AI時代の労働の哲学 (講談社選書メチエ 711)

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  • Amazon.co.jp ・本 (215ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784065171806

作品紹介・あらすじ

人工知能(AI)が社会、とりわけ人間の労働に及ぼすインパクトについて考える際、われわれはどのような「知的道具立て」を持っているか――? 
ヘーゲルやマルクス、アレントやハーバーマスの労働についての哲学は、いまこそ点検され、使われるべき時なのではないか。彼らが論じてきた、資本主義経済のもとでの「機械化」が人間の「労働」に与えるインパクトの歴史をていねいに振り返りながら、AI時代の労働の哲学を論じます。
AIのインパクトはこれまでの「機械化により人間の仕事が変化していく」という歴史の一つにすぎないのか。あるいは人類にとって、まったく新しい脅威となるのか。この古くて新しい問題を整理し、考えるための必読書です。

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  • 【書誌情報+内容紹介】
    AI時代の労働の哲学
    著者:稲葉 振一郎
    発売日 2019年09月12日
    価格 本体1,600円(税別)
    ISBN 978-4-06-517180-6
    通巻番号 711
    判型 四六
    ページ数 224ページ
    シリーズ 講談社選書メチエ

    “この本は〔……〕人工知能技術の雇用・労働条件・生活に対するインパクトについて考察してみよう、というものではありません。むしろそこから一歩引いて、「我々は人工知能技術の発展が社会に、とりわけ労働に及ぼすインパクトについて考える際に、どのような知的道具立てを既に持っているのか?」を点検してみる、というところに、本書の眼目があります。”――「はじめに」より



     AI(人工知能)が人間の仕事を奪う――これは「古くて新しい問題」です。馬車は自動車になり、工場はオートメーション化される。技術(テクノロジー)は、いつの時代も仕事を変えるのです。
    では、AIのインパクトは、これまでの機械化と同じなのか、決定的に違うものなのか。「労働」概念自体から振り返り、資本主義そのものへの影響まで射程に入れて検討します。
    http://bookclub.kodansha.co.jp/product?item=0000324960

    【目次】
    はじめに

    1 近代の労働観
     労働とは何か
     アダム・スミス
     G・W・F・ヘーゲル
     カール・マルクス(1) 疎外された労働
     ジョン・ロック
     カール・マルクス(2) 生産/コミュニケーション
     カール・マルクス(3) 疎外の複層性

    2 労働と雇用
     雇用・請負・委任(1)
     雇用の二極
     資本主義と雇用
     雇用・請負・委任(2)
     リスクと労働
     資本家の労働
     労働と財産
     産業社会論(1)
     産業社会論(2)

    3 機械、AIと雇用
     AI化の前に
     AIブーム概説
     AIと生産現場の変化
     経済学と機械――古くて新しい問題
     労働市場の不完全性
     物的資本と人的資本
     コンピューター
     技術変化・機械化の経済学
     機械化・AI化と雇用
     技能偏向型技術変化

    4 機械、AIと疎外
     疎外再び
     資本主義と官僚制
     物神性
     物象化はそう悪くもない?
     人工知能はどこまで新しいか
     人工知能の「人間」化?
     
    5 では何が問題なのか?
     「人/物」二分法の解体
     徳と身分
     人と動物、動物としての人
     AIと身分制
     Internet of Things
     第二の自然
     人と動物の間、そしてAI
    エピローグ AIと資本主義
     AIと「資本主義と社会主義」
     そもそも「資本主義」とは何か? を少し論じてみる
     グローバリゼーションと情報通信革命
     AIと資本


    あとがき

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著者プロフィール

稲葉 振一郎(いなば しんいちろう)
1963年東京都生まれ。明治学院大学社会学部社会学科教授(社会倫理学)。一橋大学社会学部卒業。東京大学大学院経済学研究科博士課程単位取得退学。岡山大学経済学部講師、助教授を経て、2005年より現職。著書に、『ナウシカ解読 ユートピアの臨界』(窓社)、『リベラリズムの存在証明』(紀伊國屋書店)、『経済学という教養』(ちくま文庫)、『オタクの遺伝子長谷川裕一・SFまんがの世界』(太田出版)、『「資本」論 取引する身体/取引される身体』(ちくま新書)『モダンのクールダウン』『「公共性」論』(NTT出版)、『社会学入門〈多元化する時代〉をどう捉えるか』(日本放送出版協会)、不平等との闘い』(文春新書)ほか。

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