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- Amazon.co.jp ・本 (320ページ)
- / ISBN・EAN: 9784065186480
作品紹介・あらすじ
動物は、常に優しく人間に寄り添う。ただ、彼らの一生は本当に幸せだったのだろうかーー。
秋田犬・五郎丸は、いく人かの飼い主を得ることになった。その生涯は幸せだったのか。
乱歩賞作家が動物を通して人間を描いた連作短篇集。
第一話 納屋の犬
第二話 フォックスファイア
第三話 救世主
第四話 捨てられし者
第五話 相談者
第六話 むくの犬
最終話 朝焼けの光
感想・レビュー・書評
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秋田犬の五郎丸が山里の民家の納屋で亡くなるまでの足取りを、途中途中で関わった人々との交流を交えながら追って行きます。
とても賢く思慮深い五郎丸はゆく先々で、人々の心に何かを残していきます。一か所に留まる事が出来ず飼い主が変わっていく気の毒な犬です。やはり犬は飼い主とずっと一緒に居られることが一番の喜びですから・・・。
道で秋田犬を見かけるとむっつりしているので、なんか怒ってんのかなと思ったりしますが、日本犬特融の感情を表に出さない所がまた可愛いです。五郎丸も淡々としていますが愛情深いいい子です。
中には五郎丸をシンプルに捨てるクソ家族もいてぶっ飛ばしたくなりますが、実際こういう風に捨てる人もいるんだろうなあ。
犬好きには是非読んで頂きたい本です。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
残されてしまった人間たち。その埋められない喪失感に五郎丸は優しく寄り添い続ける。
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20211126
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