カエルの小指 a murder of crows

著者 :
  • 講談社
3.77
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本棚登録 : 457
レビュー : 65
  • Amazon.co.jp ・本 (378ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784065173435

作品紹介・あらすじ

「久々に、派手なペテン仕掛けるぞ」詐欺師から足を洗い、口の上手さを武器に実演販売士として真っ当に生きる道を選んだ武沢竹夫。しかし謎めいた中学生・キョウが「とんでもない依頼」とともに現れたことで
彼の生活は一変する。シビアな現実に生きるキョウを目の当たりにした武沢は、ふたたびペテンの世界に戻ることを決意。そしてかつての仲間――まひろ、やひろ、貫太郎らと再集結し、キョウを救うために「超人気テレビ番組」を巻き込んだド派手な大仕掛けを計画するが……。

感想・レビュー・書評

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  • 『カラスの親指』その後。まひろ、やひろ、貫太郎らと再集結。実演販売士・武沢。仕事をしていると、ある中学生(キョウ)を見かけるようになり、ついにはキョウよりある依頼を受けることになる。まずはキョウの母を騙した男を探す。ふたたび詐欺師として動くことにした武沢とその仲間たち。
    所々のユーモア、そして、騙し合い、最後まで気を抜かず読めました。うまい! 面白い! うまく作ったなあ。
    テツってすごいあな、賢い、小学生なのに、いやキョウも中学生なのにね。若者活躍。いや、楽しめる一冊でした。

    • ひとしさん
      ブレさんこんばんは!
      なんとお呼びしたら良いでしょう??
      とりあえず今は勝手にブレさんと呼ばせてもらっていいですか?

      この作品、今...
      ブレさんこんばんは!
      なんとお呼びしたら良いでしょう??
      とりあえず今は勝手にブレさんと呼ばせてもらっていいですか?

      この作品、今日読み終えたんですけど、都賀和の事務所に忍び込んで防犯カメラに接着剤を塗ってたと思うんですけど、接着剤を塗ってる期間がそれなりにあったと思うんですね。その間に都賀和に映像を見られることはなかったのかな?とちょっと疑問に思ってしまいましたσ(^_^;)
      ブレさんはいかが思いましたか??

      前回コメントいただいた方にも書かせていただきましたが、私もブレさんのレビューはとても参考にさせてもらってます♫
      2020/01/28
  • 道尾作品は 初めてです。
    読みやすいですね。

    状況説明が くどくなく
    すっきり 読めます。

    騙し 騙される。

    ところどころ 勘違いが 意外な展開へ。

    最後に 大きな勘違いが。

    最後まで 推理しながら 読めました。

    その他の作品も 読んでみたくなりました。

  • 実演販売士としてまっとうに暮らしていた、元詐欺師の武沢竹夫。
    しかし、ふたたび派手なペテンをしかけることを決意する。

    『カラスの親指』の続編。

    おもしろかった!

    謎めいた中学生・キョウのかかえる問題と、武沢との奇妙な縁。
    ふたりの奇妙な同居から、ちぐはぐでおもしろく、引きこまれる。

    ユーモラスな中にも、キョウの思いなど、ぐっとくる場面が。

    大がかりなペテンには、はらはらしながら一気読み。

    幾重にも重ねられたしかけが明かされるラストは、驚きがあってたのしかった。
    ささやかな引っかかりも、きちんと伏線として回収されていて、うまい。

  • 前作は2008年その続編である、映画も見たが主演が阿部寛だったことぐらいしか覚えてない、それ程積極的にフォローしようとは思わない作家だが、何作か読んだが話も込み入りすぎて肝心の物語が思い出せない。本作もあまりにも嘘が多く仲間内でも騙し合うので、話がすっきりしない。最後も叶の母親が死んでいないのが分かったのはいいけれど、悪党どもの始末はそれで良かったのか、ちょっと人情話に振りすぎのせいか痛快感に欠ける。出版不況の中最近ヒット作のない著者に編集者が過去のヒット作の続編を無理やり書かせたような小説。

  • 大好きな『カラスの親指』の続編ということで楽しみにしていて、やっと読むことができた。

     さて、詐欺師を引退して真っ当に仕事(実演販売士)をしながら暮らしている竹沢の元になんとなく見覚えのある少女が弟子入りさせてくれと現れる。
     実演販売を覚え、『発掘!天才キッズ』という番組に出演し、優勝して賞金を獲得するという。その金で母を騙し自殺に追い込んだ男を探すというのだが・・・。

     色んなところに仕掛けがあり、注意しながら読むもやはり騙されてしまった。また、希望の持てるラストで読後感も良かった。

     ただ、前作の方が面白かったかな。今後もシリーズ化して、前作を上回る素晴らしい作品を期待したい。

  • 何かある!前作を読んでいれば期待をせずにはいられない。続編なんだけど、思ったより続編だった。なので、前作の記憶を明瞭にもって読むことを強くお勧めします。要復讐。私の場合は、結構カラスの親指を読んだときから時間が経過してしまっていたので、ちょっと後悔。それでも面白かったんだけどね。劇団感は今回も強め。先入観にもやられてしまったが、もっとその先入観をうまく物語の中に取り入れていけたはずなのに!!そしたら星5。いやー、でもおもしろかったです。

  • 自分はまったく変わっていない。口先だけで心配いらないと言い、大丈夫だと約束し、結局何もうまくいかない。自分自身の人生も叶との約束も。何かに原因を求めないと、どうやっても太刀打ちできないような苦しみが、この世には存在する。大自然の中で、社会の中で、自分の存在のちっぽけさを、慌ただしい人生の中で存分に叩き込まれた今だからこそ、そんな自分でも変えられる何かを全力で変えてみようと決意できた。行動することで世界は変わる。本当に大きく変わる。

  • 前作を覚えてなくても大丈夫

  • 騙し騙され欺きまくる展開がスリリング。ちょいちょい出てくる過去作品との関連が微妙に思い出せずもどかしい。過去作品を知らなくても十分楽しめるんだから、いっそ独立させた方が万人受けするのに。

  • 前編「カラスの親指」から10年経過の設定。
    メンバーが歳を重ね、それぞれの人生を歩いているが、集まった時の掛け合いは、変わらず。さらに頭の切れるメンバーが加わり、話の展開が小気味よい。
    主人公が大ペテン師を気取るし、読み手もそれを期待するのに、うまくいかない人生を生きているあたりが、何とも切ない。でも逆に親近感が湧いたり。
    最後にやはり何重にも騙されていた事に気付くが、まぁ、それもいいかと思える、ホッとする後読感だ。

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著者プロフィール

道尾 秀介(みちお しゅうすけ)
1975年、兵庫県生まれの小説家。玉川大学農学部卒業。会社員生活を続けながら小説を執筆しており、2004年『背の眼』で第5回ホラーサスペンス大賞特別賞を受賞しデビュー。
2007年『シャドウ』で第7回本格ミステリ大賞(小説部門)受賞。2009年『カラスの親指』で第62回日本推理作家協会賞(長編及び連作短編集部門)受賞。2010年、『龍神の雨』で第12回大藪春彦賞受賞。『光媒の花』で第23回山本周五郎賞受賞。2011年、『月と蟹』で第144回直木賞受賞。直木賞にはこの作品で5回連続のノミネートだった。
その他代表作として『向日葵の咲かない夏』があり、文庫版は100万部を超えるベストセラーになった。『カラスの親指』は映画化された。
ほか、横溝正史ミステリ大賞、新潮ミステリー大賞の選考委員を務める。

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