ムーミン全集[新版]7 ムーミンパパ海へいく (ムーミン全集 新版 7)
- 講談社 (2020年8月5日発売)


- Amazon.co.jp ・本 (322ページ)
- / ISBN・EAN: 9784065169018
作品紹介・あらすじ
この島は、なにかがおかしい……。
ムーミンパパは、灯台守になると言い出し、一家は小さな島へと移り住みます。ですが、島は生きているし、灯台はつかないし、なにひとつ、パパの思い通りにはいかなくて。
1964年に翻訳出版されてから、55年もの間愛され続けてきた「ムーミン」の物語。大人気のキャラクター「ムーミン」は、この全集が原典となっており、今なおその魅力は増すばかりです。
この度、今の時代により読みやすくするべく、改訂を行いました。
初めての方も、ムーミンのことなら何でもご存じの方も、楽しんでいただける[新版]として、順次刊行して参ります。
1現代的表現、言い回しに整え、読みやすくなりました
2さしえがクリアな美しい線で再現されます
3原語最終版に基づき、より細部にこだわった表現に
4フィンランド最新刊と共通のカバーデザイン
5四六判ソフトカバーでコンパクトに
こどもから大人も楽しめる、大注目のシリーズ、決定版です!
感想・レビュー・書評
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これは8月末から10月3日までのお話し。
夏の終わりのある日、パパは、手もちぶさたに庭を歩いていた。しなけらばならないことは、すっかりやってしまったか、他の誰かがやってしまったように思い、悲しげに…。
ってつまり、自分が家族から頼りにされないことが気に入らない男なんですよ、このパパは。(新版訳者の畑中さんいわく、このパパはトーべの父そのものだろうと。)
ママがパパの地図を見て、私たちはここに住みつくのだとムーミントロールに語ります。
そしてその通り、一家は灯台のあるパパの島へと引っ越すことになるのです。(この時の一家とは、パパ、ママ、ムーミン、ちびのミイの4人!)
島には小さな漁師が住んでいる他にはだれもいない、何もない。
パパは灯台に明かりを灯したいのに、明かりの付け方が分からない。
ママは、お庭が恋しくて壁に絵を書き始める。
ムーミンは、うみうまに夢中。
ミイ…この子だけは、どんなときもいつも通り。
前半はとくに、ママがパパをやたらとたてることに胸が締め付けられて(頭にきて)しまう。
もうパパの勝手さには終始辟易…
ムーミンも自立心を顕にします。そして恋を知る?
スノークのお嬢さんを差し置いた、本物の恋?
ムーミン谷から明かりを求めてついてきたモランもいます。
このモランが…モランと4人の関係に注目の巻でした。
ママからも目が離せません。
この島では大切なママのカバンを持ち歩かなくなってしまったり…
家族のお世話もおろそかに、壁に絵を描き始めたりするのです 。
それはまるでトーべの仕事のようだと私には思えました。トーべが本当にしたい仕事を、そこに描いたかのようです。
今回も私がたまらなく好きだったのはなんといってもちびのミイ。名言あるいは迷言にあふれています。
最高なのはこちら詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
ムーミンパパが家族けら、頼られてないと悩む
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ムーミンパパの中年クライシスの話
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ムーミンの物語は意外とあんまり明るくなかったりするけど、これはなかなか暗かったですね…。ムーミン一家がムーミン谷を離れてとある島で暮らし始めるという話。
この島というのがこの世の果てにあるかのような島で、殺風景というか殺伐というか。ムーミン一家もぎくしゃくしている上に、登場人物も少ない。
でもラストはほっとします。暗かったぶんというべきか。
これは前にも読んだことある本で、モランが多少は救われる話と覚えていたんですけど、多少どころか結構救われていました。
美しく無邪気なうみうまと、一人ぼっちで誰からも愛されないモランの対比が印象的で、ムーミントロールはうみうまに惹かれるも相手にされず、モランに寄ってこられて誰もモランを暖めてやることなんかできないのにと思ったりする。
というかムーミンよ、スノークのお嬢さんはどうなったのさ…と思うわけだけど、うみうまに言ってた、君と似た髪の友だちというのがそうなのかな…。 -
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表紙のムーミンパパの寂寞…か、かわいい…
タイトルはパパのみですが、ムーミン一家が海に行きます -
ちょっとつまんなかったかな。ムーミン好きだからとりあえず最後まで読んでみたけれど。
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ムーミンシリーズでなければ、私は読まなかったし、読み切らなかった本
読んでてとてつもなく疲れた
著者プロフィール
トーベ・ヤンソンの作品





