地獄の楽しみ方 17歳の特別教室

著者 :
  • 講談社
4.29
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本棚登録 : 236
レビュー : 5
  • Amazon.co.jp ・本 (152ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784065173848

作品紹介・あらすじ

「今の十代の皆さんは、私が十代だった頃に比べても、はるかに優秀です。
しかし、大人になった皆さんを待ち受けているのは地獄のような現実です。それはいつの時代も変わりありません。
地獄を楽しむためのヒントを、もう地獄に堕ちている先輩が、少しだけお教えします」(京極夏彦)

「あなたの世界」は、言葉ひとつで変わってしまいます。
SNS炎上、対人トラブル――すべては「言葉」の行き違い。
語彙を増やして使いこなすわざを身につければ、楽しい人生を送ることができます。

地獄のようなこの世を生き抜くための「言葉」徹底講座。

大人前夜のきみたちへ。学校では教えてくれない本物の知恵を伝える白熱授業。
「17歳の特別教室」シリーズ第5弾。

感想・レビュー・書評

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    「17歳の特別教室」シリーズ第5弾。地獄のようなこの世を生き抜くための「言葉」徹底講座!

  •  二部構成。講義内容の書籍化。文体も非常に読みやすいつくり。
     ざっくり言えば、言語(文章)の大いなる力、その限界、という内容。発する側と受け取る側が別個体である以上、100%の完全相互理解など(多分に期待値を含んだとしても)まやかしであり、両者の間には冥くて深い溝がある。この寂寞とした諦観を踏まえた上で「面白がる」ことこそが、京極流楽しみ方の極意というべきか。
     個人的には、次第に多方面へと京極節を炸裂させている二部の方が、より「らしく」て好ましい。いいぞ、もっと言え!

  • ★4.0
    15~19歳の聴講生50名を対象に行われた特別授業の書籍化。1冊を通じてのテーマとなるのは“言葉”で、言葉は常に欠けているものだと説く。確かに、思ったことを巧く言葉に出来なかったり、言葉による擦れ違いは誰にでも起こる出来事。だからこそ、言葉の重さと大切さ、言葉が持つ可能性を改めて感じられた。そして、京極氏の作品からも分かるけれど、本当に言葉というものを大切にされているな、としみじみ思う。また、テーマからは逸れるものの、京極氏の書籍収納術がかなり気になる!とりあえず、私は横積みを無くさなくては…。

  • 非常に面白い。優しい言葉でこの世の生き方を指南してくれる。言葉はデジタルである。デジタルは単純化する事で見易くするが、そこで削ぎ落とされたヒダを忘れちゃいけない。

  • 京極夏彦氏が19年7月に15〜19歳の聴講生を対象に行った特別授業の書籍化。
    言葉の持つ力とその限界についてのお話。
    と私は解釈した、と表現した方が内容に準じる。
    読み手次第では有るが、世界の見え方が変わる契機になり得る本。

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著者プロフィール

京極 夏彦(きょうごく なつひこ)
1963年、北海道小樽市生まれ。小説家としてだけでなく、世界妖怪協会・世界妖怪会議評議員(肝煎)など妖怪研究家であり、他にも装幀家、アートディレクター、俳優など様々な顔を持つ。
広告代理店を経てデザイン会社を設立。1994年、そこで暇つぶしに書いた『姑獲鳥の夏』を講談社に送ったところ極めて評価を受け、同年、即出版・デビューに至る。瞬く間に執筆依頼が殺到する人気作家に上り詰めた。
1996年に『魍魎の匣』で日本推理作家協会賞、1997年『嗤う伊右衛門』で第25回泉鏡花文学賞、2002年『覘き小平次』で第16回山本周五郎賞、2004年『後巷説百物語』で第130回直木三十五賞、2011年『西巷説百物語』で第24回柴田錬三郎賞など、数多くの受賞歴がある。
代表作に「百鬼夜行シリーズ」「巷説百物語シリーズ」「豆腐小僧シリーズ」など。

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