タイタン

著者 :
  • 講談社
3.87
  • (84)
  • (135)
  • (76)
  • (15)
  • (6)
本棚登録 : 1389
感想 : 135
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (386ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784065177150

作品紹介・あらすじ

今日も働く、人類へ

至高のAI『タイタン』により、社会が平和に保たれた未来。
人類は≪仕事≫から解放され、自由を謳歌していた。
しかし、心理学を趣味とする内匠成果【ないしょうせいか】のもとを訪れた、
世界でほんの一握りの≪就労者≫ナレインが彼女に告げる。
「貴方に≪仕事≫を頼みたい」
彼女に託された≪仕事≫は、突如として機能不全に陥った
タイタンのカウンセリングだった――。

アニメ『バビロン』『HELLO WORLD』で日本を震撼させた
鬼才野﨑まどが令和に放つ、前代未聞の超巨大エンターテイメント。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • SFの面白さを伝えるのってなかなか難しい「仕事」だな〜って思うんですよね

    難しいというよりめんどくさいか?
    そして私はめんどくさいと思うものをわりと早めに放棄する傾向にあるようで
    まぁこの物語の面白さはきっと語彙力に優れた誰かが発信してくれるに違いない!と無責任に思うのです

    それでも、たまにはこの発信という「仕事」にちょっとチャレンジしてみようかと思う時もあるのです

    本書『タイタン』は、中学生の発するような「仕事って何なんですか?」という普遍的な問いをSF的世界観の上で答えてみた物語です

    「仕事」って何よ?めちゃくちゃ簡単な話ですが、簡単なものほど実は奥深いテーマだというのは世の常でしてね

    〜至高のAI『タイタン』により、社会が平和に保たれた未来。
    人類は≪仕事≫から解放され、自由を謳歌していた。〜

    つまり『タイタン』の世界では「仕事」は人間からタイタンに完全に移譲されていて、その世界でタイタンが”人間の代わりに”「仕事」ってなによ?って思ってくれ
    人間と一緒に答えを探す(文字通り)旅にでるあれ?なんか同じこと繰り返してる?w

    う〜んとね〜

    すごい面白かった!

    いや〜いい「仕事」したな〜(「仕事」とは?)

    そしてレビューは最初に戻る

    • ひまわりめろんさん
      国産SFも頑張っとるよ
      わいもそこまで手を広げてないんだけど特に浅いSFは日本産頑張ってると思う
      浅いって別に悪い意味じゃないよ
      国産SFも頑張っとるよ
      わいもそこまで手を広げてないんだけど特に浅いSFは日本産頑張ってると思う
      浅いって別に悪い意味じゃないよ
      2023/07/29
    • 1Q84O1さん
      ひま師匠、仕事を放棄しないでくださいね!
      面白さを伝えることがカリスマレビュアーの努めではないですか^_^
      カリスマの「仕事=レビュー」を楽...
      ひま師匠、仕事を放棄しないでくださいね!
      面白さを伝えることがカリスマレビュアーの努めではないですか^_^
      カリスマの「仕事=レビュー」を楽しみにしている人たちが全国各地に大勢まっていますよ!


      きっと…w
      2023/07/29
    • ひまわりめろんさん
      いやいやいやこれちょっと『タイタン』読んでほしいわ〜
      あれを読んだ後にこの書き出しは控え目に言って天才
      いやいやいやこれちょっと『タイタン』読んでほしいわ〜
      あれを読んだ後にこの書き出しは控え目に言って天才
      2023/07/29
  • 人類はその生活を人工知能タイタンに支えられ、安全で快適な日々を謳歌していた。面倒なことは全てAIがお膳立てし処理してくれるので、仕事という概念は消え、人の活動は全て趣味となった。そんな未来世界で、12あるAI知能拠点のうち、北海道摩周湖畔の第2知能拠点に鎮座するAI・コイオスが不調をきたした。心理学者の内匠成果は、AI施設管理者ナレインの罠にはまり、半ば強引にコイオスのカウンセリングをさせられることとなった。同僚は、ナレイン、電(シェイ)、パックマン博士の3人。

