炎の放浪者 (講談社文庫)

著者 :
  • 講談社
2.86
  • (0)
  • (1)
  • (4)
  • (2)
  • (0)
本棚登録 : 39
感想 : 2
  • Amazon.co.jp ・本 (480ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784065168370

作品紹介・あらすじ

『サスツルギの亡霊』が2019年「本屋大賞 発掘部門『超発掘本!』」に選出された、著者の「もうひとつの超発掘本!」が文庫化。

14世紀初頭、端麗王フィリップ四世が統治するフランス。パリに暮らす鍛冶屋ジェラールは、ある日突然、妻と共に投獄される。無実の罪を訴える彼に王の腹心が出した解放の条件は、神殿騎士団逮捕直前に失踪した、一人の神殿騎士を探し出して捕らえるというものだった。妻を囚われたジェラールに選択肢は無く、わずかな手がかりを頼りに、謎の騎士を追う旅に出る--。

2019年の「本屋大賞」発表会で「知らなかったけど、読んでみたいと思った」と会場にいたすべての人に強い印象を残し、話題をさらった『サスツルギの亡霊』推薦者の書店員・蔦屋書店諏訪中州店の立木恵里奈さんの名スピーチ。その中で選出作である『サスツルギの亡霊』を差し置いて「文庫化してほしい!」と熱く語られたた本作が、このタイミングでついに文庫化!

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 中世ヨーロッパを舞台にした冒険ミステリー。王権と宗教権威がせめぎ合う中、宗教戦争で悲惨な過去を持つ主人公が巻き込まれて苦難の旅をすることになる。出る人出る人皆悲惨な過去持ち。救いがあるのではと思い読む進むが、これが無い!
    人間関係は謎解きされていくが結局捜索していたものは何だったの?宗教が絡むと求めるのは精神的安息なのにそれもあまり感じられない。
    薔薇の名前みたいにケムに巻かれたような感じ。
    宗教戦争と権力闘争に巻き込まれる庶民の悲哀がキツいよ。

  • 妻を人質にされた男は謎の騎士を追う旅に出る。本屋大賞発掘部門選出作家の最新文庫!

全2件中 1 - 2件を表示

著者プロフィール

1980年愛知県生まれ。名古屋経済大学法学部卒業。2004年『カタコンベ』(講談社文庫)で第50回江戸川乱歩賞を24歳3ヵ月、史上最年少で受賞し、デビュー。『サスツルギの亡霊』(講談社文庫)が2019年「本屋大賞 発掘部門『超発掘本!』」に選出される。

「2019年 『炎の放浪者』 で使われていた紹介文から引用しています。」

神山裕右の作品

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

有効な左矢印 無効な左矢印
宮部 みゆき
米澤 穂信
有効な右矢印 無効な右矢印
  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×