- Amazon.co.jp ・マンガ (192ページ)
- / ISBN・EAN: 9784065175101
作品紹介・あらすじ
県立西浦高校野球部の4市大会初戦の相手は崎玉高校。夏の大会でコールド負けした崎玉は西浦にリベンジを誓っていた! 打撃、打順、ポジションチェンジ、掛け声まで徹底的に練られた崎玉の戦略が西浦を翻弄! 一時はコールド負け寸前まで追いつめられるも諦めない西浦へ流れは傾き、熱戦が続く。そして迎えた9回裏! 2点を追う西浦、問われるのはチームの力。長かった崎玉戦、ついに決着!
感想・レビュー・書評
-
詳細をみるコメント0件をすべて表示
-
対崎玉戦終了の巻。いわば崎玉にとってのリベンジ戦であり、西浦にとってはそこまで士気を高める理由のない試合をここまでしっかり描いてくる作者の判断には驚かされる
勝者を決めた際の両者の違いなんて本当に僅かなものしかなかった。ただし、それは実力が伯仲していたとかそういう話ではなくて、モモカンが言及したように「勝つことへの執念」という点は崎玉の方が遥かに高かったということなのだろうね
そういった意味では田島がいつもいい場面で得点に絡む動きをするのは「得点を取ることへの執念」が強いからだろうか、なんて思ってしまう。9回裏のホームスチールなんてその最たる動きだろうし
試合後から始まるのはちょっと変わった話。いわば野球を支えるあれこれについて
審判員のストライクゾーンの取り方に始まり、部費の足しにと野球部でバイトをする、モモカンの父が西浦の為に練習試合を取ってきたり、父母達の部活への関わり方、練習時間を伸ばすためにライトを立てようと思ったり
それらは高校生野球部員が考えることではないのかもしれない。けれど、野球部員達が気持ちよく野球をするためには誰かが考えなければならないことでも有って
何だかんだ様々な方面に食指を伸ばす本作においてある意味相応しい話ばかりだったのかもね
どうやらこの巻で1年時の公式・準公式試合は終わりらしい
読み始めた当初は此処まで長期間に渡って続く作品になるとは全く予想していなかったけど、ここまで付き合ったならできれば作品の最後まで付き合いたい所 -
話の展開としても読者側としても多少ダレてきたかなと思っていましたが
審判の話・ストライクゾーンの話が面白く驚き。
今巻は試合以外の話の方が面白かった。
読者側としてもカツを入れられたようですw
また続きが気になり出しました。 -
勝ちへの執念の不足。
そのために何をしなければならないのか。
深いテーマが掲げられたなぁ。
今、生徒の面談をしているが、
言っていることは結局、同じ。
結果にはこだわらなくてはいけない。
結果を出すために自分が何をしなければならないのか。
今、自分がやっていることが、つながるのか。
勝ちが全てではないが、
そこにこだわらなければ強くなれない。
高1の冬・・・ようやくここまで来たのねぇ。 -
こんなに自分たちで自律的に考えて野球している高校1年生は素敵で感動します。
年末年始にバイトして裏グラウンドにライトつけたい、なんて、もう震えます。 -
おおきく振りかぶって(32)(アフタヌーンKC)
著作者:ひぐちアサ
デビュー、ひぐちアサ名義でアフタヌーン四季賞を受賞する。
タイムライン
https://booklog.jp/timeline/users/collabo39698 -
まだ1年。ますます面白し。ストライクゾーンの話しは初耳。いつも新たな発見があり。
-
なんだかとても面白かった。ストライクは「打て」という命令形であるというのは、打つべき球を打たなかったらダメだということだろうか。ファミレスのシーンは全部よかった。あと、印象に残ったのが、ブラック部活的な練習に見直しが入り、準備時間のないなか、投球数の制限のためにピッチャーを何人も作らなければいけないのに、少子化で部員は減っているという話。バイト代を部費の足しにしたいというエピソードもあったが、いろんな意味で余裕のない時代に、そこまでして野球を頑張るのはどういう意味があるのか、思いを馳せたくなる。
-
“絶対勝ちたい”という想いが勝敗を決した、対崎玉戦。
欠けてるものを知り、1年目の試合が終わる。
課題が見えた彼らは“勝つこと”を考えて、冬を迎える。
で、火花散らした試合後の、ランチ。
語り合い、情報交換して、大いに食べる。あぁ高校生(^^♪
野球が純粋に好きだからこその、交流が良かったなぁ。
それにしても、作者直伝のスコアの付け方の緻密さに、脱帽!