分断を生むエジソン

著者 :
  • 講談社
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感想 : 32
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  • Amazon.co.jp ・本 (226ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784065181065

作品紹介・あらすじ

デビュー2作で25万部 ビジネスリーダー最新作

世界が「分断」して見えたなら、
あなたには、足りないものがある

ベストセラー『天才を殺す凡人』から1年、
女性起業家アンナの復活を追う物語
彼女はすべての「働くひと」に問いかける
「仕事で愛を、生めますか?」


(本書の内容)
これからのビジネスは「影響力の地図」を持つものだけが勝つ

5人の法則――これは実際に経営をしているとしばしばぶつかる問題である。たとえば、人が「うちの会社は」と言うとき、そのほとんどのケースは、実際には「自分の周りの5人」に起きていることだけで話している。
つまり、職場の認識は「身近な5人」によって歪められるのである。
ビジネスパーソンが「影響力の地図」を持つべき理由は、これを超えるためだ。身近な5人以外を理解すること。
言うなれば、6人目以降の世界を理解しようと努力することなのだ。

東の国と西の国――
中部と南部――
そこに生まれる分断の正体とは
職場の認識を歪める「分断を生むエジソン」とは何者なのか?

■ビジネスには「ペイン型」と「ゲイン型」の2種がある
■リーダーは二度生まれる。一度は弱さだけ知って
■自分の中に「発明家」と「投資家」と「戦略家」を飼え

◎特別付録 4人の「分断する王」と5人の「繋ぐもの」、9種類のうち1枚のカードつき。あなたは誰を引き当てるのか?


(あとがきより)
私たちはいま、とてつもない高い氷山の前にいる
あなたは、どちらの道を進むのか――

分断を煽ること。
それは最も簡単な才能の使い方だと私は思います。スター・ウォーズの悪役ダース・ベイダーのように、人間は気を抜くと自らの正当性を証明する方向に進みます。
一方で、その反対側に回ること、この本の主人公たちのように生きることは、たとえるなら、最も高い山を最も難しいルートから登るようなものです。

感想・レビュー・書評

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  • 『天才を殺す凡人』の続編のつもりで読んだら、正直難しかった。理解が追いつかいないのは、自分がまだそのライフステージに到達していないからか。

    「おわりに」に、
    “読むたびに何かしらの新しい発見があるような作品。読むタイミングや、ライフステージ、年齢、人生経験によって刺さる言葉や、理解できる部分が変わる。そんな作品を作りたい。”
    とあったので、また読み直す機会には違った感想を持つことを期待しよう。

  • <何について書かれた本か?>
    小説形式でマーケティングや組織について書かれた本。創業した企業から追い出された主人公が、起業家として再起するまでの学びを物語形式にしている。

    <どんな人に向けて書かれた本か?>
    「モノを売る」「組織をまとめる」など、根本的なところで迷っている人。

    <アンダーライン>
    ・ほとんどの人は「物理的な地図」のことは知っていても「認識の地図」のことは知らない
    ・私たちは普段「主観」でしか映像を見られない。たとえば、写真とは本来、主観的な「時間の切り取り」だ
    ・人の幸せは「主観への没入」
    ・苦痛を取り除くことと、価値を増やすこと。前者が「ペイン」。「人の苦しみ(ペイン)を取り除いてくれること」。後者がゲイン。「人の喜び(ゲイン)を拡大させてくれること」。究極的な価値はこの2つしかない。
    ・時代は、ペインからゲインへ。支配力から、影響力の時代に
    ・(高級フレンチに行く理由は)人は食事そのもの以上に「自らの価値を大きくしてくれること」に対価を払っている
    ・(神殿、寺院、サッカースタジアム)に行ったとき、強い高揚感を感じるのは、自分が「少し大きくなった」感覚を得られるからだ
    ・凱旋門、それは、とても長い視点で、ある意味で、とてつもなく馬鹿げた投資です。でも、それが何年も、何百年も人を呼び続ける。
    ・人はどの「物語」の中を生きるのか

  • 天才を殺す凡人より面白かった。しかし、物語性を重視しすぎた感がある。たまに読み辛い(日本語として美しくない)箇所がある。ただ、要旨はとても興味深く、自分のこれからの身の置き方や関わり方を考えさせられた。

  • 抽象度が高く、ストンと落ちてこない。
    ビジネス書的なわかりやすさを期待しないほうがいい。

  • 前作の天才を殺す凡人は面白かったんですが、今作はちょっと読みづらかったです。何が違うのかを言語化できないのですが、途中で読むのを辞めてしまいました。
    転職の思考法とかそのほかの本はとても好きなので、この本だけちょっと合わなかった感じです。

  • 抽象的な表現が多いものの、読み手によって解釈を変える余白と思える。最も印象的だったのは、死なないための戦い方を身につける、です。

  • 北野唯我氏の著書なので是非とも読まなければ、と言う気持ちで読んだ。起業する上での失敗や考え方に特化した内容であり、名言が散りばめられている。「リーダーが弱さを見せる事の重要性」など今までの考えには無かった発見も有り楽しく読ませて頂いた。北野氏らしくページあたりの文字数も少なく、小説調の対話形式なのでとてもスラスラと読み進められる。

  • 四つの国。。
    どの世界にもある概念だなと思いました。
    どれも優劣つけるものでなく、共存すべき存在。
    自分がどの国になろうと尊重していきたいと感じました。

  • 「天才を殺す凡人」を読んだ後、続編があることを知り読んだ。前作よりは専門的な部分が多く、また哲学的な感じもしたが、物語仕立の構成に引き込まれ一気に読み終わった。今後の人生において考えさせられることの多い大切なトピックである。

  • ●ドラッカーは死んだ。時代は明らかに変わった。会社と社員の関係は、かつてとは明らかに変わった。雇用の形は多様化された。昔のような上意下達の関係では、社員はついてきてくれなくなった。
    ●この世のビジネスフィールドには3種類のメインプレイヤーがいる。優れた経営者は心の中にこの3つの人間を雇っている。①起業家(発明家) ②投資家③戦略家
    ● 4つの国。影響力の時代の地図。①技術と変化。②法律と交易③経営と雇用④娯楽と生活。それぞれの割合が1対2対10対100
    ●この4つの国には力学がある。人間を理解するとは「影響力の作用」を理解することだ。
    ●大企業はもともとは何かやりたいことがあって生まれた。創業者が死に、何世代も経つと、企業もやがて老いる。思想を失うと、彼らはその時、過去の膨大な資産だけで生きていくことを目的にし始める。手段が目的化する。
    ●寿命の伸びが「壮大な暇」を生み出した
    ●商品やサービスには2種類のものがある1つは「ペイン型」と言う。これは本来には面倒くさくてコストであり、苦痛であるものを取り除くものだ。もう一つは「ゲイン型」それ自体が楽しく、面白いものだ。おいしいご飯を食べたり。
    ●支配力のルール。それ以外の選択肢を考える必要がないものだけが強い。この時人は「何も考える必要がないまま」、その商品を選ぶ。

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著者プロフィール

株式会社ワンキャリア取締役最高戦略責任者。作家。
1987年兵庫県生まれ。神戸大学卒。2010年博報堂入社。経営企画局・経理財務局で全社戦略に関わる業務を担当。13年退職後、米国・台湾留学。15年ボストン・コンサルティング・グループに就職。情報通信・公共セクター・総合商社等のコンサルティング業務を担当。16年ワンキャリアに参画。

「2023年 『マンガ 天才を殺す凡人』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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