- Amazon.co.jp ・本 (262ページ)
- / ISBN・EAN: 9784065170335
作品紹介・あらすじ
規格外の新主人公(ニューヒーロー)誕生!
すべてを失った男に舞い込んだ「シンプル」な「超難問」
1億円の行方と、謎の女と、仕掛けられた過去。
「娘が幸せかどうか確かめてきてほしい」
冒険は、この依頼から始まった。
俺の幸運は、不幸の始まり……の、はずだった。
元売れない俳優で元起業経営者。元犯罪被害者で元受刑者。
納得しようのない罪での服役を終えた加納健太郎への奇妙な依頼は、彼を運命の女(ファム・ファタール)へと導いた。
笑い、驚き、涙する。すべてが詰まった究極のエンターテインメント!
感想・レビュー・書評
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木内一裕の作品は本当にスピード感があって面白い。この『飛べないカラス』も木内一裕らしさを十分に堪能できる物語だ。
元役者で元受刑者の加納は自分の娘が今幸せかどうかを調査して欲しいという奇妙な依頼を受け、茨城まで娘を調べに行く。そこで出会った娘は絶世の美女だった。そして、加納に「私のことを覚えていますか?」と言う。
そこから彼女や加納の周りで不可解なことが次々と起こり出す。
全てが上手くいきすぎる感じもするが、それはご愛敬。久しぶりの木内一裕作品をたっぷりと楽しむことができた。 -
売れない俳優だった加納健太郎。町工場を経営していた父が亡くなり後を継ぐために俳優を引退した。その後、番頭・須田が金を持ち逃げしてしまう。須田を捉え、話を聞こうとする前に須田は病気で突然死に、そのことで逮捕され受刑者となる。3年の刑務所暮らしを終えると若い美女・宮下が待っていた。加納が俳優時代に世話になったシナリオライター大河原の使いだという。大河原は、もしかしたら自分の娘だという女性が幸せかどうかを確かめてほしいと加納に依頼する。加納は調査を受け、女性を見つけたが…。
軽い感じのハードボイルドで楽しめたんですが、助手となる宮下、頼りになってはいたんだけど明るすぎな感があってあんまり好きでなかったな。それになんとなく結末は予想できたし。しかし、笑いもあり、テンポよく読了。加納のお話、次があれば読んでみたい。 -
おもしろかった!
刑務所から出てきた元役者がいい味出してる。
著者の本は展開が早くて飽きずにぐいぐい読める。
あまりシリアスにならず、ちょっと笑えるところも気楽でいい。 -
面白いけどリアリティがないですね。
リアリティがないから面白いのかな。
元役者の前科者が主人公の探偵役なんだもんね。
でも、これがこの作家の良さだと自分は思います。
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元役者の話
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主人公をはじめ、どのキャラも魅力的。おじいさんいいキャラだったな。
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読み始めた瞬間からなぜおもしろいんだろう?そしてプロローグの終わりにいきなりオチがひとつ。木内さんらしい。。その後も所々で来る急展開。そして、すべての事柄が予想外。。天才役者カノケンの続きが見たいです。