    コイオスに人格形成を施して自我を目覚めさせ、対話を始めた内匠は、コイオスが「うつ病」に近い症状を示していることに気づく。「僕は仕事が好きじゃい」。2人のやり取りはやがて、「仕事とはなんなのか」という哲学問答へと深く入っていく。AIの心の成長物語。

    後半、身長1000メートルの巨人コイオスが海中をサンフランシスコまで移動する長旅があったり、もう一体のAI巨人フェーベとの壮絶な「対面」シーンがあったり、スペクタクルとしても楽しめた。

    AIによって、本作が描くようなユートピアが実現するといいな。

  • 近未来の話。人工知能「タイタン」によってコントロールされた人類は、もはや「働く」という概念がなくなるほどに、自由気ままに暮らしていた。

    主人公である、内匠成果もその1人で、人工知能が提供する不便の存在しない日々を過ごし、趣味で心理学をやっていた。
    しかし、世界にある12基の「タイタン」の1つ「コイオス」の機能が少しずつ低下しかけていたー。

    原因を探るべく、内匠は心理学者として、タイタンを管理する「知能拠点管理局」に雇われ、そこでじめて「仕事」を経験することになる。

    彼女の仕事は「コイオスをカウンセリングすること」。そして、カウンセリングの結果、タイタンの不調の原因は「うつ病」だった。

    うつ病の原因は何かを追いかけながら、少しずつ明らかになる人工知能の裏側だとか、近未来のリアリティさに引き込まれ、本を読むスピードがどんどん速くなっていく感じがしました。
    停滞しているようでいて、急に大きく動き出す物語がなんともおもしろくて、やはりSFはいいなぁ、と思う自分がいました。

    物語な軸である、「働かない世界」というものがイマイチ想像できなくて、でも本の中ではそんな世界が広がっています。
    物理学、心理学など、さまざまな考えを通して見つめてみる、「働く」とは何か?

    考えさせられるSF作品でした。

  • 二二〇五年現在、人類は《仕事》を必要としなくなっていた。
    誰もが、衣食住から出会いや健康まで、AI『タイタン』が効率的に用意してくれる豊かな生活を享受できるからだ。
    仕事の対価として金銭を得て、その金銭でモノを購入する、という概念もない。
    人は、働かなくても良くなったのだ。
    人が働くよりも、『タイタン』が働く方があらゆる意味で優れているのだから。

    「趣味」で心理学を研究している内匠成果は、ある日突然現れた《就労者》ナレイン・スリヴァスタヴァに、あるプロジェクトのチームの一員として《仕事》をするようにと迫られる。
    半ば脅迫されて連れて行かれた《職場》で内匠が
    命じられたのは、原因不明の機能不全に陥った『タイタン』、世界で十二拠点あるタイタンAIのうちのひとつ『コイオス』のカウンセリングだった。


    いやぁ、久々にSFを読んだ!!という感じ。
    野崎まどさんも初読。

    コイオスの不調の原因を探るために人格を形成するまでの対話。やがて少年の姿で現れたコイオスとの対話。
    そしてコイオスの目覚め。
    ここから先、予測の範疇を超えて怒涛の展開!

    ええええっ!まさかこんなことに…
    そして、コイオスが鬱状態に陥った原因に、あぁ!と手を打った。
    その解決のために用意された…タイタン自身が用意したものに、驚き。
    コイオスとの最後の約束に、約束を出来る限り長く守ろうとする内匠に、効率でも計算でもない、純粋な愛情や誠意のうつくしさを感じた。

    ところで、巻頭の超簡潔な人物紹介。
    一般市民高崎くんは、ホントに一般市民だったのか?内匠に《仕事》について考えさせるきっかけを作り、ナレインにつけ込まれる隙を作らせたんだから、彼もまた《就労者》だったはずだけれど…あれだけか。
    あははは、紹介されて、良かったね…

    装丁もスタイリッシュで、コイオスの人格化されていくシーンをうまくイメージさせる。
    書評で知った本だが、書店で見かけても手に取ったかも。
    不覚にも、SF大賞ノミネート作も、アニメ化されたという作品も未読。
    読もう。

