虚構推理(11) (月刊マガジンコミックス)

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  • Amazon.co.jp ・マンガ (224ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784065172445

作品紹介・あらすじ

『絶園のテンペスト』城平京 原作! 怪異達の知恵の神になった少女と、怪異にさえ恐れられる男が、怪異に挑む[恋愛×伝奇×ミステリ]!!  “怪異”の知恵の神になった少女・岩永琴子が一目惚れした相手・桜川九郎は、“怪異”にさえ恐れられる男だった!?  2人に振りかかる奇想天外な事件と、その恋の行方は――!?


「私は23年前、妻の澄さんを殺した。それが真実であると説明せよ。」富豪・音無剛一が自身の遺産相続の優先権をかけて子供達に出した不可思議な課題。その真実とは、妖狐と協力して殺害を実行したというもので、岩永琴子はその答えの導き手として任されたが!? 【スリーピング・マーダー編、完結まで一挙収録!!】

感想・レビュー・書評

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  • 「私は23年前、妻を殺した。それが真実であると説明せよ」
    遺産相続をかけて、会長が子どもたちに出した課題。真実は「妖狐に殺害を依頼した」。しかし、裁定役の琴子は怪異の存在を出さずに、子どもたちと答えを導いてほしいという依頼を受ける。

    設定のトリッキーさは、さすが虚構推理。琴子が子どもたちの答えを誘導しつつ、守るべき秩序のために下した推理と突きつけた真実。光で照らすほどに、影もまた濃くなるばかり。コミカライズの片瀬先生が、二転三転する推理展開を動的に描いているのも心地いい。

    「成功体験は時に人を害し自滅もさせる」
    会長は怪異に協力を仰いだ過去を悔いていてもなお、また利用して禊を果たそうとしていたのは皮肉。
    人と怪異。二つの視点で事件を眺めつつ、それぞれの秩序での解決が図られるところが面白いところだなと。
    それにしても「銃弾の峰ってどこだ!」

  • スリーピング・マーダー編が始まった際は単純に会長が過去に行った過ちを明らかにし清算する程度の意味合いしか無い話しかな?と思っていたのだけど意外や意外。とんでもない大物が次々と釣れてしまった印象

    眠れる殺人を掘り起こす話というよりも琴子が何度か言及しているように「人の死によって上手くいったという過去の行いを正し秩序を取り戻す」ことにあったのか
    それが判っていれば今回の話での琴子の役割は単純なのだけれど、彼女の思惑や狙いを把握しないままに読み進めていくと作中人物と同じように琴子に翻弄される羽目になる
    いや~、まさか虚構を組み上げた先に真実があるとは思わなかったよ。本当に意外な展開だった

    今回の話を進める中でポジション的な意味において重要人物となっているのは孫娘の莉音だね。彼女は事件当時を知らない年齢である事から他とは違う視点で物事を見られるだろうと会長に思われたが、蓋を開けてみれば彼女だけがあの集まりで真の意味で無関係とも言える立ち位置であったのは驚き。
    過去の殺意に無関係だから会長が相続人を集めたことにも恐れを抱かないし、琴子の皆を翻弄するような言動にも恐怖ではなく怒りで対応することが出来た。だからこそ、琴子が望んだ虚構を推理出来る

    莉音が組み上げた虚構はある意味誰も不幸にしないものであり、殺人計画を実行しなかったとしても残り続ける罪悪感を元々持っていた関係者からすれば受け入れやすいもの。特に会長にとっては自分が望んだ形となっている
    だからこそ、歪に間違った秩序を肯定しつつ受け入れやすい結論に至ってしまった虚構は間違いとなる。なら、妖と人の秩序を取り持つ知恵の神である琴子はそんな虚構は壊さなければならない
    そこで虚構を壊す存在として真実が必要となってくるわけだね。

    まあ、あの場面で琴子が示した真実も妖狐が関わっていたことを隠すためにそれなりに虚構が混ざっていたりするんだけど。
    その虚構を信じさせるためにそれまでの推理過程で示された要素を拾い上げて最終的に皆を信じさせる構図にしているね。これは鋼人七瀬や他の話でも何度か行われた手法だけど、何度見ても素晴らしいね

    一旦丸く収まりかけていた場をぶち壊し、眠れる殺人を起こした琴子。それがどれほど恐ろしく皆々の後悔を呼び起こすものであるかはそのシーンでの関係者の表情が嫌というほど語りかけてくるね
    ……そんな極大の緊張シーンにギャグを挟み込んでくるとはまさか思わなかったけど。確かに銃弾の峰って何処だ(笑)

    事件は解決されても気持ちよく終わらずむしろ後悔ばかりが見えてしまう琴子の非情な裁定。これを見て九郎がどう思ったかは確かに気になる点だね


    後、本筋には一切関係ないけど、一般作品であの単語を目にするとは思わなかったよ。琴子ってどう考えても言葉選びが下品だよね……

  • 「スリーピングマーダー」が完結
    音無家にとって 琴子と九郎に関わったのは不運としか 言いようがない


    琴子が音無家に関わることになったのは六花さんが
    九郎に琴子の恐ろしさを気づかせるためだったようなので 、音無家はそれに巻き込まれただけで
    会長が六花さんに会ってなければ ここまで酷いことにならなかったかもしれない

    最後に 六花さんが「ねぇ 九郎、あなたはまだ琴子さんの恐ろしさに気づかないの」と言った後
    九郎が琴子の手を握るシーン出てきたのがなんとも意味深に聞こえた
    六花さんとの対戦が近づいているのだろうか

    今回の「スリーピングマーダー」もよかったけれど
    原作にあった「岩永琴子は大学生だった」も入れて欲しかった

  • 相変わらず絵が好き。

    「会長がその手で奥様を殺されてたら、私は余計な口出しをする必要もありませんでした」
    「けれど会長は特異な方法を取られました」
    「それが是ではなかったと、今少し認識されるべきです」

    可愛らしい巻き毛の少女が紡ぐ、人ならざる何かを漂わせるセリフが、答えがわかっているはずの推理劇に、ほど良い緊張感を与えてくれる。

    自ら収まるべき枠を越え、過ちを侵したものは、それ相応の報いを受ける。

    そういった古来のならわしの、恐ろしくも凛とした雰囲気が好きなわたしには刺さりました。

  • 真相・解答編
    虚構推理らしい展開と真相解明でした。どんでん返しが続くと脳が疲れる〜

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著者プロフィール

2015年4月発売「マガジンR」第1号より『虚構推理』連載スタート。

「2019年 『虚構推理(10)限定版』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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