MMT 現代貨幣理論とは何か (講談社選書メチエ)

著者 :
  • 講談社
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本棚登録 : 41
レビュー : 2
  • Amazon.co.jp ・本 (160ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784065182048

作品紹介・あらすじ

いま世界の政治、ビジネス、経済論壇を席巻する現代貨幣理論(Modern Monetary Theory=MMT)について、
知るべきことがすべて、これ1冊で、明快にわかる!
日本が/世界が変わる “異端”の経済学、最良の入門書。

「財政破綻の危機」は幻想か?
政府はどこまで借金ができるのか?
経済のマクロな仕組みの初歩から貨幣というものの本質論まで、
標準的な経済学の理論もふまえてMMTを中立的に分析。

ベストセラー『人工知能と経済の未来 2030年雇用大崩壊』によって、
AIによる雇用危機の可能性を提起、社会現象を惹起した、
日本でいまもっとも注目される経済学者のひとりである著者が、
MMTが日本が長期低迷から脱するための理論となりうるか否かを明快に解説。
さらには、「すべての人々のための貨幣制度」を展望する意欲作!

【本書より】
 MMTは、非主流派の経済理論、つまり一般的な経済学の教科書には載っていない理論です。主流派の経済学者からすれば、MMT派は「異端派」ということになります。
 私は、大学の講義で「ミクロ経済学」とか「マクロ経済学」といった主流派の経済学を教え、学術的な論文も主流派のフレームワーク(枠組み)にしたがって書いています。しかしながら、主流派とか非主流派といった区分に本質的な意味があるとは思っていません。
 私自身は、MMTに全面的に賛成でも、全面的に反対でもありません。明確に賛成できる部分と疑問や違和感を抱かされる部分とが混在しています。本書は、そうした立場の経済学者から著されたものです。
 MMTは、拡張的財政政策を採用して借金を増やすのが正しいのか、逆に緊縮的財政政策を採用して借金を減らすのが正しいのか、という国の命運を左右するようなテーマに関わっています。この問題の重要性の前では、主流派経済学かどうかといったことは些末なことであり、最終的な賛否はさておくとしても、まずはMMTの主張に耳を傾けるべきでしょう。
 私は、もとより拡張的財政政策を採用するのが正しいと思っており、その考えを補強したいがために、MMTの理解に努めました。その成果をまとめたのが、本書ということになります。 

【本書の内容】
なぜいまMMTが注目されるのか?
貨幣の正体―お金はどのようにして作られるか?
政府の借金はなぜ問題にならないか?
中央銀行は景気をコントロールできるのか?
政府は雇用を保障すべきか?―雇用保障プログラム
MMTの余白に―永遠の借金は可能だろうか?

感想・レビュー・書評

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  • 経済政策で最終的になんとかして欲しいのは、結局は物価と失業率。
    MMTは経済理論の一つではあるけれど、どこまでも貨幣理論(=理論の中軸は政策じゃない)だから…は詭弁では。
    ともあれ「税金は財源ではなく貨幣価値を保証するもの(確かに「これからはこの紙っぺらをお金としましょう」ったって、何らかの権威づけがないと回らないわなー)」「納税より政府支出が先」は、目からウロコでした。
    でもMMTって自国通貨の存在が大前提だから、EU
    諸国は適用外。今日びのグローバル経済でEU抜きの経済理論って意味があるのかなあ。
    ところで、イタリアの「ミニBOT」ってどうなったんでしょうか。

  • 【書誌情報+内容紹介+目次】
    『MMT 現代貨幣理論とは何か』
    著者:井上智洋
    発売日 2019年12月12日
    価格 定価 : 本体1,350円(税別)
    ISBN 978-4-06-518204-8
    通巻番号 718
    判型 四六
    ページ数 160ページ
    シリーズ 講談社選書メチエ

    [内容PR]
     いま世界の政治、ビジネス、経済論壇を席巻する現代貨幣理論(Modern Monetary Theory=MMT)について、知るべきことがすべて、これ1冊で、明快にわかる! 日本が/世界が変わる “異端”の経済学、最良の入門書。
     経済のマクロな仕組みの初歩から貨幣というものの本質論まで、標準的な経済学の理論もふまえてMMTを中立的に分析。
     『人工知能と経済の未来―― 2030年雇用大崩壊』(文藝春秋)ではAIによる雇用危機の可能性を提起、社会現象を惹起した著者が、「MMTが日本が長期低迷から脱するための理論となりうるか否か」を明快に解説。さらには「すべての人々のための貨幣制度」を展望する意欲作!

    [本書からの抜粋]
    “MMTは、非主流派の経済理論、つまり一般的な経済学の教科書には載っていない理論です。主流派の経済学者からすれば、MMT派は「異端派」ということになります。/私は、大学の講義で「ミクロ経済学」とか「マクロ経済学」といった主流派の経済学を教え、学術的な論文も主流派のフレームワーク(枠組み)にしたがって書いています。しかしながら、主流派とか非主流派といった区分に本質的な意味があるとは思っていません。/私自身は、MMTに全面的に賛成でも、全面的に反対でもありません。明確に賛成できる部分と疑問や違和感を抱かされる部分とが混在しています。本書は、そうした立場の経済学者から著されたものです。/MMTは、拡張的財政政策を採用して借金を増やすのが正しいのか、逆に緊縮的財政政策を採用して借金を減らすのが正しいのか、という国の命運を左右するようなテーマに関わっています。この問題の重要性の前では、主流派経済学かどうかといったことは些末なことであり、最終的な賛否はさておくとしても、まずはMMTの主張に耳を傾けるべきでしょう。/私は、もとより拡張的財政政策を採用するのが正しいと思っており、その考えを補強したいがために、MMTの理解に努めました。その成果をまとめたのが、本書ということになります。 
    http://bookclub.kodansha.co.jp/product?item=0000327823


    【簡易目次】
    なぜいまMMTが注目されるのか?
    貨幣の正体――お金はどのようにして作られるか?
    政府の借金はなぜ問題にならないか?
    中央銀行は景気をコントロールできるのか?
    政府は雇用を保障すべきか?――雇用保障プログラム
    MMTの余白に――永遠の借金は可能だろうか?

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著者プロフィール

駒澤大学経済学部准教授、早稲田大学非常勤講師、慶應義塾大学SFC研究所上席研究員。早稲田大学大学院経済学研究科にて博士号取得。専攻はマクロ経済学。主な著書に、『新しいJavaの教科書』(ソフトバンククリエイティブ)、『人工知能と経済の未来』(文春新書)、『AI時代の新・ベーシックインカム論』(光文社新書)、『ヘリコプターマネー』『純粋機械化経済』(ともに日本経済新聞出版社)などがある。

「2019年 『MMT 現代貨幣理論とは何か』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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