忌み地 怪談社奇聞録 (講談社文庫)

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  • 講談社 (2019年7月12日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (224ページ) / ISBN・EAN: 9784065166789

作品紹介・あらすじ

怪談社の糸柳寿昭と上間月貴が全国各地の忌み地、いわくつき物件を中心に取材。ふたりが足で集めた情報をもとに作家・福澤徹三が取材のプロセスや現場の状況を書き起こした前例のない怪談実話集。糸柳と上間は事故物件が集中する地域で、恐るべき怪異の連鎖に遭遇する。歴史から忘れ去られた戦慄の真相とは?

感想・レビュー・書評

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  • タイトルに魅かれて読み始めた。
    4作目も出ているようなので、
    これから順次読もうと思う。

    なんといって、「実話」であることがみそ。
    全国津々浦々、糸柳さんと上間さんが丁寧に取材をしている。

    自分自身霊感が強いわけではないが、
    なんとなく嫌な感じのする場所はわかる。

    どんな亡くなり方をしたかで、その場所に残る思いもそれぞれだろう。
    井戸であれ川であら、「水」にまつわることは特に気になった。

  • 怪談実話を収集している怪談社さん
    この本は、実際に足を運んで聞いたお話を集めたものだそう。

    よくできた怪談話のように
    明確にオチがあるわけではなく
    謎な終わり方も多い
    でも、実はそっちの方が怖い
    原因がわからないまま終わる恐ろしさ

    じわじわくる怖さのある本でした。

  • 「怪奇小説好きは、結局怪奇実話に落ち着く」とも言われる。言い換えれば「ホラー好きは怪談実話にたどりつく」というところか。
    怪談師の大家・I川御大は「創作している」ことを公言しているが、確かに聞くと小泉八雲や小川未明が元ネタだというものがわかる。実話怪談と名がついていても、読むとどこかで聞いたパターンというのも少なくない。
    しかし、怪談社や彼らが出演する番組で語られる実話怪談は独特なものがかなり多い。
    この本も水辺の幽霊・井戸は恐ろしい・事故物件の怪という怪談の定石もありながら、「発想が鋭すぎる」、特異な実話怪談がメイン。
    取材で得た話、伝聞のため、はっきり怪異が描かれないことも多いし、何があったのかもわからないこともある。
    怪談自体は曖昧模糊としている、しかし怪しげな物件は目の前にある、怪異ははっきりわかるのに原因があやふや、怪談の予感がありながらも又聞きどころか通行人の電話という曖昧さ等々…アンバランスがむしろリアリティに溢れていて楽しい。
    某地域での怪異を集めると、朧気な全体像が見えそうで見えない、何かしらの繋がりらしきものがありそうな気がする、という感覚は、柳田国男の民俗学論のよう。
    映画や心霊ドラマのようなわかりやすい恐怖ではないけど、じんわり怖い。これぞ実話怪談!

    そういえば、本書でも紹介されてるお笑い芸人がMCの怪談番組を好きで見ているのだけれど、そこで語られる怪談もやはり唯一無二のものが多い。
    そんななか、ある人が語った話が古典怪談の焼き直しのような内容だった。ここまで見ていると「聞いたことのある話」はむしろ浮いていたのだが、「それに似た話がありますね」としっかりつっこんでいた怪談社サイドがすごく印象的だった。やっぱり古典や伝承も押さえているお二人なのだなと感心した。

  • 忌み地 怪談社奇聞録
    著者:福澤 徹三・糸柳 寿昭
    ナレーター:木内 秀信

    1話1話が短いので小話を聞く感じで聞きやすかった。

    ホラーが苦手なのにホラーを聞きたかった自分にとって、ナレーターさんの声が爽やかな感じであまり恐怖を感じずに読めたのも良かった。

    事故物件が集中する地域があるみたいだが、怖いのでその周辺には絶対に住みたくない。

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    サマリー(あらすじ)・コンテンツ:

    怪談社の糸柳寿昭と上間月貴が全国各地の忌み地、いわくつき物件を中心に取材。ふたりが足で集めた情報をもとに作家・福澤徹三が取材のプロセスや現場の状況を書き起こした前例のない怪談実話集。糸柳と上間は事故物件が集中する地域で、恐るべき怪異の連鎖に遭遇する。歴史から忘れ去られた戦慄の真相とは?

