Cocoon 修羅の目覚め

著者 :
  • 講談社
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本棚登録 : 42
レビュー : 4
  • Amazon.co.jp ・本 (242ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784065166864

作品紹介・あらすじ

戦う花魁。シリーズ、開幕!
第13回小説現代長編新人賞奨励賞受賞。

天明期の江戸・吉原。大見世である「黒羽屋」の最高級遊女・花魁として名を馳せる主人公の瑠璃は、江戸に跋扈する鬼を滅する闇組織・黒雲の頭領という裏の顔を持っていた。彼女は妖刀・飛雷を操り、恨みを強く抱いて死んだ者がなる「鬼」を退治するのを任務としていたのだ。遊女の身でありながら自由な立場と権力を有するその強い力に惹かれ、様々な妖が瑠璃の下に集まることもしばしば。黒羽屋で若い衆として働きながら瑠璃を支える黒雲のメンバーに裕福な太客たち、仲の良い朋輩にも恵まれている瑠璃だが、己が持つ尋常ならざる力と鬼に対する嗜虐的な思考に苦悩もしていた。そんなある時、親友でもある朋輩が失踪した。

感想・レビュー・書評

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  • 戦う花魁という、今までありそうでなかった魅力的な設定の小説。主人公・瑠璃はその美貌に反して豪傑な性格で、その瑠璃が華麗に鬼を斬り払う様は王道バトルの少年漫画や爽快無双系ゲームを彷彿とさせる。
    そして何よりも本書の魅力は、主人公以外のキャラクターも含め、それぞれビジュアルから丁寧に作り込まれており、性格もとても魅力的であること。冒頭には綺麗なキャラクターイラストも付いている。
    なお、本書は取り上げているテーマが吉原や遊女だが、読み味は爽快で、いわゆる濡れ場もなく、女の足の引っ張り合いや謀略のようなドロドロとは無縁なので、万人にお勧めできるだろう。

  • 大した下積みもせずに花魁になっても!
    本来は義務である下の妓たちの面倒を一切見なくても!
    ダルイから見世をサボって宴会しても!
    親友の婚約者を魅了して心変わりさせてしまっても!
    そのせいで親友が闇落ちしても!
    仕方がないの!
    だってわっちは、美しいから!!!

    おまえはどこの女王様かと。
    最初から最後までこの調子なので主人公の瑠璃に全く感情移入できない。
    いかに才能が与えられたかは書かれていても、努力の描写がまぢで無い。
    自分大好きな人が主人公に自己投影して読めれば面白いかも?

  • 人間と妖と鬼、違った世界に住みながら互いに近くにいる存在。
    人の恨みが生んだ鬼を妖刀・飛雷で切り捨てる。悲しい話だが色彩が浮かんでくる書きぶり。
    クライマックスは黒くなっていく鬼と華麗なる花魁装束。悲しさとやるせなさがない交ぜになる結末です。

    ここで完結でも、三巻ぐらいの話でも、シリーズものでも展開可能でしょうが、シリーズ化決定?!

  • 吉原を舞台とした、絶世の美女である花魁が鬼を退治するお話。どこかの漫画で読んだような設定だったのだけど、キャラがそれぞれ立っていて、どんどん読まされてしまいました。吉原のお話は必ず女性が悲しい思いをするので、時々嫌になります。津笠の人の良さが救いだっただけに、ただただ残念な結末でした。瑠璃の正体は半分ほど明かされた感じなので、続編が出るのでしょう。読んでみたいです。#NetGalleyJP

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著者プロフィール

1991年千葉県生まれ。上智大学法学部卒業。作家としての知識や経験は皆無だったが、2017年夏に突如思い立って本作を書き、勢いで応募。第13回小説現代長編新人賞奨励賞を受賞し、いきなりシリーズ化が決まる。石川県在住。

「2019年 『Cocoon 修羅の目覚め』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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