三匹の子豚

著者 :
  • 講談社
3.26
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本棚登録 : 622
感想 : 79
  • Amazon.co.jp ・本 (330ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784065168172

作品紹介・あらすじ

『三匹の子豚』が朝ドラで大ヒットした斉川亜樹。鳴かず飛ばずの時代からようやく抜け出し、忙しくも穏やかな生活を送っていた。そんなある日、彼女のもとに武蔵野市役所から一通の封書が届く。その内容は、会った覚えもない、叔母の赤松三代子なる人物の扶養が可能かどうかという照会だった。亜樹はパニックに陥る。見ず知らずの叔母の面倒を本当にみる義務があるのか――と。混乱しつつも役所からの問い合わせは放置していると、急に固定電話が鳴る。電話を取ると、相手は開口一番、赤松三代子のことで話があるという。問い合わせの回答をしていなかったので、役所からの電話かと思いきや、『NPO法人 ありがとうの里』の菊村藍子という人物からだったとわかる。彼女は、会って三代子の話がしたいと言う。仕方なく会う約束をした亜樹だったのだが――。

真梨ワールド炸裂! 衝撃の結末にページをめくる手が止められない!

感想・レビュー・書評

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  • 真梨さんらしい。読んでていやになる。 最近メンタルやられてるから、ちょっとつらかった。こういう話はもう読みたくないかも(今は)

  • 安定のイヤミス作品を運んでくれる真梨さん。今回も安心してイヤミス世界に引き込まれる。

    誰もが知っているおとぎ話「3匹のこぶた」をどう解釈したらこんな風に捉えられるのだろう。もちろん人間のお話なのだが、いつも通り人間関係がややこしい。そこが真梨さんの手法だと分かっていながらも混乱させられる。いつもは。今作はまだ分かり易い方だった。最後の方に人物相関図というか家系図がのっていたのに優しさを感じる。

    朝ドラ「三匹の子豚」が大ヒットした亜樹。その亜樹宛てに市役所から一通の手紙が届く。そこには存在すら知らない叔母の扶養義務があるとか…そして物語は始まった。

  • 登場人物が多すぎてもっと早くに相関図が見たかった…や、まぁそうなったらネタバレもんだけど笑。詰め込みすぎててちょっと読んでて疲れたかなー。近親相姦が強すぎて気持ち悪くなった

  • ページに対する文字の大きさと分量が読みやすいのもあってか、遅読の私がやはり真梨幸子氏の作品は(2日に渡ったものの)一気読み。

    相関図は書かなくとも、苗字が違ったり隠されたりしていても、本作ではほとんど騙されずに読めた。
    ページ数で9割弱に到達したあたりからの種明かし(伏線の回収)からは、やや雑な感じがする。

    これが初めての真梨幸子氏の作品となる読者には尚更不満かも。

  • 誰もが知っているおとぎばなし『三匹の子豚』をモチーフにしたイヤミス長編。

    美しい装丁と相まって、しっとりとした大人のイヤミスを期待するも、中身はエゲツナイ内容で共感も感動もなかった。

    最近の真梨作品は、ややこしい物が続いているので、登場人物が1人増えるたびに脳内にインプットしながら読み進めるも、物語の展開と共に、時系列も人物の繋がりも混乱して行った。

    登場人物に一二三や春夏秋冬を漢字変換した名前を用いる事で工夫されていたが、それでも理解しづらかった。

    物語終盤、302頁の人物相関図でようやく頭がスッキリ。

    疲れました。

  • まぁー、登場人物が多くて頭が?だらけになりましたー。
    最後に相関図が出てきましたが、ややこしいー!!
    でも、相関図があって良かったですー笑

    朝ドラ「三匹の子豚」のシナリオライターである斉川亜樹。
    そんな亜樹の所に自分の親族が生活保護を申請している
    ということで、その親族を扶養できるか連絡がきた。
    自分に親族がいることも初めて知るし、
    母親の妹をなぜ扶養しないといけないのか…。
    そんなこんなで話が進んでいく。

    真梨幸子さんらしく、時間軸とか登場人物とかに
    なにか仕掛けがあるんだろうなぁーと思いながら、
    読み進めたよー。
    登場人物が多いから、一気に読んだ方がオススメですー!!
    だって、ワケわからなくなっちゃうからー笑
    はぁー、イヤミスだったー(*´ω`*)

  • 間を空けて読むべきではない。
    登場人物の視点と相関関係が非常にややこしい。

    だが、もう一度あらためて読みたくなる作品だと思う。

  • 結局、何が言いたかったのか…スルッと読めるけど、内容が…

  • 沢山の登場人物と短編集?と言いたくなるくらい前後の内容が変わる。でも最後全てが繋がる清々しさ。
    さすが真梨さん!でも家事の合間に読んだので、途中で内容が分からなくなる笑笑この本は是非一気読みするべきですね。

  • 愚かな女の嫌なミステリーを書かせたら、当代きっての名手。時系列がどうなっているのかよくわからず、人間関係が複雑で、話についていけるかいけないかのギリギリの線をつきながら、最後には伏線回収。
    系図が302ページに載っていて、これで話がすっきり理解できた。わかってみるとなんてことはないが、怖すぎる話だ。

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著者プロフィール

1964年宮崎県生まれ。1987年多摩芸術学園映画科卒業。2005年『孤中症』で第32回メフィスト賞を受賞し、デビュー。2011年に文庫化された『殺人鬼フジコの衝動』がベストセラーとなり、”イヤミス”の急先鋒として話題に。2015年『人生相談。』が山本周五郎賞の候補となる。そのほかの著書に、『5人のジュンコ』『私が失敗した理由は』『カウントダウン』『一九六一東京ハウス』『シェア』など多数。

「2023年 『まりも日記』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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