- Amazon.co.jp ・マンガ (192ページ)
- / ISBN・EAN: 9784065186893
作品紹介・あらすじ
巨人がすべてを支配する世界。巨人の餌と化した人類は、巨大な壁を築き、壁外への自由と引き換えに侵略を防いでいた。だが、名ばかりの平和は壁を越える大巨人の出現により崩れ、絶望の闘いが始まってしまう。
ジークがエレンに託した、エルディア人の安楽死計画。二人は包囲網を突破し、計画の鍵となる接触を果たす。だが、エレンの真の計画はジークを裏切り「地鳴らしによって世界を滅ぼすこと」であった。始祖ユミルの力を巡る二人の争いはエレンの勝利に終わり、遂に無数の超大型巨人達による大行進が始まってしまう……。
感想・レビュー・書評
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エレンが始祖の力を手にしたものの、ここからが新たな混沌の始まりだった。世界からのパラディ島への憎悪はもはや止まらない。だから、エレンは自分が島の悪魔になることで、世界の憎しみを自分に集中させようとしているのかなと感じた。それを仲間たちが止めてくれると信じて。自分が仲間に倒されることで、世界から悪魔はいなくなって島も守られる。それを彼は自由意志で選んだのかなと読んでるけどはたして…。
この作品のテーマは憎しみの森から出ること。出られなくても、出ようとし続けることなんだろうね。ガビがカヤを助けたところは熱かった。サシャと重なったところは泣ける。カヤがガビをかばうところもよかった。「みんなの中に悪魔がいる」けれど、こうして人が繋がり合うこともある。森から抜け出せる希望が少しだけ見えた瞬間だった。
エレンは誰にも真意を話さず、すべてを背負う覚悟を持って自分の道を選んだ。今回揃った104期訓練兵の面々。この局面で結集したのがまた感慨深い。母のことを吹っ切れたコニーのように、ミカサやアルミンもエレンに振り回されるのではなく、自分の意志で道を選んで自由な未来をつかんでほしいと思わずにはいられない。ただ、その道は今以上の地獄に続いていそうではあるけれど。 -
なぜ分断がおこるのか。分断がなにを招くのか。を、壮大かつ丁寧に描きあげるマンガだということに、31巻でようやくわかった。すごい。現実の社会背景を味方にしている。〈心臓を捧げよ〉がまさか思考停止の呪いだったとは。すごい。
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エレンの本当の進撃の目的が分かり始めます。
自分が正義だと思えば相手は悪。相手が悪なら自分が正義。そんなシンプルな考えに人は簡単に溺れる事を教えてくれます。とある人物が好きなので、生きていて本当に良かった。 -
アニの動向が気になる。
物語の結論がどうなるのか。
エレンが見ていた夢の世界はどこに繋がっているのか。
楽しみ。 -
襲い来る巨人たちが見覚え有る風貌ばかりというのはなんとも辛い展開……
エレンがミカサ達を裏切ってからだいぶ経つ。だというのにエレンの行動理由が一切明かされず読者としては長い間やきもきさせられた
そしてこの31巻になってようやくエレンの行動理由が明かされたのだけど……
そうか、エレンとしてはあの日からずっと何も変わっていないんだ。第一巻で「巨人を駆逐してやる!」と吠えたあの頃から何も
「進撃の巨人」という作品は第二部になってから世界観が大きく広がった。壁内人類があまりに小さく頼りない世界に住んでいると知らされた。
それを踏まえれば小さな子供だったエレンが超大型巨人に逆襲を誓ったように、小さな壁内人類であるエレンが巨大な世界全てに逆襲を誓ったという構図は変わっていなかったということか
ただ、エレンがやろうとしていることはとんでもない虐殺を意味している
今度は超大型巨人の力を操るエレンが小さな人々を蹂躙する立場になってしまう。とんだあべこべ展開だ
だからこそ、エレンの望みは間違っているのだと作中人物も読者も思える。エレンの動機が「お前らが大事だからだ」と仲間への想いに満ちていようと間違っていると確信を持って言える
エレンの狙いが詳らかになり、事態が逆転したことでそれぞれの立場も逆転していく
悪魔、人殺しと罵りあったカヤとガビは互いの旧知を助け合う中で家族となった
シャーディスはイェーガー派となった新兵にボコボコにされた。けれど、ここに来て新兵は導きを求める者となり、シャーディスは教官としての地位を取り戻す
故郷も家族もなくしていたかのように見えたアニはその実、望郷の想いを持っていた。ここに来て娘としての立場を確固たるものとし、義父も父親として軍人に立ち向かう
そして最大の逆転は104期訓練兵の再集合
敵味方に別れたことで勢揃いすることはないと思われた彼らがここに来て世界を救うという名目のもとに集まった
これほど熱い展開は他にないよ!
既に何人も欠けてしまった104期訓練兵。それでも彼らが揃った事で何か大きなことを成し遂げられるのではないかと思えてしまう -
進撃の巨人はマブラヴに影響を受けたと諌山先生ご本人も言っていたし周知の事実ではあるのですが、最近の展開は私的には最近観直してタイムリーなガンダムWだなと思いました。
敵味方が頻繁に入れ替わり信念に基づいてその行動が正反対の方向にも切り替わったりする辺りは凄く感じます。
とは言えガビはレディ・アンになるにはまだまだだなあと思いますが。
ガンダムWの青鬼はトレーズ様だったけど進撃の巨人では主人公であるエレンぽい展開なのが面白いなと思います。
とにかくこれ以上に面白いマンガは現在存在しないので最終回までこの盛り上がりの中突っ走って頂きたい所です。
とにかく最高の31巻でした。
著者プロフィール
諫山創の作品





