探偵チームKZ事件ノート 呪われた恋話は知っている (講談社青い鳥文庫)
- 講談社 (2019年12月11日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (400ページ)
- / ISBN・EAN: 9784065180723
作品紹介・あらすじ
KZに突き付けられた挑戦状! そこに書かれていたのは、1から始まる43個の数字だった。解読を命じられた上杉は、それが数学的ではないとして拒否。若武は激怒、退団通告を! 一方、彩は、呪いの恋話伝説のある橋で、告白を目撃。やがて不可解な事件に巻き込まれていく・・・。
<小学校上級から すべての漢字にふりがなつき>
感想・レビュー・書評
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今回はチームKZのメンバーに加え、彩と同じ部活の仲間 悠飛が関わる事件だった。本気の告白なら必ず結ばれるという伝説の橋『水姫橋』、チームリーダー若武のもとに届いた数字の手紙、工事中の病院前の空き地。これらが全て結びついた時に初めて真相が見えてくる。読み応え抜群で、大学生でも余裕で楽しめる!
今回得た知識としては、
①不便と安全は比例する。便利と危険も比例する。『便利 is directly proportional to 危険。』。
②クマゼミの羽の表面は、ブラックシリコン状態。5000分の1ミリ以下と言われる細かなトンガリがならんでいる。この表面に最近の1種である緑膿菌を置くと死滅する。動き回ろうとする菌が、トンガリに引っかかって死ぬためと考えられている。つまり色々なものの表面をこの構造にすれば、薬剤を使わずに抗菌できる。
③数字言葉とは、ひらがなに数字を当てはめていく遊び。『あ』が1、『い』が2、という感じ。
④臍帯血(さいたいけつ)とは臍帯、つまりはへその緒や胎盤の中に含まれる血液のこと。
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息子が図書室で借りてきてから一緒に読むようになったシリーズ。
息子の方は何作か前から読まなくなってしまったけれど、私の方は継続中。
今回も色々な知識や考え方に触れる機会となる場面があり、ちょっと出来過ぎではないかと思えるものの関わりのなさそうなエピソードが絡み合って一気に解決に向かっていくワクワク感があり、アーヤとKZメンバーとのときめく出来事があり、と安定の面白さだった。
上杉君が好きで読み続けているといっても過言ではないくらい、私は上杉君推し。
そしていつもアーヤみたいな女の子でありたかったと思う。 -
12月の青い鳥文庫 その1
12月の青い鳥文庫です。
2020/01/07 更新 -
所属するシニアリーグで不調の片山悠飛
呪いの伝説がある水姫橋で告白された七鬼忍
ふたつの出来事が気にかかる彩が参加したKZの会議では、43個の数字が書かれた挑戦状の謎をめぐって若武が上杉に退団を通告する
分裂の危機をはらんだKZは挑戦状の差出人を突き止めるが、謎は謎を呼び大きな事件に発展する
忍の霊感、翼の嗅覚、小塚の分析...メンバーそれぞれの力を発揮してたどりついた真実とは
青い鳥文庫の超人気シリーズ31冊目
松岡圭祐の小説を思わせるトリビアネタが今作も満載