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    読了日:2025/06/27

  • 短い実話怪談が数多くて読み応えありました。オチが弱い物も多かったがそれがかえって生々しい。取材に辿り着く経緯の方が面白い物も多い。全体のオチのようなまとめのような考察も最後についているが、普通に読んでいれば分かるものでした。それもリアルでした。

    今回のオチ:
    全身が黒い人、地盤沈下や水害が頻出する地域がある。調べるとその一帯の地下にはかつて炭鉱の坑道があり、煤だらけになってたくさんの死者が出ている。

  • 2025.06.06

    久しぶりにザ・怪談といったホラー本を購入してみた。この手のものはたくさん書店に並んでいてどれを読んでいいかわからないがこちらはタイトルに惹かれたので購入。
    忌み地、というタイトルから、特定の呪われた場所の検証的なホラールポ(冒頭に出てきたK市)かと思いきや、次々と取材場所が移るので少し混乱したが、取材した内容を淡々と伝える書き口が好きだった百物語シリーズと似ており、とても面白く読み終えた。とても好みだった。
    とても薄い本だからすぐ読み終わると思いきやなかなか読み進められず。それだけ内容が濃かったということだと思う。
    惨、と屍、にも出会えたら読みたい。

  • 『近畿地方の〜』のようなお話かと読み始めたら、冒頭とラストで『残穢』っぽさを醸しつつ、全体的には『新耳袋』のようだった。怪談話らしい怪談話。途中に差し込まれている写真が、小説の中と読み手の現実を繋げてくる感覚があって、怖さを引き立てる

  • 怪談集って初めて読んだけど、取材しながらコツコツ怖い話を集めていく経過も知れて、結構面白かった。以前読んだ『残穢』は完全に小説だけど、あれの内容を軽くした、ルポバージョンって感じ。

  • 特別な場所ではなく、私たちのすぐ側にある「忌まわしい土地」をテーマにした、背筋が凍るような実話集です。
    一つひとつのエピソードが非常にコンパクトにまとめられているからこそ、語りすぎない「余白」にえも言われぬ不気味さが漂っています。あえて深掘りせず、断片的な事実だけを提示する手法が、読み手の想像力を強く刺激し、日常の風景を塗り替えてしまうような没入感を与えてくれました。

  • なかなか生々しい怪談本であった。

  • 事故物件は事故物件を呼ぶ。
    霊は霊を呼ぶ。不思議な話だよね〜。

    実際に取材した話ということで
    オチがなかったりもするけれど、そこがまた絶妙にリアルでよいのかも。

    「底喰川」なんかゾッとして良い。

    オチのある作品を読みたいなら他の創作物を読むことをオススメ。
    この作品はリアリティなので…

  • ノンフィクションだからか怖すぎず、でもノンフィクションだからこその気味の悪さや後味の悪さがあって面白かったです。
    怪談師の方の、怪談との距離の取り方が、絶妙だなと感心しました。

  • 怪談社の取材の様子から文章に起こすという企画で、怪談を取材するシーンが頻出する珍しい実話怪談本。ネットで聞いた話を送ってくる提供者などハズレもあるが、現場で別の話を聞ける場合も多いという。そして帯にも書かれる問題の「K市」。 残穢と共に読んでみては。

  • 私が、怪談が好きで色んな話を聞いていたということが前提になるのだけれど。

    多くが話も、どこかで聞いたことあるなあとか、YouTubeであの怪談家さんが話してたなあとか、そんな感じ。

    すごい怖いという感じはないけれど、それなりに楽しめるものではあるかな。

  • 土地や建物など怪異が起きる場所に重点を置いた怪談実話集。大体の怪談実話集は、ただ現象だけ羅列されていて最後の方は飽きてくるのですが、これはその怪異を取材するプロセスから描かれているので飽きずに楽しめた。ひとつ前に読んだ、松尾タニシの「恐い旅」と似たようなコンセプトの本でした。
    私の家の近くにも、立地的には悪くないのに新しく入った店がどんどん潰れていく場所がある(それが霊的な理由でなのかどうかはさておき)忌み地って本当にあるんだろうなと思った。

  • 2025/10/03 オーディブル

  • そんなにおもしろくはない。並。旅行の電車用みたいな。

  • どの話もあっさりした怖さ。

  • 取材をしていく形式で進んでいく内容。一話一話が短いので隙間時間にピッタリな1冊です。涼しくなりたい夏の移動時間にオススメ

  • 怪談モノは往々にして過度な味付けがされていくので興醒めすることも多いけれど、この本は一貫して誠実な書きぶり。幽霊がいる/いないが重要なのではなくて、怪談話の語り手として信用出来る/出来ない問題が怖い話界隈にはあって、「あの芸人の話嘘ばっかじゃねーか!」みたいなこともよくある。その点においてはとても好感を持った。
    ただ、だからこそ本で読むと地味というか怖すぎないというか、そのあたりワガママな読者ですみません。

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著者プロフィール

福澤 徹三(ふくざわ・てつぞう):1962年、 福岡県生まれ。ホラー、怪談実話、クライムノベル、警察小説など幅広いジャンルの作品を手がける。2008年、『すじぼり』で第10回大藪春彦賞受賞。著書に『黒い百物語』『忌談』『怖の日常』『怪談熱』『S霊園』『廃屋の幽霊』『しにんあそび』『灰色の犬』『群青の魚』『羊の国の「イリヤ」』『そのひと皿にめぐりあうとき』ほか多数。『東京難民』は映画化、『白日の鴉』はテレビドラマ化、『Iターン』『俠(★正字)飯』はテレビドラマ化・コミック化された。

「2023年 『怪を訊く日々 怪談随筆集』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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