- Amazon.co.jp ・本 (242ページ)
- / ISBN・EAN: 9784065173268
作品紹介・あらすじ
ボタンがきっかけで始まった、親友とのバトル。廃工場で見つけた無数のボタンをつかって、主人公グレースは学校中を巻きこんだ大ブームを作ります。でも2年生の時から親友だったはずのエリーと、思わぬことから、戦争が始まってしまいます。ボタンをめぐる頭脳の戦いは、どちらに軍配があがるのでしょうか?そして、友情のゆくえは?エドガー賞、フェニックス賞受賞者で、『こちら「ランドリー新聞」編集部』『ぼくたち負け組クラブ』等人気作品を書いたアンドリュークレメンツの、楽しい最新作。
感想・レビュー・書評
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表紙のボタンが可愛い!中身はもちろん、見た目も面白いです!
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親友って何?を考えさせられるお話。
学校で何かが流行るというのは世界共通みたい。
作者のクレメンツさんが教師の経験があるからなのか、学校の様子が生き生きと書かれていたと思います。 -
自分の小学生時代にも似たようなことがあった。家が裕福で周りに影響力のあった"りさちゃん"。帰り道はいつも何人か"りさちゃん"家まで歩いてから自分の家に帰っていた。(私はまっすぐ自分の家に帰っていた 笑)
この本を読んで懐かしさと苦い思い出が蘇った。それでも友情が続くなら素晴らしいことだと思う。 -
ボタンと友情をめぐるお話。子供たちのなかでの流行が高まっていく兆し、子供の友情を丁寧に描いている。テンポがよく読みやすい。
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おじいちゃんからもらった27箱もの大量のボタン。古いものを集めるのが好きなわたしは、ただほしいからもらっただけ。でも、そのボタンの一部を学校に持って行った日から、学校中がボタンフィーバーに!みんなが交換や収集に夢中になって、わたしの手に負えなくなってきた。とくに親友と思っていたエリーと対立するようになって…。
子どもたちが自分で問題を解決しようと奮闘するさわやかな物語。 -
観察眼の鋭いグレースの目を通してボタンのブームがじわじわ始まっていく様子が分かり、読んでいてエキサイティング。子どもたちの間でなにかが流行り始める様子をよく分かってるんだと思う。ブームの盛り上がりと連動して、グレースとエリーとの対立がピークを迎えるのも巧い。
そんなに登場頻度が高くないのに、グレースのおじいちゃん、母、兄、それぞれの信頼関係や思いやりが伝わってくるのもすごい。特におじいちゃんの温かいまなざしは、作者のクレメンツのまなざしそのものだなと思う。今回の作品が遺作となって本当にさみしいが、物語という形をとった作者の温かさが新しい世代の子どもたちへ伝わっていくと良いなと思う。 -
自分がボタンが苦手なこともあって、なぜボタンを集めること、ボタンを交換することが流行するのか、まったくわからないのだけれど、流行ってそういうものかもしれない。
そんな意外な流行から、流行に起因するトラブル、友だちとの関係を描くのはクレメンツの得意とするところではないか。需要と供給なんていう言葉を出して解決するところも。最後に校長先生と金銭的「取引」をして解決するところも。
友情や家族の描き方もいろいろあるんだな。
本作がクレメンツの遺作だというのが残念。
作者あとがきの最後に「わたしとともに小さな旅をしてくれてありがとう。そして、みなさんの読書の熱が、けっしてさめないことを祈っています。」
作者のウェブサイトで自分のことについて語っている。
https://www.andrewclements.com/about
(たくさんの本を書ける理由を答えてのに続き)「人生もまた同じ。一つひとつ、自分がいいと思うことをしていけばいいのです。そうすれば、おのずといい人生が送れるでしょう。」(「訳者あとがき」から)
ありがとう。 -
グレースとエリーの友だちとの戦争。グレースの賢さにびっくり。流行りが始まっていく様子もリアルで、ちょっとしたことがきっかけでブームが起こって、パタリとそれが終わる。不思議だよな〜。
ボタンを題材にするなんて児童書ならではというか、意外だったけどおもしろかった。
著者プロフィール
アンドリュー・クレメンツの作品





