究極の歩き方 (講談社現代新書)

  • 講談社 (2019年9月18日発売)
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  • 本 ・本 (224ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784065174333

作品紹介・あらすじ

日本人の足を知り尽くしたアシックスの研究部門が、ウォーキングシューズ作りを通して研究分析した日本人のための「究極の歩行術」を初公開。日本人の足は50歳を境に激変します。50歳からの歩き方次第で、100歳まで元気に歩けるかどうかが決まるのです。理想の歩行姿勢とは? 若く見える歩き方は何を意識すればよいのか? 足の衰えを防ぐ靴選びとは? アシックスが長年培ってきた足と歩き方に関するデータを駆使して、より長く元気に歩くための秘訣を解説します。

感想・レビュー・書評

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  • 人間50歳から体がいろいろ変わっていくらしい。
    歩き方にそれが顕著に表れる。歩幅ピッチ左右バランス。そのため50歳以上におすすめの靴を開発している。足型別など色々特徴がある。
    歩くとか体を動かすことは年齢を重ねるほど意識してやることが大切。

  • 人体工学に関して少し興味があったので読んだ本。

    個人的にはもう少し歩き方からもたらされる体全体への影響が理解したかったがどちらかと言うと

  • 良書。
    50歳が足のターニングポイントとはショックだった。特に意識はしなかったが、言われてみれば若い時のように歩けない気がしていた。
    背筋を伸ばし、大股で、かかと着地、膝を伸ばす、手は後ろに振るのを意識して、7km/hを目指す。
    ウォーキングシューズはアシックス製がいいらしい。

  • 膨大なデータを分析した結果から、50歳を過ぎると足の形が変わり、歩き方が変化してくることがよく分かった。
    何歳になっても元気に歩けるためのトレーニング法も紹介されている。
    日本人に合った靴は、やはり日本ブランドが一番なのか⁉︎
    歩き方に合わせて何種類ものウォーキングシューズを開発してるなんてスゴイと思った。
    アシックスの宣伝だと分かってはいるが、自分だけでなく年老いた親のために、一度ショップを訪れてみたくなった。

  •  50歳を境界に、歩き方が変わるらしい。元気に颯爽と歩き続けることができるか、いかにもお年寄り然とした歩き方になるか。豊富なサンプル数とエビデンスの提示。説得力は十分だ。
     もうしばらく、元気にお外で遊びたい僕は、忘年会帰りにバスには乗らず、大股で歩いて帰りました。

  • 図書館併設のスタバで自分の本を読もうと思ってたけど、ふと見つけたこの本をその場で読みふけってしまった。
    夏が暑すぎたこともありジョギングは完全に中断していたが、涼しくなってきたからそろそろ再開しなきゃなー、と思っていたちょうどいいところだったので。

    アシックス スポーツ工学研究所著なので、これを読んでアシックスの靴を買うのがスムーズな展開だというのはわかるが、ここ数年、vibram five fingersという5本指靴しか履いてないので、今後も当分他の靴を買うことはなさそう。
    でも、ジョギングするには5本指シューズは薄すぎて足や膝への衝撃がでかいので、ジョギングシューズを買うのはありかもなぁと考えていたりもする。そんな優柔不断。

    でも初っ端から50歳を境に足そのものや歩き方など、歩行に関するなにがしかが大きく変わりますよ!、と50歳越えの人に向けた内容が多い。更に60歳、80歳に向けた心構えなどもあり、「一生健康に歩けるようにするには」を大事にした本という感じがした。
    若者向けではない、とは言わないが、「究極の歩き方」を求めて読み始めたのに外反母趾とか扁平足とか50歳がどうのとか言われてもなぁ、となってしまいそうな気はした。

    でも、中盤過ぎたあたりでちゃんと歩き方の説明は出てくるので、ずっと1人でジョギング、ウォーキングしてきて自分の走り方、歩き方が正しいのかどうかわからなくなってきている自分みたいな人が読んで損はない。

    ということで以下、本の内容をざっくりと紹介。

    ・足や歩き方は50歳を境目に大きく変わる
    足は長年体重を支え続けているので、かかと、母指球、小指球の作るアーチが潰れたりして足の幅が広くなったりする。
    あとは外反母趾とか内反小趾とか、X脚、O脚…
    また、50歳を越えると歩行速度、ストライド、腰の曲がりなどがガクッと変化する。

    利き足の影響で、支持足である左足に長年圧力がかかり続けた結果、左右の長さが変わるなどもある。いろんなことが歩行のバランスに影響してくる。

    ・歩き方、走り方による足への影響
    まずかかとがどう着地するかというのが大きい。
    速歩きだとかかと中心で着地、普通の歩きで外側寄り、ランニングだともっと外側で着地する。
    これは、歩行は着地時に両足が着いているが、ランニングは片足なので体重のかかり方がだいぶ変わってきて、かかとだけに全圧力がかかるときついから分散しているらしい。
    ただ、基本的に歩き方/走り方としてはかかとで着地し、土踏まずを経由しつま先で踏み出す。
    でも最近はつま先を使わない人、足全体でペタペタ歩く人なども結構増えているらしい。

    特に若い女性であおり運動、つまりかかとで降り、足全面が接地し、足指で蹴り出すという動きができていないことが多いとのこと。これはバンプスやハイヒールを使う人が多いから。逆に20代を過ぎると普通の歩き方になり、50代を超えたあたりで足が悪くなってきてペタペタ歩きに戻って来るという不思議な流れになっている。
    どれもこれも足に合ってない靴を履いていたり、歩き方がおかしいことで少しずつ足に影響が出てきてしまうということ。

