お札に描かれる偉人たち 渋沢栄一・津田梅子・北里柴三郎

著者 :
  • 講談社
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本棚登録 : 72
感想 : 5
  • Amazon.co.jp ・本 (210ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784065170304

作品紹介・あらすじ

2024年(令和6年)、1万円札、5千円札、千円札の「顔」が変わります!
今度のお札に描かれる偉人たちの名前、知っていますか? そして、日本のいつの時代、何をした人たちなのか知っていますか?
この一冊で、渋沢栄一(実業家)、津田梅子(教育者)、北里柴三郎(細菌学者)が、どのような時代を生き、どのような足跡を残し、それが今日の日本の発展にとって、どのようなつながりがあるのか、そのすべてがわかります!
一人の人物につき70ページ前後と、1週間の朝読で読み切れる分量で、「現代ニッポンの父と母」の生き様にふれてみませんか?

感想・レビュー・書評

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  • 令和6年に日本の紙幣が新デザインに変わります。一万円札は日本の資本主義の父と呼ばれた実業家の渋沢栄一、五千円札は女子教育に生涯をささげた津田梅子、千円札は医学の発展のため研究を続け、数々の感染症の治療法を開発した細菌学者の北里柴三郎。本書は三人の功績だけでなく、どのような人物なのかその生涯についてもわかりやすく描かれています。数年後には何かと「顔」を合わせることになる偉人たちについて知りたい人におすすめの一冊です。

  • いずれも激動の時代に日本の礎を築いた大先輩だ。
    世界中が大変な、今、お札の新しい顔は御守りと勇気の種になりそう。
    3人全員を取り上げた伝記は以前も読んだことあるが、本書の3人が親しみやすくおもった。

    ※渋沢栄一
    青年の頃はなかなかヤンチャ。倒幕にかぶれて京都に向かいながら、幕臣としてキャリアを積んだ経歴。
    若くして公の仕事を退き、経済・福祉・教育など様々な現代日本の種を植え、育てていった。
    “天下り”という言葉とその意味、甘受している人に怒りはりそう。
    出身地の名前がおどろおどろしかった。←血洗島村。なんか、いわれがありそうですね。

    ※津田梅子
    当時の“家父長制”に縛られることなく、自分の人生と日本女性の道を切りひらいた。
    生まれは日本だけど、魂の母国はアメリカ。 
    男性・女性を含めて、海外で優秀な学問の成績を残したさきがけではないか。
    世界中の女性の道に灯りをともしたナイチンゲールとも言葉を交わしている。
    生物学の論文『蛙の卵の発生研究』を発表している。語学だけではないのだ。

    ※北里柴三郎
    いくつもの出会いが北里を研究者とならしめ、いくつかの出会いが北里を苦しめる壁となった。
    渋沢栄一もだけど、志のある人を邪魔するのは権力だ。
    つか、よくこのお2人を“お上”は紙幣の肖像画に選んだな。隔世の手のひら返し。
    基礎研究や教育から予算を引き上げようとしている関連役所のお偉方は、しっかり読んでほしいなと思ったり思わなかったり。

  • 2020.01.19

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著者プロフィール

1960年、福岡県生まれ。大学卒業後に歴史雑誌の編集者をへて作家。講談社青い鳥文庫の「タイムスリップ探偵団」シリーズのほか、『新選組 幕府を守ろうとした男たち』『おはなしSDGs 気候変動に具体的な対策を ツリーハウスの風』『ウソ!? ホント!? 謎解き徳川家康』(いずれも講談社) など、多くの著書がある。

「2023年 『おはなしサイエンス 未来のたべもの 未来の給食、なに食べる?』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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