令和時代の子育て戦略

著者 :
  • 講談社
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本棚登録 : 72
感想 : 4
  • Amazon.co.jp ・本 (192ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784065168417

作品紹介・あらすじ

いま、子育て真っ最中の方が当たり前に願っているような
・好き嫌いのない子になってほしい
・しっかりしたしつけや我慢を覚えさえたい
・子どもを不登校時には絶対にさせたくない
などの考えは、じつは大変危険な子育てになっている可能性があります。
令和時代はAIの台頭で、「得られる知識や情報は膨大になる」「職業、仕事が減っていく」「語学をはじめとした学力も必要なくなる」「心の苦しみ苦痛は広がる」などが予測されています。今の子どもたちが大人になる頃、常識はガラリと変わってしまうのです。
「9月1日問題」など、子どもの不登校や自殺はすでに増えてきている昨今、心については年々問題が大きくなりつつあります。小学生ですでにうつ状態の子も増えています。そういった令和の時代に大人になっていく子どもたちに一番大切なのは、心の強さです。
わが子を「幸せな子ども」「強く生き抜ける子ども」にするにはどうすればいいのか。具体的に指南します。

感想・レビュー・書評

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  • 変化の早い時代、これをやっとけばこうなるってことはない。弁護士資格取れば弁護士で仕事ができる=実際は飽和状態だったり、AIにとって変わられる可能性が高い。
    故に基本のルールも進みつつ、現実把握やリサーチをしながら進める方が良い。
    これからは娯楽、エンタメが強くなる。感性や多様性の時代。
    子供の好きを伸ばす。
    我慢も時には必要だけど、合わなくなったらどんどん移り変わって良い。続けられるものが見つかるまで試す。トライアンドエラーは気楽にやってく。
    親も悩む。等身大の姿を見せれば良い。
    固定観念を伝えない。

  • 元幹部自衛官のカウンセラーが、変化が激しい令和時代で生き抜く子供を育てるにはどうしたらいいかを書いた本。

    変化が多いからこそ正解は存在してなくて、だから「こうあるべきだ」という教育論はないし、むしろ”こだわりすぎ”てはいけない。

    大切なことは自己肯定感高く、自発的(自ら感じ、考え、行動する)に生きていく子供になるように、親はただサポートしてあげようって考え方が、私にはしっくりきた!

  • 元幹部自衛官のカウンセラーの著書ですが、新しい知識を得るというよりも、子供に対する態度を省みることを促す機会となり得た本でした。

    P9 思考方法

    現状分析、将来予測、対策立案

    から、切羽詰まった危うさを感じる。

    P41 なぜ他者と比較しているか?
    人の中に「自分はしっかり報われたい」という基本的欲求がある。
    「期待」と「比較」のプログラムとして本能であるが
    他者との無意味な「幸せ度比較」で自滅する。

    欲求不満の耐性が低くなる、他者が自分にやってくれる期待が高くなり
    人間関係のトラブルの元。

    それを解消するためにコミュニケーションスキルが必要。

    P50 必要なメンタルスキル

    ・自分に過剰にダメ出しをしない
    ・リアルな人間の理解を深めていく
    ・新しい学習と問題解決スタイルを磨く

    P90 「感情」との向き合い方のスキル。
    ・感情を認める(許す)ことが大切。
    現実問題と感情問題を分けて考えることが重要。

    P165 問題解決のための目標の立て方、行動の仕方

    1. 子供の話を全部聞く
    2. 「体は一つ、とれる行動も一つ」として行動を考える

    また、
    「問題解決」のための解決策と
    「感情のケア」のための解決策は必ずしも一緒ではない。

    心の中に気持ちは色々ある。
    そのすべての気持ちを認めてあげて、
    まずは心を整理する。

    そして、現実の問題もよく考えて
    現実にはどうするか決める。

    色々な気持ち、色々な欲求があるが、体は一つ。
    とれる行動も一つ。

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著者プロフィール

【下園 壮太】(シモゾノ ソウタ)

メンタルレスキュー協会理事長、元陸上自衛隊心理教官。陸自初の心理幹部として多数のカウンセリングを経験。その後、自衛隊の衛生科隊員(医師、看護師、救急救命士等)やレンジャー隊員等に、メンタルヘルス、カウンセリング、コンバットストレス(惨事ストレス)対策を教育。本邦初の試みである「自殺・事故のアフターケアチーム」のメンバーとして、約300件以上の自殺や事故にかかわる。平成27年8月退職。現在はNPOメンタルレスキュー協会でクライシスカウンセリングを広めつつ、産業カウンセラー協会、県や市、企業、大学院などで、メンタルヘルス、カウンセリング、感情のケアプログラム(ストレスコントロール)などについての講演・講義・トレーニングを提供。著書50冊以上。

公式HP: http://www.yayoinokokoro.net/

「2023年 『ワーママが無理ゲーすぎてメンタルがやばいのでカウンセラーの先生に聞いてみた。』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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