  • 〉すべての仕事はタイタンのものだ。そう私達が決めたのだ。

    至高のAI「タイタン」が人々の仕事をすべて肩代わりする未来社会で仕事とは何かを問う、ジャンル『野崎まど』。

    世界に十二機あるタイタンの一つが機能不全を起こしている。このままでは、AIによる社会維持に完全に依存している人類の滅亡の危機に発展するかも知れない。
    人間にはそのアルゴリズムを理解することはできないが、タイタン本人による協力で擬人化インターフェイスを構築して『カウンセリング』をすることで正常にしようという役目に、趣味で心理学に携わる主人公内匠成果【ないしょうせいか】が選ばれる。
    仕事のために作られたAIが、仕事が出来なくなってしまった理由とは果たして──

    物事の本質を貫き続ける野崎作品は常に刺激的です。

    生きることは仕事か

    他者が介在するものが仕事?
    質量を動かす、という物理学の「仕事」は仕事?
    創作は仕事?

    一千メートルサイズの巨大ロボットが北海道からシリコンバレーまでアラスカ経由で海岸沿いを徒歩で旅する、というなんとも見ごたえのある状況を背景に、人智を超えた超AIをカウンセリングするわくわく展開が素敵です。
    シリコンバレーって五大湖のあたりにあるんだと何故か思い込んでいました。なんでだろ。

    超AIというと「AIの遺伝電子」のオラクル級AIが連想されますね。あっちのほうは主体的に人類を導こうとするものでした。タイタンは全ての仕事、インフラも教育・医療・政治・創作…かんがえうるすべてを担う存在で、既にヒトは買い物すらしない。
    欲しいものはお店に行って「コレクト」する(欲しいと指差せば家に届く)し、目線を上げれば視界に時刻が浮かび、それを見て満足したと判断されて完璧なタイミングで消える。創作物はすべてをタイタンが作るので、作者名がある=タイタン以前の古典作品と分かる…。
    いいなあ、こんな世界。

    野崎まどとしては分かりやすいお話だったと思います。あんまり超展開にはならなかった、というかコレどこまで行くんだ…?という不安が今回はなく安心して(というのも変だけど)読めました。楽しかった。

  • なんだかすごい小説。

    人間を凌駕するAIにカウンセリングは適用できるか。

    主人公がやっているのはとても心理療法とは言えない。

    ついつい上から目線になってしまうが心理療法についてよく勉強しているなぁと思う。

    なんだか嫌味な感想のような文章になりそうなので最初に書いておくべきこととして、非常に面白く、素敵な物語だった。

    物語構成はまるで伊藤計画の『虐殺器官』のように、明確なチャプターで構成されて場面やモチーフ、或いは衣装まで移り代わるようだ。

    まるで映画や戯曲、劇やオペラのように。
    中盤のイベントでは息を呑んでしまった。

    こんなすごい物語を体験できて嬉しい。

    その上でどうしても考えてしまうのは、およそ”カウンセラー”が活躍する物語はどうも薄っぺらいように感じる事が多い。これは自分の仕事と重ねてしまいがちだからでもあるだろうけど。

