彗星図書館

著者 :
  • 講談社
4.50
  • (2)
  • (2)
  • (0)
  • (0)
  • (0)
本棚登録 : 163
レビュー : 4
  • Amazon.co.jp ・本 (372ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784065168165

作品紹介・あらすじ

生まれ変わっても、本に埋もれていたい。

女王の図書館は、天体をめぐりめぐってあなたのもとへ。

《この彗星図書館には、皆川博子館長が蒐集してきた名作・稀覯本が収められている。知らない、読んだことがない、見つからない――。
そんなことはどうでもよろしい。読みたければ、世界をくまなく歩き、発見されたし。運良く手に入れられたら、未知の歓びを得られるだろう。(彗星図書館・司書)》

小説の女王・皆川博子が耽溺した、永遠に残したい本の数々。
『辺境図書館』に続く、完全保存版ブックガイド。(短編も一本収蔵)

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
  • ・皆川博子の本と、皆川博子に影響を与えた本だけで、一生生きていける。
    それが叶わないから、回り道しているのが、私の読書遍歴。
    ・ただのブック・ガイド・ブックではない。
    ブッキッシュな作家にとっては、読書遍歴を語ることが自分を語ることだ。
    チャーミングな含羞の人にとっては、本を語ることで自分を語りやすくなるのだろう。
    それが短編小説にまで洗練された例もあり。
    ・学生運動に参加するにせよしないにせよ、何らかの形で影響を受けた作家は、「強い」。
    むしろ運動の真ん中にいた人よりは、傍流にいて物思いを熟成させた人において。
    高畑勲にせよ宮崎駿にせよ、大江にせよ中上にせよ龍にせよ春樹にせよ。
    なんとATGを介して皆川博子もその系列に加わってくるのだ。
    という驚きを齎してくれた、重要な一篇。

    レメディオ・バロ イバラ・レピラ フリオ・リャマサーレス ハンス・エーリヒ・ノサック ミハル・アイヴァス イジー・クラトフヴィル プロスペル・メリメ エーリヒ・ケストナー 宇月原晴明 ジョルジュ・ペレック フリードリヒ・デュレンマット 根本茂男 塚本邦雄 ウラジーミル・ソローキン 田宮虎彦 ショーン・タン ブアレム・サンサル 大濱普美子 デルフィーヌ・ド・ヴィガン 福田善之 桐山襲 モーリス・メーテルリンク マリ=クレール・ブレ 真継伸彦 坂本一亀 田邊園子 矢川澄子 ゲオルク・トラークル 東雅夫 清水邦夫 皆川博子

  • 『辺境図書館』に続く、皆川博子館長による読書案内の第二弾。未読の本はもちろん既に読んだものでも、皆川氏の引き出しから取り出された数々の記憶とあわせて語られる物語は実に魅惑的。国も時代も異なる『黄色い雨』(J・リャマサーレス)と『不穏の書』(F・ペソアに響き合うものを感じる、という指摘に改めて読み返したくなる。たおやかな語り口の中にある鋭い切れ味、時おり飛び出す茶目っ気も素敵で、ソローキンの『テルリア』を「くそ面白い本」と紹介しているのを読んだ時には何やら嬉しくて声が出てしまった。造本と装丁に前回同様ほれぼれする。(初出2017~2019)

    <メモ>大濱普美子『十四番線上のハレルヤ』(国書刊行会)

  • 辺境とか彗星とか好きさ、、、

    講談社のPR(版元ドットコム)
    生まれ変わっても、本に埋もれていたい。

    女王の図書館は、天体をめぐりめぐってあなたのもとへ。

    《この彗星図書館には、皆川博子館長が蒐集してきた名作・稀覯本が収められている。知らない、読んだことがない、見つからない――。
    そんなことはどうでもよろしい。読みたければ、世界をくまなく歩き、発見されたし。運良く手に入れられたら、未知の歓びを得られるだろう。(彗星図書館・司書)》

    小説の女王・皆川博子が耽溺した、永遠に残したい本の数々。
    『辺境図書館』に続く、完全保存版ブックガイド。(短編も一本収蔵)
    https://www.hanmoto.com/bd/isbn/9784065168165

  • 『辺境図書館』に続くエッセイ集、第2弾。
    ここに取り上げられた本を全て手に入れることが出来たら、どれだけ幸せになれるのだろうか。その前に、館長・皆川博子の著書を全て手に入れることが出来れば……。

全4件中 1 - 4件を表示

著者プロフィール

皆川博子(みながわ ひろこ)
1930年旧朝鮮京城生まれ。73年に「アルカディアの夏」で小説現代新人賞を受賞し、その後は、ミステリ、幻想小説、歴史小説、時代小説を主に創作を続ける。『壁・旅芝居殺人事件』で第38回日本推理作家協会賞(長編部門)を、『恋紅』で第95回直木賞を、『開かせていただき光栄です‐DILATED TO MEET YOU‐』で第12回本格ミステリ大賞に輝き、15年には文化功労者に選出されるなど、第一線で活躍し続けている。著作に『倒立する塔の殺人』『クロコダイル路地』『U』など多数。2019年8月7日、『彗星図書館』を刊行。

皆川博子の作品

彗星図書館を本棚に登録しているひと

ツイートする