免疫力を強くする 最新科学が語るワクチンと免疫のしくみ (ブルーバックス)

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  • 講談社
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  • Amazon.co.jp ・本 (288ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784065181775

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    【スタッフコメント】
    病原体はどう侵入し、拡散するのか。ワクチンとは、免疫とは何か。それぞれの感染症によって、何が有効か。感染症が蔓延する今だからこそ、疑問に思うことを学ぶことができます。

  • 第8章で強調されていたのは、「科学的な免疫力増強法はワクチン接種です.」大きなストレスが免疫力を下げることから、ウォーキングがストレスなしに体中の血流、リンパ流を上げることにつながるとの記述は10年位ウォーキングを欠かさない小生としては嬉しい.免疫力をアップさせる食品やサプリの効能には疑問があるとの指摘は頷けるものがある.

  • 【結論】
    免疫力を上げるためには
    血液とリンパの循環を良くすること


    【1.免疫の仕組み】
    <免疫とは>
    ウイルスなどの病原菌から体を守る仕組みのこと

    <体を守る方法>
    ①病原菌を体に入れないこと
    ②入ってきた病原菌を倒す

    ②で血液の循環とリンパの循環が大きく関わってきます。

    病原菌を倒す役割のある樹状細胞、リンパ球があり、
    作られる場所と活躍する場所に違いがあります。
    (免疫の特徴)

    病原菌と闘う免疫は
    骨髄や胸腺で作られ、
    脾臓やリンパ節というところで活躍します。

    作られた場所から活躍する場所へ運搬されるのに
    血液とリンパが運搬の役割を果たします。

    要は血液とリンパの循環がスムーズに行われると
    免疫における必要なものを必要な場所に届けることができます。

    ではどうしたら良くできるのか


    【2.免疫力を上げる3つの方法】
    <①適度な運動>
    →血液の循環を向上
    1時間に1回は動いたり、ウォーキングやランニングなど
    ※無理のない範囲でストレスを溜めないように
    <②体を温める>
    →血液の循環を向上
    体を冷やさないように服装を気をつけたり入浴をしたりする。(入浴は毎日がベスト)
    入浴のメリット
    ・リラックス効果
    ・ストレス解消
    ・睡眠の質向上
    <③ストレスを溜めない>
    ※過度なストレスは免疫力を下げてしまう。
    ストレスを感じるとコルチゾールが分泌されます。
    コルチゾール・・・免疫に関わる細胞の働きを弱くする
    慢性的なストレスはよくない
    自分のやり方で適度な息抜きをする必要がある


    【3.免疫力に向上は効果的な食品ってあるのか】
    免疫力を上げる食品
    乳酸菌を含むヨーグルトや納豆などの発酵食品は効果あり!

    免疫力と腸内環境には大きな関わりがあります。
    =腸内環境を良くする食品は免疫力向上に効果的
    しかし免疫力をあげるために、「これを食べればよい!」というのはそんなにあるわけではありません。

    ★要はバランスの良い食事が一番大切!
    糖質、タンパク質、脂質

    血液によって体中に運ばれる

    必要な場所に運ばれて
    エネルギーとして使われるから
    体内機能を維持する。

    血液こそが
    いろんな物質、栄養、老廃物を運びます。
    これは太る太らないでも大きく関わりますし、
    血液の循環が良いと以下の効果も期待ができます。
    ①免疫力があがる
    ②ダイエット効果
    ③健康な体をキープ


    【まとめ】
    1.免疫の仕組み
    →血液、リンパの循環をよくすることで免疫力をあげる

    2.免疫力をあげる3つの方法
    →適度な運動、体を温める、ストレスを溜めない

    3.免疫力に向上は効果的な食品ってあるのか
    →免疫力をあげる食品は腸内環境を良くする食品くらいであとはエビデンスに欠ける。
    大事なのはバランスの良い食事!

    他の本にはその他の方法もございますので
    一概にこれが正しいというわけではありませんが
    腸内環境はめちゃ大事。

    自分の体は自分で守る。
    壊れる前に事前準備をしておきましょう!




  • 免疫力を高めるという時節柄ピッタシのテーマであったが、
    コロナ騒動の前に書かれた本で、「科学的にもっとも有効なのがワクチンである」などと云われても全く期待外れの内容であった。

    が、しかし感染症やワクチンの全体像が良く判って、改めてコロナ騒動を考えさせられた。

    インフルエンザのワクチンって有効率が半分程度、有効期間も4ヶ月しかないそうな。
    それでも国全体として死者を半減できるから有効。それも良く判るのだが、それで死者の数字は?
    また、結核の数字もあって、これこそ二類感染症(コロナと同じ)。2018年、毎日約50人が発症し、6人が死んでいるという数字。もちろん自粛無しで。

    翻って、コロナの死者数。欧米でなく日本に限って見た数字なんだが、何を大騒ぎしてるんだろ?!
    て云うか、毎日毎日、コロナ感染者数が・・・という報道するなら、併せてインフルエンザや結核患者の数字も報道していただきたい!

  • 内容が専門的で難解な用語も出てくるが全体的にわかりやすく書いてあり、感染症とワクチン、免疫について理解が進む。

  • 知らないだけに子宮頸がんの話が一番勉強になった。

  • ワクチンの種類やその効果について丁寧に解説された良書、可能な限り中立的に、また論理的にワクチンの効能に関して論じている
    特に第4章に記載の、現在使用されているワクチンの各論では、その効果・副反応・問題点に関して詳細に記載されており、知識のupdateになる

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著者プロフィール

宮坂 昌之(みやさか まさゆき)
大阪大学免疫学フロンティア研究センター招へい教授。一九四七年長野県生まれ。京都大学医学部卒業、オーストラリア国立大学大学院博士課程修了。金沢医科大学血液免疫内科、スイス・バーゼル免疫学研究所、東京都臨床医学総合研究所を経て、大阪大学医学部教授、同・医学研究科教授を歴任。医学博士・PhD。著書に『分子生物学・免疫学キーワード辞典』(医学書院、共著)、『標準免疫学』(医学書院、共著)、『免疫と「病」の科学 万病のもと「慢性炎症」とは何『免疫力を強くする 最新科学が語る免疫とワクチンのしくみ』『新型コロナ 7つの謎』(いずれも講談社ブルーバックス)『新型コロナワクチン 本当の「真実」』など。

「2022年 『新型コロナの不安に答える』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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