- Amazon.co.jp ・本 (36ページ)
- / ISBN・EAN: 9784065172162
作品紹介・あらすじ
人気沸騰中、「チケットの取れない講談師」神田松之丞さんを監修に迎えた「講談えほん」シリーズ!
「講談」とは、古くからの日本の伝統芸能です。講談師が、実在の人物や史実とされている事象を、脚色を交えて聴く人を楽しませつつ、一人語りで読んでいきます。日本の歴史の物語を次世代につなぐために、とても大事で、いま注目されている芸能です。このたび、次世代に伝えたい講談のお話を、絵本にして子どもたちに残すために、「講談えほんシリーズ」をつくりました。
いま、飛ぶ鳥を落とす勢いの講談師・神田松之丞氏を監修者に迎え、話題を呼ぶこと請け合いのシリーズが誕生です!
『大岡越前』無実の罪を着せられた荷担ぎの弥五郎を、越前守が見事なお裁きで救います。
文・石崎洋司氏、絵・北村裕花氏でお送りする、江戸の物語です。
感想・レビュー・書評
-
ブク友さんのレビューで知った一冊。
「講談絵本」なるものが出ていることを失念していた。
しかもこれ、今をときめく人気講談師・神田松之丞さんによる監修で、
見返し部分にご本人の推薦の言葉が書かれている。
これは読まねば、でしょ。
どちらかと言えば落語が好きなのだけどね。
お話は皆さんよくご存じのもの。
無実の罪を着せられた荷担ぎの弥五郎を、越前守が見事なお裁きで救うという話だ。
本所中之郷・南蔵院の門前で、あまりの疲れについうっかりと寝てしまった弥五郎だが、
荷車に積んだ荷物の見張りを頼んだのは、安置されたお地蔵さまだった。
ところが、目覚めたら荷車ごと無くなっている。
正直に店の主に話したところ、弁償しろと迫られて・・
「頼まれた品が盗まれるのをみすみす見逃した。
どうやらその地蔵、盗人と同じ。これは捨ておけぬ。
すぐに召し捕って吟味に及ばん!」
そんなお達しで、お地蔵さまがお縄にされてお白洲が始まる。
えええ!?そんなバカな・・と思っていると怒涛の展開が。
このお白洲場面が長くて、緊張の山場が14ページ続く。
あっと驚くようなお裁きが出るから、ここはきっちりと力を抜かずにね。
松之丞さんのようにたったったと畳み込むように読みたいところだがどだい無理な話なので、丁寧に読むしかない。
読み終えた後で、「しばられ地蔵」や「南蔵院」の画像を見せるとよりお話が身近に感じられて良いかも。
関東大震災で焼けてしまってからは、「南蔵院」は葛飾区水元公園の近くに移転している。
今も参詣客が絶えることはないそうだ。
どの辺りか分かりにくい方には「寅さん」の故郷に近いところという大雑把な説明をしておきます。
約17分。高学年の子たち、これは喜びそうだわ。
挿絵は遠目が効き、テキストは太いゴシック体で非常に読みやすいのでお薦め。
☆「講談絵本」は現在3作まで出ていて、「西行」「宮本武蔵」があとの2作だそうです☆ -
講談を聴きに行ったことはないが、最近はかつての神田松之丞、現六代目神田伯山のメディアへの露出が高いため、だいぶ身近なモノに感じられるようになった。
架空の人物を扱わず、張り扇を叩きながらテンポ良く話すところが落語と違うところらしい。
この本も、講談のリズムを読みながら感じられるように構成されている。
大岡越前いつの時代も人気である。
2020.6.10 -
講談師6代目神田伯山(本書刊行時は神田松之丞)監修による、講談を絵本にしたシリーズ物の1冊。
名奉行として今でも多くの人が知り、時代劇の登場人物としても有名な南町奉行、大岡越前の大岡裁きの中からの1エピソード。
本書解説によれば、大岡越前については「大岡政談」としてまとめられ、講談だけでなく、落語や歌舞伎の演目にもなっているとの事。加えて、ただ、そのほとんどは実際にあったことではなかったり、大岡の裁きではなかったと考えられているとも書かれていた。
もっとも、今となっては、真偽はどうでもよく、話として面白ければそれで良いという考え方の方が優勢だと思うので、水戸黄門等と同様、中身と演者の技術を楽しめればそれで十分のような気がする。
著者プロフィール
石崎洋司の作品






わわわ、相次ぐ素敵な情報にもうびっくりしております。
そのタイトルは度々目にしています...
わわわ、相次ぐ素敵な情報にもうびっくりしております。
そのタイトルは度々目にしていますが、未読なのです。
ぜひ入手して読んでみますね。
「チューザレ」は10巻まで大人買いして、今5巻を読み終えました。
すっかり心を持って行かれてしまい、現実に戻るのが大変です・笑
コミックもDVDもブクログには載せないのですが、たまにお話させてくださいね。
(8畳ひと部屋が丸々専用部屋となっています・笑)
ありがとうございましたー!!
もう3巻から5巻まで!
読書部屋があるって豊かですね。
だめ押しで次の三冊を勧めてみます。笑
カガノミハチ/アド・...
もう3巻から5巻まで!
読書部屋があるって豊かですね。
だめ押しで次の三冊を勧めてみます。笑
カガノミハチ/アド・アストラ
池田理代子, 宮本えりか/ニーベルンクの指輪
坂田靖子/バジル氏の優雅な生活
まだ出ていませんが、この作品が気になっています。
小梅 けいと, スヴェトラーナ・アレクシエーヴィチ, 速水 螺旋人/戦争は女の顔をしていない
それでは、ごきげんよう。
はい、6巻まで読んで、ふと気が付きました。
もっとゆっくり読むべきだと...
はい、6巻まで読んで、ふと気が付きました。
もっとゆっくり読むべきだと(^^;
いずれにしても何度でも読み返すのだから、急ぐことはないのですよね。
読書部屋、我が家の中ではスピリチュアル・スポットの扱いです。
寅さんのDVD全シリーズと手塚治虫全作品(これが本当に凄い量で)ジョジョの全シリーズとマスター・キートンと亡くなられた吉野朔美さんの全シリーズとか、もう大変で。
そこにチューザレが加わって、更に増え続けています。あれ?コミックだらけ・笑
わわ!今回教えていただいたものは坂田靖子さんの作品以外は全く知りません。
猛烈に興味をそそられます。
ああ、じっとしているのが出来ません・笑
夜型さんは読まれたのですか?
すぐ読みたいという欲望と、戦う日曜になりそうです。
ありがとうございました!