    もし自分が彼の心理療法を担当したらどうしただろう。これを考えてしまう。

    彼女は最初に、コリオスの自他境界が明確になりつつある段階で、自分の趣味を教えてしまった。

    自己開示だ。

    彼女は信頼関係を構築するために自己開示をしたが、治療者-クライエント関係は通常の対人関係ではない。

    従ってこれはしない。

    彼に必要だったのはプレイセラピーであり、保育・教育ではなかったのだから。

    P.105『認知行動療法』

    ましてや人格化、個性化ができていない対象に認知行動療法は用いない。

    私だったらプレイセラピーをする。

    P.106『「できあがったらあげるわ」』

    治療構造の中で、物品授受はしない。

    贈る・贈られるという行為はとっても素敵なことだ。しかし、心理療法では慎重にありたい。

    もし私なら、できあがったものを一緒に眺めて、次回、また作る。

    私は一回という性質を大切にしたい。特に、自他境界が曖昧な段階の彼に対しては。

    P.109の記述。
    これは明確に危険で境界侵犯であると言えるだろう。

    さらに、治療の枠組みも、1回のセッションにほぼ半日を費やしている。
    これはもはや治療空間ではなく、日常そのものだ。

    最後に、私だったら、担当しない。

    とても自信がないから、上位の心理臨床家に紹介する。その旨を本人にも伝える。

    ずるいと思われるだろう。
    でも、私の能力が足りないからできない。

    私が無理に引き受けたら、きっと私と彼の心理療法は失敗するだろう。そして人類は滅亡するのだ。

    結果として彼女のセラピーも失敗なのかもしれない。

    治療者-クライエント関係を明確に逸脱している。
    もうこれは治療関係ではない。

    友人・親子、いや、きょうだいと言うべき関係になってしまった。

    心理療法とはいえないけれど、こうした関係を構築できたというこの体験はとても素敵だ。

    なんだかすごい小説だった。


    ただ、人格障害や防衛機制、心理療法の記述はもう少し丁寧に、かつ、慎重になって欲しい。
    苦しんでいる人も多いから。

  • 舞台は2205年。人類は仕事という概念が存在せず、人間の世話はAIタイタンが全てを行っている。冒頭の設定から脳天を揺さぶられたかのような衝撃を受けた。SFって設定自体が非現実的なのがあって、理解に苦しむのだがこの作品はとても読みやすかった。
     この本のメインテーマは「仕事とはなにか?」だと思う。人類は仕事から離れて数百年経っているため、仕事自体の概念がない。一方AIタイタンは人間の世話にうんざりして鬱病になり機能低下を招いている。現代でなら逆であろう関係を上記のように物語を進めることで、仕事とはなにかを偏見なく純粋に向き合っていく。
    未来の人間とAIとの蓋然性を感じつつ、良い読後感を感じました。

  • 惜しげもなく魅力的な設定が投入され、消費される。AIの精神分析から入り、最後はお仕事小説へ?面白いけどもったいないなあ。

  • 今までの本にはなかった読書体験を味わった気がしました。
    主となるテーマは、「仕事とは何か?」ですが、進めれば進む程、想像よりも遥かに超えた壮大なストーリーでした。

    最初は、AIとのカウンセリングによるシリアスドラマかと思いきや、その後ロードムービー、アクション劇になったりとSFの雰囲気を漂わせながらも色とりどりの品を楽しめることができました。個人的には、ロードムービーまでは、丁寧な文章だった分、アクション劇になると、展開が荒々しい印象を受けました。その反面、SFならではの醍醐味を味わえました。
    もしも何十年か後にこの本をもう一度読むならば、解釈が違うかもしれません。というのも巨大化したAIが、なかなか想像しにくいという印象がありました。全長や歩行するならば、踏んだときの衝撃波とは?など、今ならではの思考で想像すると、色々な疑問があるので、なかなか難しいなと思いました。150年以上の未来の設定なので、もしかしたら私たちの思考は変わっているかもしれません。
    そう考えると、後世に残したい作品でした。

    壮大なストーリーだった分、結論は意外とあっさりした感じがしました。しかし、シンプルだった分、深いなと思いました。人間にも通じる部分もあり、考えさせられました。

    近未来、ほぼ全てAIが仕事をする時代。本の中では、それが当たり前となっています。便利があるが故に人間は幸せなのか。本編では書かれていませんが、もしかしたらAIではできない空白の部分で仕事することで、幸福を得ているかもしれません。全てAI任せの生活は、個人的には嫌かなと思いました。

    この作品では、文章だけでなく、図や写真も用いられていて、斬新でした。特に最後が写真で締めくくられるので、色んな想像を掻き立てられました。一筋縄では終わらない作品で、とても面白かったです。