    はだしだとこのあたりの問題は解決されるが、靴を履いてるからだめというわけではない。合ってないだけ。足の指を使っているかどうか。
    それもあってつま先一センチ余裕がある靴を買うと良いと言われている。

    で、この足の指のトレーニングにはタオルギャザリングという体操がオススメらしい。
    足元にタオルを敷き、足の指だけを使って手前にたぐり寄せるという運動。そうそうやることがない動きだが、想像すると確かに足の指めっちゃ使いそう。

    ・アシックスオススメの歩行姿勢
    1. 歩行速度はできるだけ速く。
    2. 体の揺れは抑えたいので顎を引いて遠くを見る。
    3. 呼吸は鼻で吸い、口から吐く。腹式呼吸も良い。
    4. 肩を開いて背筋を伸ばす。
    5. 腕は前後に大きく振るより、ちゃんと引くイメージを強く持つ。脇は締める。
    6. ひざは曲げない。つま先を上に逸らすようにすると自然とひざは真っ直ぐになる。
    7. ストライドは大きく。みぞおちを軸に足を振り出す感じ。
    8. 腹を引き締めるのが大事。

    ・ランニング/ウォーキングについて
    運動といえばランニング!と言われがちだが、ランニングだと足にかかる負荷は前述の通り片足に集中し、且つ一瞬で体重の2、3倍かかるという、かなりの衝撃。なので運動に慣れてない人などがやると結構故障の原因になってしまう。
    でもウォーキングだと足をついたときと蹴り出すとき、とピークが2つに分散されていて、しかもそれぞれの圧力が体重の1.3倍程度と低い。

    でもウォーキングなんてヌルいでしょう?と思われがち。そこでオススメなのが速歩き。
    時速7キロの速歩きが故障も起きにくくエネルギー消費も大きいおすすめの運動とのこと。
    ダイエットではなく、歳をとってもいつまでも歩ける体力をつけるため、ランニングで無理せず、ウォーキングを続けるのが大事。
    更に、時速7キロで歩こうとすると自然と理想的な歩き方にならざるを得ないため、一石二鳥。

    ただ、運動としてやる場合は、最大45分。それ以上やるとオーバーワークになるし、すねが痛くなるシンスプリントとか起きる。

    ・子どもの足について
    子どものアーチができ始めるのは七歳ころ。18歳くらいで完成する。
    なので靴はめっちゃ大事。勿体ないからと大きめの靴を履かせるとかは言語道断。実際扁平足、外反母趾、浮足の小学生もそこそこいる。
    子供の靴は半年ベースで買い替えるべき。
    言ってることはわかるが、なかなかの出費だ。

    ・足の病気について
    外反母趾などから糖尿病も含むいわゆる「足病」の患者は60歳以上で700万人いて、重症化、足の切断に至る人が年間一万人もいるらしい。年間一万人も足を切断しているというのはなんか多すぎる気がするが…

    で、その原因の一つがタコやウオノメ。甘く見てるとヤバい。特にウオノメは核が皮膚内部まで根を張ってしまい、痛みが大きくなるから変な歩き方になり更に悪影響が出てしまう… 外反母趾や扁平足は圧力が一部に集中するためできやすいらしい。
    なのでそれを防止するためにも合った靴を履き、悪化防止を気をつけるのが大事。

  • 野中さんの紹介の本。いろいろとデータをもとに説明してあるが、専門的過ぎて私には消化不良の感じがする。

  • 題名に惹かれて買ったけど、内容はそれほど
    究極ではありません。
    気になったのがグラフの傾向線の引き方が誘導的な事。線が無ければただの散布図なのに無理に線を引いて傾向を出している。
    結局靴の宣伝ですね。

  • コマーシャルとして書いてることはわかってるんだけど、あまりにちゃんと書いてあるから、楽しく読めちゃう。綿密な研究していることは当たり前として、それをちゃんと読ませる形にしてるのが良い。客観的データの開示が充分あり、それに伴うインサイトがある。年寄りも歩きのピッチが落ちないとか、目から鱗。

  • 足の男女差、年齢的変化など詳しいデータをベースに理想的な歩き方を指南する好著だ.図33の理想的な歩行姿勢をしっかり眺めて、時速7kmのfast walking(brisk walking)を実行しよう.退職後10年間ほぼ毎日15,000歩を歩いているので、非常に参考になった.後期高齢者の年齢に近づいてきているので、今後の歩き方を考えてみるのに良い資料だ.

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著者プロフィール


1985年アシックスのシューズ、アパレルの研究部門が統合されて設立。「スポーツで培った知的技術により、質の高いライフスタイルを創造する」というビジョンを具現化するアシックスの基幹を担う研究部門。人間の身体や動作を科学的に分析することで、アスリートに限らず、一般の人々の生活に役立つ製品やサービスを継続的に開発することを哲学としている。アシックスは1980年代に「走れるビジネスシューズ」を発売、ウォーキングの研究を進め、2002年に3次元足形計測機を店頭に配備、百万人単位の日本人の足型のデータを持つ。2017年に3Dセンサーを使った歩行姿勢測定システムを、NECソリューションイノベータと共同で開発、3Dセンサーに向かって歩くだけで、その人の歩き方の特徴や歩行年齢がわかるシステムを生かして分析を進めている。

「2019年 『究極の歩き方』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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