- Amazon.co.jp ・本 (274ページ)
- / ISBN・EAN: 9784065173787
作品紹介・あらすじ
時価2億のヴァイオリンが消えた。
二重に警備されたパーティ会場、特殊電子錠つきのケースから、ヴァイオリンの名器《ミモザ》が消失!
パトロンのマダム、実直なヴァイオリン職人、ヨーロッパ貴族、才媛の秘書嬢、イケメンコーディネーター……誰にも不可能で、誰もが怪しい。……えっ、私も!?
アラフォー地味美人×天才(?)高校生コンビに
このトリックは解けるのか!?
装画に『坂道のアポロン』の小玉ユキ。
『カラマーゾフの妹』の江戸川乱歩賞作家が満を持して贈る、
オーケストラ・ミステリー!
***
音羽光子
42歳独身彼氏なし。
ヴァイオリン歴30年のベテランながら、自他ともに認める、いまひとつ華がない演奏者。
小林拓人
クラシック知らずの高校一年生だが、ヴァイオリンに関しては無自覚に天才的。
突然アマチュア・オーケストラにスカウトされ……。
感想・レビュー・書評
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音楽小説としてもミステリ小説としても要素が薄く、掴みどころがない。自分とは合わなかった一冊。
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この作者さんのコアでニッチな作風が好きで、見かければ手に取っているのですが、今までになくライトでマイルド、あまりの読み易さにホント~に高野史緒作品なのか?と驚きました。熱い音楽関係の描写は今までと変わらずですが、アラフォー独身女性の心の内を書いてみたりローマの休日風ロマンスに挑戦したり、新たな作風の開拓でしょうか。
せっかく個性豊かなアマオケの仲間達が一冊で終わるのはもったいないし、ここはシリーズ化しませんかね。 -
作中に出てくるクラシックの楽曲を聴きたくなる作品。しかし、音楽経験がない人は読む際にかなり苦戦するのでは、?
トリックははっきり言ってわかりやすかったが、話題の運び方からとても気持ちをハラハラさせられてとても楽しめた。
拓人がアマチュアとはなんぞやということをズバッというシーンが1番のお気に入り。
登場人物のキャラがかなり立っていてとても面白い。 -
トリックは見抜けた。惜しむらくは高校生くんがもう少し光子の変遷に関わっていてくれたならと言う所。
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ヨーロッパの小国の大公が持ち込んだ時価2億のヴァイオリンが消えた。
事件に巻き込まれたアマチュアオーケストラの地味なベテラン女性と天才少年のコンビの活躍を描くライトミステリ。
少年の無自覚な才能、ヴァイオリン消失、ローマの休日など全体的にいまいちかみ合ってない気はするが、光子の心情はよくわかる。アマオケの内情の話は面白かった。 -
なんとしてでも手に入れる、その気持ちは悪くはないのだろうけど、誠意を持って相手に話してみるというのもアリじゃないのだろうか? ま、それじゃ物語にならないけどね。
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拓人と光子のW主人公かと思ったら後半拓人の影が薄くて残念。知らない大人たちにも物怖じせず、とっさに実家の宣伝もできるいい子なのに(笑)
フランスの隣の小国から来日した超高額ヴァイオリンをめぐるミステリ。 -
ミステリー要素は薄く
2時間ドラマを見ているような展開。
拓人が超絶演奏をするのかと期待したが
そんな事はなく終了。