- Amazon.co.jp ・本 (352ページ)
- / ISBN・EAN: 9784065171844
作品紹介・あらすじ
迷惑、顰蹙、無理難題。人生、困ってからが面白い! 奥田英朗の蔵出し短編集! 貴重な対談2本も収録。
脱サラで会社を興した38歳の社長。渋滞中の車にどんどん知らない人を乗せる妻。住み込みで働く職場の謎めいた同僚……。微妙な空気を絶妙に表現する奥田英朗ならではの人間ドラマ!
短編、対談からショートショートまで、あれこれ楽しい贅沢な一冊。
コアなファンにも、はじめて読む人にもおすすめです。
感想・レビュー・書評
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これはこれは、特異なものを、手にしてしまいました。
いや、おもしろかったです。
「あとがき、というより、言い訳です。」
とありましたが、よせあつめ短編集だったのねぇ。
こんな形式のは初めてみた。
奥田さんの人柄がよく出ていた作品で、
とてもよかった。
「あとがき」と、対談。
イッセー尾形さんも山田太一さんもよく知らないので、よく分からないことも多く、読み飛ばしちゃったところもあるけど、奥田さんて、こういう人なんだぁ、こういう考えでこういう書き方をしてたんだぁ、と親近感が湧いて。
ファンとして感想ハガキとか送ってみようかなぁなんて思ったり。
作品としては、
「おれは社長だ!」「毎度おおきに」
すきだったし、
「ドライブインサマー」も、「最悪」みたいな、めっちゃくちゃな絡み合いが面白かった、
「住み込み可」もヒヤッとする感じが読み進めちゃったし、
「セブンティーン」これも秀逸。私の息子も年頃になったらどうしよう、避妊教育が第一なんだろうか…とモヤモヤとかね、
「夏のアルバム」もきっと経験をもとにしたんやろうと思ったけれど、最後のシーンがとても良かったしね、奥田さんのお気に入りというのも、いいですね。
奥田さん、大好きです詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
短篇、ショートショート、対談…
奥田英朗さんらしさを読めたのは嬉しいけれど、面白いというにはちょっと物足りない1冊。
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短編集。さすが!こういう人、いるわぁって思わせる描写。(嫌な人ほどリアル)
ぜんぶ面白かったけど、ドライブインザサマーの
メチャクチャな感じが特に好き。
作品は好きだけど登場人物はほぼ嫌い。 -
気軽に読める短編だった。
個人的に好きだったのは「おれは社長だ!」と「毎度おおきに」のシリーズである。
経営者とは孤独なものであり、弱音を吐ける場所もないという様子が父親と重なった。
たとえセンスや技術があっても経営者として優れているかは別の話であって、社員の生活まで背負う責任の重さは計り知れない。
会社を守るためには手段なんて選べない。
世間知らずだと相手の好きなようにあしらわれる。
「セブンティーン」もまたおもしろかった。
私は母と学校のこと、友だちのこと、恋愛のことでもなんでも話す方であると思う。
母自身学生時代はモテて遊んでいた(ように私には思える)。
それでも娘のことは心配らしい。
母親とはそんなものなのであろう。 -
多彩なジャンルの作品を発表する著者の蔵出し作品集。脚本家山田太一氏や俳優イッセー尾形氏との対談も収録した、微妙な空気が絶妙な短編集。
脱サラ社長の苦悩ものやブラックコメディなど、さすが奥田英朗ワールドを満喫して、山田さんとイッセーさんとの対談で作品世界のルーツを知る。 -
やっぱり面白い
おれは社長だ!
毎度おおきに
の二つはほんとにシリーズ化してほしい
セブンティーンも夏のアルバムも好きだな -
未収録の短編集をまとめたもの。
「おれは社長だ!」や「ドライブインサマー」は続編が読みたい気もする。
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未収録の短編を集めた、まさにヴァラエティ。
内容も軽めなので読みやすさは◎。
イッセー尾形、山田太一との対談も収録。
著者プロフィール
奥田英朗の作品





