- Amazon.co.jp ・本 (304ページ)
- / ISBN・EAN: 9784065179741
作品紹介・あらすじ
溝猫(どぶねこ)長屋で亡くなったお多恵が祀られた祠(ほこら)をお参りして以来、忠次ら四人は幽霊を「嗅いで」「聞いて」「見て」分かるように。銭の入った巾着袋を失くした銀太は、幽霊を見たせいにしようと空き家に忍び込むが、そこに本物の幽霊が……。またある日、留吉が路地を歩いていると、愛らしい女の子に手招きされた。その子の正体は? それらの出来事は、銀太に「芸がない」と言われた、お多恵と関わりが?
手招きする女児に付いていくと怨霊が?
怖いけど愉快な幽霊綺談。
「嗅ぐ」「聞く」「見る」順序が変わる?
『古道具屋 皆塵堂(かいじんどう)』に続く人気シリーズ!
銀太の心ない言葉が、お多恵の怒りを招く?
溝猫(どぶねこ)長屋で亡くなったお多恵が祀られた祠(ほこら)をお参りして以来、
忠次ら四人は幽霊を「嗅いで」「聞いて」「見て」分かるように。
銭の入った巾着袋を失くした銀太は、幽霊を見たせいにしようと
空き家に忍び込むが、そこに本物の幽霊が……。
またある日、留吉が路地を歩いていると、愛らしい女の子に手招きされた。
その子の正体は?
それらの出来事は、銀太に「芸がない」と言われた、お多恵と関わりが?
感想・レビュー・書評
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幽霊を見て、聞いて、嗅げる少年達。空き家で会った幽霊は、なぜか一人足りない─。
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溝猫長屋の三作目。
なぜか飛ばしてしまったらしい。
もう無いと思っていたクッキー缶をあけたら、
チョコクッキーが残っていたような気分。
シリーズが終わってしまったと思っていたせいか、
面白く感じた。
幽霊の臭いを嗅いで、聞いて、見るという恐ろしい能力を
お使いの銭を落とした言い訳に使おうとするとは、
随分幽霊になじんできた長屋の男の子たち。
その力の源、お多恵ちゃんの悪口を言って、
いつも順番が狂って来るというややこしい事態に。
そこへ箱から出てしまう箱入り娘のお紺が、
男の子たちを幽霊の出そうなところへ連れ出す。
幽霊がでるので、当然人の生き死にの話になるのだが、
そこにあまり「情」がからんでこない、からっとしたところが、
このシリーズの良いところだったのだと、いまさらながら思う。
あと、極悪非道呼ばわりされているお紺ちゃんが良かった。