ディープインパクト不況 中国バブル崩壊という巨大隕石が世界経済を直撃する (講談社+α新書)

著者 :
  • 講談社
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  • Amazon.co.jp ・本 (208ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784065182741

作品紹介・あらすじ

2019年に入り、中国経済の急減速が数字で明白に表れるようになった。
 2019年4月~6月期の経済成長率は6・2%となり、四半期ごとの数字を発表するようになった1992年以来、最低の数字だった。中国の自動車市場の成長にも急ブレーキがかかっている。中国汽車工業協会によると、2019年8月まで14ヵ月連続のマイナスが続いている。
 この中国経済の変調について、日本の超優良企業、日本電産の永守重信会長は、2019年1月に緊急会見を開き、「46年間も経営をやってきて、月単位でこんなに落ち込んだのは初めてだ」と語った。
 一方、熾烈を極める米中貿易摩擦は「米中経済冷戦」へと発展しつつあり、中国バブルの崩壊は避けられない。そして、この中国バブルの規模は、アメリカが20世紀の100年で使ったコンクリートをわずか3年で消費したというほど巨大なものなのだ。
 中国バブル崩壊が世界経済に与えるマグニチュードは、200年の近代経済学の経験では答えを導き出せないほど巨大なもの――人類史上最大の惨禍といっても過言ではない。そう、6600万年前に恐竜を絶滅させた巨大隕石のように、人類が経験したことのない「ディープインパクト不況」を招来するのだ!

感想・レビュー・書評

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  • 流石にコロナによってディープインパクト不況になるなどという予言めいたことはないが、感染症によって世界は一気に本書が示したような不況に陥りつつある。

  • 10年位前、山東省のある都市の郊外で、いったい誰が住むのだろうと目を疑うような集合住宅群の建設現場を見た。今はどうなっているのだろう?
    中国肺炎の行く先が見えない今、この本の表題が現実味を帯びてきたようだ。

  • 2019年119冊目。満足度★★★☆☆ 本書を読んで感じたこと。想像以上に進む中国経済の悪化、韓国経済の苦境、中国経済拡大の恩恵を受けてきたドイツを中心とする欧州の見通しの暗さ。→相対的に強いのは米国。

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著者プロフィール

1953年神奈川県生まれ。76年一橋大学商学部卒業後、第一勧業銀行(現みずほ銀行)入行。83年ロンドン大学経営学部大学院(修士)卒業、85年メリル・リンチ社ニューヨーク本社へ出向。帰国後、98年第一勧銀総合研究所金融市場調査部長、内閣府経済動向分析チームメンバー、第一勧銀総研やみずほ総研の主席研究員を経て、03年から信州大学大学院イノベーション・マネジメント・センター特任教授に。05年から同大学経済学部教授。

「2014年 『よくわかる金融政策の見方・読み方』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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