  • 素晴らしい作品だった。私はSF初心者なので、細かい設定の実現可能性だったり、SFとはこうあるべきといったルールについては分からないが、450ページを超えているとは全く感じさせないリーダビリティと圧倒的な展開力で、最後まで全く飽きることなく、ドキドキしながら読むことができた。
    序盤の世界観の説明から入り、コイオスの人格が形成されていく姿、そして次第に主人公と心を通わせていくシーン、そして最後にフェーベとの対面。すべてが素晴らしかった。
    また、圧倒的なストーリーだけではなくしっかりとテーマがある。本作が扱うのは《仕事とは何か》であり、それは《影響を与えること》である。しかし例えば、火山活動なども環境に影響を与える《働き》がある。ここに人間が行う《仕事》との違いが見えてくる。つまり、人にとっての仕事においては、《その影響を知ること》も必須なのだ。それは《働き甲斐》と言い換えることもできる。
    人間にとっての仕事は、《影響を与えること》と《働き甲斐を感じられること》であるということで非常に納得であるが、これはあくまでAIのおかげで仕事がなくなった世界だからこそのピュアな仕事の意味だろう。現代の現実世界に超える仕事の意味はこれだけではないと感じた。そこには金銭が絡んでくるからだ。そこで、改めて現代における仕事とは何かを考えてみた。この本を土台にすると、そこには3つの意味があるように思う。《生きるため》の要素としての仕事、《働き甲斐》を感じるための仕事、《趣味・楽しみ》としての仕事である。
    生きるための仕事においては、その人が満足のいく生活を送れる程度に稼げることが重要で、逆にそのラインを超えるとどれだけ稼ぐかは多くの人にとってあまり重要ではなくなってくるように思う。
    働き甲斐のための仕事においては、やはり人や世の中にどれだけのインパクトを残せるかや感謝をされるか、などが重要になってくるが、少しややこしいのは金銭としての報酬も、その働き甲斐の指標の一つにもなるだろう、と思う。
    趣味としての仕事の要素もあるだろう。そこには例えば、知らないことを知っていく知的好奇心を満たすこと新しい人との出会いがあること、あるいはその仕事自体が自分の最高の楽しみである場合もあるかもしれない。

    翻って私における仕事とはどうだろう。2度の社内転職を繰り返し、最終的に現在のポジションについて非常に満足している。まず、生きるための仕事としては、自分が満足いく生活レベル、という観点では社会人生活の初めの内からクリアしている。そして、働き甲斐としての仕事という点でも、組織から期待をしてもらえており、また金銭的な報酬という意味でも、充分に評価してもらえていると感じている。最後に趣味としての仕事、という意味では今のロールが最も充実している、と感じる。最終的に求められることの一つが製品技術への造詣だが、それを勉強していくことに楽しさを感じられている。
    またキャリアというテーマにおいて見過ごせないのは、将来のキャリアにおける現在のポジションへの満足度という観点だろう。しかしこれは個人的には現段階で気にする必要がないと結論付けている。これは、以前読んだ書籍で扱っている概念であるライフピボットという考え方に、非常に納得できているからである。こちらの本は自分のキャリアに対する考え方を一変してくれたので、非常におすすめでもある。

    トータルで考えると、私はすごく恵まれた状況に置かれており、感謝する必要があることを感じることができた。
    このようなことを考えるきっかけを与えてくれ、あまつさえストーリー自体も最高なので、素晴らしい作品だと思う。

全135件中 1 - 10件を表示

著者プロフィール

【野崎まど(のざき・まど)】
2009年『[映] アムリタ』で、「メディアワークス文庫賞」の最初の受賞者となりデビュー。 2013年に刊行された『know』(早川書房)は第34回日本SF大賞や、大学読書人大賞にノミネートされた。2017年テレビアニメーション『正解するカド』でシリーズ構成と脚本を、また2019年公開の劇場アニメーション『HELLO WORLD』でも脚本を務める。講談社タイガより刊行されている「バビロン」シリーズ(2020年現在、シリーズ3巻まで刊行中)は、2019年よりアニメが放送された。文芸界要注目の作家。

「2023年 『タイタン』 で使われていた紹介文から引用しています。」

野崎まどの作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×