- 講談社 (2019年7月12日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (336ページ) / ISBN・EAN: 9784065166901
作品紹介・あらすじ
動植物を神格化し、自然も神も人も、すべては平等である――! アトゥイ(海)、アペ(火)、コロ(支配)、カラ(創造する)、ウク(受取る)・・・・・・。驚くべき自然観察者であるアイヌ。その、名付けの意味、語源、語彙素構成や使用法を丹念に拾いながら、彼らの宇宙観、霊魂観、動植物観を言語学的に分析。認識人類学的アプローチで、”アイヌ文化”を旅します。
本書は1994年から長らく講談社選書メチエの一冊として刊行されてきました。今回、学術文庫に収録するにあたり、補章として「現代に生き続けるアイヌの世界観」を追加しています。
*コ「ロ」、カ「ラ」、ウ「ク」=「 」内字は小文字です
目次
プロローグ
第一章 アイヌの宇宙観
1 モシリ(世界)
2 アイヌ・モシリ(人間の世界)の誕生
3 カムイ・モシリ(神々の世界)
4 ポクナ・モシリ(下方の世界)
5 アイヌの他界観
6 相補二元的宇宙観
第二章 霊魂とカムイ
1 霊魂の観念
2 カムイの概念
3 語彙素構成からみる神性の認識
4 人間的なカムイ像
5 カムイとジェンダー
6 人間との関係
第三章 アイヌの植物命名法
1 植物名が語る認識のプロセス
2 基本名からみる命名のプロセス
3 対照名からみる命名のプロセス
4 類別的認識
5 植物観と神格化
第四章 動物の分類と動物観
1 動物の個別名と包括名
2 個別化の原理
3 類別カテゴリーの外延
4 類別化の原理
5 動物分類と空間分類の連繋
6 動物のシンボリズムと神格化の基盤
第五章 諸民族との比較
1 日本上代における世界観との比較
2 北方諸民族における世界観
3 アイヌの世界観
第六章 世界観の探究――認識人類学的アプローチ
1 言語と文化
2 イーミックな観点とエスノ・サイエンス
3 「もの」の名称から認識の体系へ
4 象徴体系としての世界観
5 メタファーとしての動物
6 言語の象徴表現と世界観
7 認識人類学の意義
補章 現代に生き続けるアイヌの世界観
あとがき
学術文庫版あとがき
索引
感想・レビュー・書評
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アイヌ文化について知りたくて買って本その8くらい。
ザ・論文。言語学の専門誌に載ってそうな論文。アイヌ文化の概要を知りたいとか大枠を掴みたい人用の本ではない。少なくとも言語学の基礎は理解した上で、アイヌ民族の言語又は民俗(というか物事の認識の仕方というか。あらすじには認識人類学とある)を知りたい人向け、なので上級者向けだな多分これ。自分は素人なので「ワァ〜論文だ〜!」ってなりながら読んだ、でも興味深く読めたとこもあったよ。植物の名前にセタって言葉がつくことによる効果(効果というか、元の植物と比較してどういう性質があるものがセタ+元の植物名で呼ばれているのか、ってあたり)とか、あと日本文化とかヨーロッパ、ニヴフとかの文化・認識とかもあわせて書かれているのでその比較研究という意味でも面白いと思う。文庫化されたのはそんなに昔ってわけじゃないけど本文は結構昔に書かれているものなので最新研究との関係は気になるかな〜。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
アイヌの宇宙構成・世界観、植物・動物分類法を記した本。
周辺民族との比較もされているため、大和民族どの文化の違いや、ニヴヒやサハとの違いについて詳しく知ることができた。
ただ、意味のわからない難しい単語や熟語、使い回しなどが出てきたため読了するのに時間がかかった。 -
【貸出状況・配架場所はこちらから確認できます】
https://lib-opac.bunri-u.ac.jp/opac/volume/741467
著者プロフィール
山田孝子の作品
