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Amazon.co.jp ・本 (256ページ) / ISBN・EAN: 9784065177556
作品紹介・あらすじ
「それは人間であることとなんの関係があるのか。」
フランス・ルネサンス文学の泰斗が、宗教改革をはじめさまざまな価値の転換に翻弄されながらも、その思想を貫いたユマニスト(ヒューマニスト)たち――エラスムス、ラブレー、モンテーニュらを通して、「人間らしく生きようとする心根と、そのために必要な、時代を見透す眼をもつこと」の尊さを平易な文章で伝える名著。
●大江健三郎氏による、本書の底本(講談社現代新書版、1973年)への推薦の言葉より
〈この平易な小冊子にこめられているのは、先生が生涯深められてきた思想である。「人類は所詮滅びるものかもしれない。しかし、抵抗しながら滅びよう。」という言葉を見つめながら、先生はその抵抗の根本の力を明らかにしてゆかれる。〉
【目次】
1 ヒューマニズムということば
2 ユマニスムの発生
3 宗教改革とユマニスム
4 ラブレーとカルヴァン(一)
5 ラブレーとカルヴァン(二)
6 ユマニスムとカルヴィニスム
7 宗教戦争とモンテーニュ
8 新大陸発見とモンテーニュ
9 現代人とユマニスム
みんなの感想まとめ
人間らしく生きることの重要性を考察する本書は、ルネサンス期のヒューマニズムを通じて、時代を見透す眼を持つことの意義を平易な言葉で伝えています。著者は、エラスムスやラブレー、モンテーニュといったユマニス...
感想・レビュー・書評
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丁寧な本
ヒューマニズムとは何か。を著者の専門であるルネサンス期からひもとく概説書。
この本の冒頭は、言ひわけからはじまる。「虚像と群盲の話」「田毎の月」を持ちだして、上品に自身の認識の誤謬可能性を述べる。礼儀正しく、一般読者に向けた本だとわかる。
ヒューマニズム――フランス語でユマニスム――とは、学問を些細なことで議論するのでなくて、あくまで人間のための人間にそった態度でゐるべき、さういふ考へだらう。 -
ユマニスムの無力さみじめさを強調しながら、それでも「それは人間であることとなんの関係があるのか」と問い続けることの重要さを力強く易しくといてくれる本だった。
エラスムスをはじめとするユマニスムたちに対して「素敵だけどでも結局なんにもならず宗教改革は血まみれになったんじゃん.....」と長年無力さを感じていたことに対するアンサーをくれた本というかんじだ。
以下、本書にてはじめて知れた印象的な人物を記す。
●カステリヨン
カルヴァンの手足となって働いたにもかかわらず、カルヴァンの行き過ぎた行為を批判できた人物。
著書『異端論者』
●宰相ミシェル=ド=ロピタル
フランスの大宰相として在籍中なんども新旧の和解と相互寛容を説く。聖バルテルミーの大虐殺の直前に辞任させられた。
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113.3||Wa
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