スカーフェイス3 ブラッドライン 警視庁特別捜査第三係・淵神律子 (講談社文庫)

著者 :
  • 講談社
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本棚登録 : 184
感想 : 21
  • Amazon.co.jp ・本 (432ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784065168219

作品紹介・あらすじ

「SRO」「生活安全課0(ゼロ)係」シリーズの著者による最新警察書下ろし小説第3弾!
「スカーフェイス」と呼ばれる女性刑事、淵神律子が所属するのは警視庁特別捜査第三係。同僚の藤平刑事の大学時代の友人・北原勇太に女性誘拐の疑いがかけられているという相談が北原の母親から相談される。
行方がわからなくなった女性・堀川佳奈子と北原は大学時代に同じテニスサークルの後輩だった。佳奈子の住む室内には、北原の指紋まで検出されたという。あからさまに残された証拠に不審を感じた律子と藤平は捜査するが、北原の足取りがいっこうにつかめない。強烈なインパクトを残す女性刑事が活躍する人気シリーズ。

感想・レビュー・書評

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  • スカーフェイスのキャラ設定どうしたんでしょう?
    SRO的な話というかスカーフェイスの設定にも触れないならSROでやったら良かったのにというシリアルキラーの話

    前半、事件について第三係の調査視点、後半は犯人視点
    被害者に関係ない第三者の犯行だと犯行も予想できないからこのようにすすめるしかなく、最後にどうバレすかがもってきどころ

    SROみたいに、プロファイリングできないので最後ご都合主義を持ってくるしかなかかったのでしょうが、まぁまぁでした

    前巻でもオペレーションの話に全く触れずもやもやして終わったのに、今回も都合よく最後に電話を受けるのみでオペレーションが何だったのか忘れてしまう。
    律子のキャラ設定も崩壊し、律子と景子の関係ない日常部分が鬱陶しく残念

  • 富樫倫太郎『スカーフェイス3 ブラッドライン 警視庁特別捜査第三係・淵神律子』講談社文庫。

    『スカーフェイス』と呼ばれる女性刑事・淵神律子を主人公にする警察小説シリーズの第3弾。

    シリーズの中では並の出来ではないだろうか。淵神の活躍は余り目立たず、いつの間にか事件の核心が明らかになり、あれよと言う間もなく事件は解決する。

    一見、痴情のもつれによる誘拐事件と思われた男女の失踪を淵神ら警視庁特別捜査第三係の捜査するが、背後で恐ろしい事態が起きていたことが明らかになる。

    ある日、同僚の藤平刑事の大学時代の友人・北原勇太に女性誘拐の疑いがかけられているという相談が北原の母親から相談される……

    本体価格820円
    ★★★★

  • 今回は犯罪の手口より動機に恐怖。不可解な連れ去り事件の真相は!?

  • あんな事件に巻き込まれて、まだ一緒に住んでる事に驚きました。この二人はよくわからない。


    今回の律子は、酒も飲まない、暴力的にならない、普通に仕事してましたね。そうなると物足りないような。

  • SROみたい。
    なんだかんだ言って読んじゃったけど

  • シリーズ第3弾。 「スカーフェイス」と呼ばれる警視庁女性刑事、淵神律子が、同僚の藤平刑事の友人にかけられた女性誘拐の真相を追う。近藤房子ばりのシリアルキラー登場!気持ち悪っ。

  • 2月-8。3.0点。
    スカーフェイスシリーズ第三弾。
    若い人妻が行方不明に。淵上の後輩の友人が、誘拐の疑いを持たれる。友人も行方不明。捜査一課が捜査しているが、淵上達も友人の行方を追う。

    スピード感あり。一気読み。何か、SROに似ている感じ。
    「オペレーター」との決戦が見たい。

  • 後半部分にやや出来過ぎなくだりがあったが、作者得意のシリアルキラーモノを楽しめた。中盤からいきなり犯人目線に移ったのはびっくりしたが緊張感を持って読めた。オペレーターの存在なんてすっかり忘れてた。

  • このシリーズ、前作があまり良くなかったのでどうしようかなと思ったが、今回はSROシリーズの初期作品を思い出させる設定で面白かった。
    拉致監禁の常習犯が捕まることなく日常に潜み、ターゲットを絶え間なく物色していて、ひとりひとりの死を積み上げていくことによって熟練していく。わかりやすい犯人も周到に用意して、一見単純な事件に擬装する。そんな鬼畜犯罪者を警察がどんな点から疑問を抱き、どのようなキッカケを掴んで追い詰めていくか…というこの感じ、好みです。

  • 本作は女性刑事、淵神律子をヒロインに据えたシリーズの第3作だ。
    淵神律子は格闘技も射撃も車の運転も得意で、独特な勘も持った腕利きの刑事だ。被疑者との格闘で頬に傷を負った経過が在って一部に<スカーフェイス>と呼ばれている。この淵神律子はやや荒っぽい面が在って、捜査一課で持て余され、資料整理が本分となっている“閑職”の「特別捜査第三係」に左遷されてしまう。そしてそこで、若いキャリア組の藤平や、大ベテランの円と組んで独自の活動で事件の解決を目指すのである。他方、淵神律子には年老いた両親が在り、看護師の町田景子と一緒に住んでいるという暮しも在り、それらが事件に絡む場合というのも在った。
    第3作となった本作…若い藤平が、警視庁を訪ねて来た友人の母親と、その友人の婚約者の女性から相談を受ける辺りから物語が動き出す。相談を受けた藤平の様子を視て、酷く思い悩んでいると観た淵神律子と円は事情を問い質し、その事案に関して「調査」に着手する。
    過去2作に比べるとアクションというような要素は少な目だが、淵神、藤平、円という面々が各々の持ち味で謎が多い事件に挑む様子は夢中になる…

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著者プロフィール

1961年北海道生まれ。98年に『修羅の跫』で第4回歴史群像大賞を受賞しデビュー。以降、時代小説や警察小説を中心に活躍。本書はドラマ化もされた「生活安全課0係」シリーズの主人公・小早川冬彦が、警視庁本庁から日本各地へ活躍の場を広げていくシリーズ第2弾。著書に「SRO 警視庁広域捜査専任特別調査室」「スカーフェイス」「警視庁SM班」などのシリーズ他多数。

「2023年 『スカイフライヤーズ 警視庁ゼロ係 小早川冬彦Ⅱ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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