飛べないカラス

著者 :
  • 講談社
3.61
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本棚登録 : 138
感想 : 31
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  • Amazon.co.jp ・本 (262ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784065170335

作品紹介・あらすじ

規格外の新主人公(ニューヒーロー)誕生!

すべてを失った男に舞い込んだ「シンプル」な「超難問」
1億円の行方と、謎の女と、仕掛けられた過去。
「娘が幸せかどうか確かめてきてほしい」
冒険は、この依頼から始まった。

俺の幸運は、不幸の始まり……の、はずだった。
元売れない俳優で元起業経営者。元犯罪被害者で元受刑者。
納得しようのない罪での服役を終えた加納健太郎への奇妙な依頼は、彼を運命の女(ファム・ファタール)へと導いた。

笑い、驚き、涙する。すべてが詰まった究極のエンターテインメント!

感想・レビュー・書評

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  • 木内一裕はハズレが無いな~。
    来年の今頃もう一度読んでみたい。

    作品紹介・あらすじ
    規格外の新主人公(ニューヒーロー)誕生!
    すべてを失った男に舞い込んだ「シンプル」な「超難問」
    1億円の行方と、謎の女と、仕掛けられた過去。
    「娘が幸せかどうか確かめてきてほしい」
    冒険は、この依頼から始まった。
    俺の幸運は、不幸の始まり……の、はずだった。
    元売れない俳優で元起業経営者。元犯罪被害者で元受刑者。
    納得しようのない罪での服役を終えた加納健太郎への奇妙な依頼は、彼を運命の女(ファム・ファタール)へと導いた。
    笑い、驚き、涙する。すべてが詰まった究極のエンターテインメント!

  •  木内一裕の作品は本当にスピード感があって面白い。この『飛べないカラス』も木内一裕らしさを十分に堪能できる物語だ。

     元役者で元受刑者の加納は自分の娘が今幸せかどうかを調査して欲しいという奇妙な依頼を受け、茨城まで娘を調べに行く。そこで出会った娘は絶世の美女だった。そして、加納に「私のことを覚えていますか?」と言う。

     そこから彼女や加納の周りで不可解なことが次々と起こり出す。

     全てが上手くいきすぎる感じもするが、それはご愛敬。久しぶりの木内一裕作品をたっぷりと楽しむことができた。

  • 売れない俳優だった加納健太郎。町工場を経営していた父が亡くなり後を継ぐために俳優を引退した。その後、番頭・須田が金を持ち逃げしてしまう。須田を捉え、話を聞こうとする前に須田は病気で突然死に、そのことで逮捕され受刑者となる。3年の刑務所暮らしを終えると若い美女・宮下が待っていた。加納が俳優時代に世話になったシナリオライター大河原の使いだという。大河原は、もしかしたら自分の娘だという女性が幸せかどうかを確かめてほしいと加納に依頼する。加納は調査を受け、女性を見つけたが…。
    軽い感じのハードボイルドで楽しめたんですが、助手となる宮下、頼りになってはいたんだけど明るすぎな感があってあんまり好きでなかったな。それになんとなく結末は予想できたし。しかし、笑いもあり、テンポよく読了。加納のお話、次があれば読んでみたい。

  • おもしろかった!
    刑務所から出てきた元役者がいい味出してる。
    著者の本は展開が早くて飽きずにぐいぐい読める。
    あまりシリアスにならず、ちょっと笑えるところも気楽でいい。

  • 「沙羅とはもう寝たのか?」「まだそこまでたどり着いていないという意味か?」「ホモなのか?」「勃たないのか?」『なぜでしょうね・・・』加納健太郎、あんたはとても良い奴だ!不運な2枚目俳優の健太郎は父から受け継いだ町工場の社長。経理部長の須田が横領したと思い、見つけたところを死亡させてしまう。刑務所から出た健太郎は沙羅探しを託される。冒頭の会話の主は有力脚本家の橿原莞爾。健太郎の人の良さから彼を応援しようと大河原、須田、橿原、日菜、同僚が動く、連鎖する。日菜のセクシーさが印象的だったがどことなく違和感

  • 面白いけどリアリティがないですね。
    リアリティがないから面白いのかな。
    元役者の前科者が主人公の探偵役なんだもんね。
    でも、これがこの作家の良さだと自分は思います。

  • 元役者の話

  • 久々の木内作品だった!期待通り。

    木内さんの作品はエンタメ作品として面白い。
    面白いけれど残らない。
    この、残らないところが大好き。

    説教臭くないというか教訓めいたものも 押しつけもない、
    「マジかぁ」と叫びながら始まって、
    どんどん巻き込まれて あっけなく終わって
    次に続く予感。

    そういうのがとても良い。

    今回のカノケンも魅力的だ。
    コンビの日菜ちゃんは。。。
    これから魅力的になると 信じているよ、
    だから、ほら、次よ、次!と思っちゃうなぁ。

  • 主人公をはじめ、どのキャラも魅力的。おじいさんいいキャラだったな。

  • 読み始めた瞬間からなぜおもしろいんだろう?そしてプロローグの終わりにいきなりオチがひとつ。木内さんらしい。。その後も所々で来る急展開。そして、すべての事柄が予想外。。天才役者カノケンの続きが見たいです。

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著者プロフィール

1960年、福岡生まれ。2004年、『藁の楯』(2013年映画化)でデビュー。同書はハリウッドでのリメイクも発表されている。他著に『水の中の犬』『アウト&アウト』『キッド』『デッドボール』『神様の贈り物』『喧嘩猿』『バードドッグ』『不愉快犯』『嘘ですけど、なにか?』『ドッグレース』『飛べないカラス』『小麦の法廷』がある。

「2022年 『バッド・コップ・スクワッド』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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