ばかみたいって言われてもいいよ1

著者 :
  • 講談社
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本棚登録 : 83
感想 : 8
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  • Amazon.co.jp ・本 (194ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784065180792

作品紹介・あらすじ

オシャレ中2女子、杏都(あんづ)は、ファッションが大好き!
ところが両親の離婚騒動に巻き込まれ、急遽都会から田舎に引っ越すことに。
ICカードは使えないし、お気に入りのショップもないし……。
しかも、部屋のカーテンを開けたら、目に飛び込んできたのは、同い年の裸のオトコのコ!
……いったい、私、これからどうなっちゃうの!?

笑われたり、変だと思われても、ばかみたいって言われたっていい。
自分をつらぬいて生きていった先で何かをつかむことができる。
自分をだして生きていこうぜ!というエールがこもった青春ラブストーリーです。

〇著者紹介
吉田桃子(よしだももこ)

1982年生まれ。福島県郡山市在住。日本児童教育専門学校絵本童話科を卒業。2015年、第32回福島正実記念SF童話賞で佳作を受賞。2016年、第2回小学館ジュニア文庫小説賞で金賞を受賞し、『お悩み解決! ズバッと同盟』(小学館ジュニア文庫)として刊行される。第57回講談社児童文学新人賞を受賞して『ラブリィ!』を刊行し、日本児童文学者協会新人賞を受賞。その他の作品に『moja』(講談社)がある。

〇挿絵
ゆの

感想・レビュー・書評

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  • 可愛い表紙とキャッチャーな題名。中身は恋愛ものか??と、疑い深く読み始めたが、14歳主人公の純粋さに引き込まれ、途中涙すら流れの一気読み。
    素直に続き読みます。

    #小学生#中学生

  • 両親の不仲を見てきた杏都は、恋愛に否定的だ。杏都の心のモヤモヤをはらしてくれるのは、おしゃれをすること。これは自分らしくいるためのポリシーなのだが、周囲には間違ったウワサを流された。気にしないつもりでいても…。

    両親が別居し、杏都は母親の実家に引っ越した。転校初日にクラスメイトにキレたり、商店街のおじさんたちにキレたり、自己嫌悪に陥る杏都。

  • イラストと題名に惹かれて呼んでみた作品。
    オシャレ好きな主人公が両親の別居で田舎で暮らすことになる。
    オシャレしてるのは男にモテるためと言われても、誰かの為ではなく自分の為にオシャレしてるので理解されなくても頑張ってる。
    恋愛メインの話かと思ったけど、色々な要素が入っていたので良かった。

  • 題名と表紙が素敵で読んだ作品です。

    両親が別居したのを機に、田舎の商店街に引っ越しをしたおしゃれ好きな女の子の話。
    恋の話ばかりではなくて、商店街の人との交流とか、自分の好きなことへの姿勢とか、女の子が成長していく描写がとてもよかった。

    オシャレったって、男にモテるためだけじゃないのに、周りから不思議がられて嫌な思いをする気持ち、すごくよくわかった。

    激情的でカッとなったらすぐ言葉にしちゃう杏都ちゃん。
    自分のことで自信を持てきれなかったり、他人と比較しちゃったり、威勢がいいように思えて実はナイーブだったり。
    葛藤がさらっと描かれていて、共感しやすかった。

    杏都ちゃんが頭の中でぐるぐるいろんなことを考えてしまうところが、中学生の女の子っぽくて微笑ましいかったです。

  • 表紙のイラストのかわいさ、
    タイトルの「ばかみたいって言われてもいいよ」というセンスのよさ、天才。

    おしゃれが好きな主人公が、
    田舎で暮らすことになる…
    というありがちな設定だれけど、これがまあ面白い。

    うじうじ悩んでるかと思えば
    ばちっ!と思ったことを言ってしまったり、
    ちょっと矛盾して感じるところも、思春期ぽいなあと。

    きっときっと、お隣の家の彼とは恋に落ちるのだろうし、わかりきっているのにワクワクする、
    最高なYA小説でした。はー、すぐに続き読も。

  • 両親の関係のもつれから母と母の実家で暮らすことになった中2の杏都。転校先の学校、祖父の和菓子屋も加盟している地元商店街とのトラブルを経てだんだんこの地域になじんでゆく。色んな要素が入っていて安心して薦められる爽やかなお話。

  • オシャレにいのちをかけている中学2年生の杏都(あんづ)

    コクられた先輩に
    「私、本当に一生誰ともつきあわない! 独身貴族になるんです!」
    そう宣言すると、先輩たちに「ばかみたい」と悪口を言われるようになってしまう

    《ひとから、ばかみたいって言われても、これが私なんだからいいじゃない。そう言える強さは、まだ私にはないみたいだ。》

    なぜって、私は、ゴミみたいな人間だから

    両親の不仲で母と引っ越すことになったいなかの町
    商店街はさびれているし、お気に入りのショップもない
    おまけに部屋のカーテンは昭和レトロのド派手なフルーツ柄

    モヤモヤを消そうとカーテンをいきおいよく開けると
    「わっ!」
    目にとびこんできたのは裸の男子だった!

    『ラブリィ!』で第57回講談社児童文学新人賞(2016年)、第51回日本児童文学者協会新人賞(2018年)を受賞した吉田桃子の最新作、2020年3月刊

    同級生の男子、古着屋のおにいさん、父のところに残った妹……
    思春期女子に刺さる設定とぐいぐい引き込まれる展開

    カーテンを開けるたびに杏都の心が開いてゆき
    「ほしぞら祭り」の夜におとずれるクライマックスにほろり

    シリーズ化され、2巻5月、3巻7月に刊行予定とのこと

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著者プロフィール

1982年生まれ。福島県郡山市在住。日本児童教育専門学校絵本童話科を卒業。2015年、第32回福島正実記念SF童話賞で佳作に入選。2016年、第2回小学館ジュニア文庫小説賞で金賞を受賞し、『お悩み解決! ズバッと同盟』(小学館ジュニア文庫)として刊行される。同年、『ラブリィ!』で第57回講談社児童文学新人賞を受賞。同作は2018年に第51回日本児童文学者協会新人賞を受賞した。その他の作品に、『moja』「ばかみたいって言われてもいいよ」シリーズ、『夜明けをつれてくる犬』(講談社)がある。

「2023年 『アンナは犬のおばあちゃん』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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