄せていて
登場人物たちの若者比率が著しく低い、、、、
そうか、満男はこんな大人になっていたのか。
とらやは今こんな風になっているのね。。。と、
懐かしい人々の消息を知るみたいに
幸せな気持ちで読み進めました。
こんな形でなら、また寅さんに会えるのかな。。。
また会いたいなぁ、、、あの懐かしくて温かい笑顔に。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
映画も観に行きましたよ!
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映画の中で満男が書いていた本とも言える。
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(2023/1/7読了)
小路幸也さんの小説といっても、原作は山田洋次さん。、映画も観ているので、読書というより記憶を辿った感じ。
寅さんの映画は何度となく目にしている。コメディだけど、いつも寅さんや周りの人の身勝手さに少し気持ちが曇る場面がある。今作で言えば、泉ちゃんのお父さんがおねだりするシーン。時代なのかなぁ。 -
渥美清がいないから、新しい寅さんは満男の回想がメイン。
ああ、こんなシーンもあったなぁと懐かしく思うし、もっともっと新しい話も観たかったと残念にも思う。
それだけの名作だけに、本著を映像より先に読んでしまったことを少し後悔。寅さんはやっぱり映像出なきゃ。
また寅さんの世界に逃げ込むかなぁ。あのすてきな世界に。 -
映画終盤の空港での2人のやりとりの真意がよく分からずもやもやしていたのだが、本を読んでどういうことかわかった。
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寅さんのメロンのくだりは最高ですなあ
かつて観た映画のシーンが蘇ってきた
満男の語りは若干の違和感あり… -
男はつらいよ50周年記念。小説家になった満男、博、さくら、リリー、泉さん達がいろんな場面で懐かしく寅さんを語ります。東京バンドワゴンの著者が懐かしく暖かな描き方が素敵です。
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心がホンワカ。
寅さんが知り合いのように感じるのは、きっと私だけではないんだろうな。ニッポンの心だね
著者プロフィール
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