- Amazon.co.jp ・本 (38ページ)
- / ISBN・EAN: 9784065187432
作品紹介・あらすじ
人気沸騰中、「チケットの取れない講談師」神田伯山さんを監修に迎えた「講談えほん」シリーズ、待望の第2弾!
「講談」とは、古くからの日本の伝統芸能です。講談師が、実在の人物や史実とされている事象を、脚色を交えて聴く人を楽しませつつ、一人語りで読んでいきます。日本の歴史の物語を次世代につなぐために、とても大事で、いま注目されている芸能です。このたび、次世代に伝えたい講談のお話を、絵本にして子どもたちに残すために、「講談えほんシリーズ」をつくりました。
いま、飛ぶ鳥を落とす勢いの講談師・神田伯山さんを監修者に迎え、話題を呼ぶこと請け合いのシリーズ、待望の第2弾が3作品登場です!
そのうちの『那須与一 扇の的』は、「源平盛衰記」から屋島の戦いのエピソード。
弓矢の名手・与一は、敵方・平家の沖に浮かぶ船上に掲げた扇を射落とすことができるかーー。
講談の物語の世界を、宇野亞喜良さんの絵が美しく描き出します。
人気講談師・神田伯山さん監修による講談社創業110周年記念企画。
講談の物語の魅力を存分に味わってください!
感想・レビュー・書評
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神田伯山さん監修の講談えほん。当本棚では2冊目になる。
これは面白いよ。
語り口が講談調になっていて、真似ながらタッタッタとテンポよく読める。
噛まないようによーく練習して披露すると喜ばれそう。約11分弱。
中1で平家物語が教材に出てくるから、地図も見せながらどうぞ。
中学生に絵本を?はい、面白ければじっくり聞いてくれます。
時は平安末期の1185年2月。
舞台は香川県高松市の屋島の古戦場。
権勢を誇った平家を源氏が滅ぼしていく中での、後半のハイライト部分だ。
その頃は「島」だったため[屋島の戦い]と呼ばれるが、江戸時代に埋め立てられて今では陸続きになっている。
お話に登場する「駒立て岩」は今も潮の満ち引きによって顔を出すらしい。
追い詰められた平家側が、絶体絶命で思いついた策が「扇の的」。
海上の小舟に棹を立て、その上に日の丸を描いた扇を立てて「これを弓で射てみよ」と源氏側を挑発する。
的を外すは源氏の恥。さりとて日の丸を射るは朝廷に反逆することになる。
では扇の柄を射よというが、揺れ続ける舟の上。距離にして約70メートルもある。
果たして巧く射止められるかどうか。
源義経が命じたのは、弓の名人「那須与一(なすのよいち)」だった。。。
挿絵は宇野亞喜良さん。
まぁこれが何とも美しく、意を決した与一の眼差しの魅力的なことよ。扇が海の上をひらひらひらひら・・と舞う描写なんて、高らかなファルセットが響き渡るかのよう。
思案顔の義経が左手にポピーに似た花を一輪持っているところは爆笑もの。
騎乗して波に乗り入れていく場面の臨場感もなかなかで、宇野さんの絵が冴えている。
小学生の時「源平盛衰記」で読んで以来のお話だ。
読み返してみて驚いたのは、与一は齢16だったということ。
それで宇野さんもことさら美しい若者に描いたのかも。
伯山さんの寄席ネタ十指に入るという演目だという。
人気の高さにチケット入手もかなりハードルが高いらしいが、いつかナマで聴きたいものだ。 -
『源平盛衰記』の『扇の的』を講談師が一人語る、講談えほんシリーズの那須与一版です。
弓の名手である那須与一は、平家による挑発を受けた源氏からスカウトされます。
平家の挑発とは、沖に浮かぶ船上に掲げた日の丸の扇を射てみよというものでした。
朝廷への無礼とならないよう、与一は扇の柄を射貫くことに…。
手に汗握る有名なお話が、わかりやすい講談として絵本に仕上げられた一冊です。 -
人気講談師神田伯山が松之丞時代から監修を手掛けている講談えほんシリーズの1冊。
講談の古典ネタは原則、歴史上の人物や出来事等、実際にいた人や起きたことをベースにそれを脚色して作られているらしいが、本書の解説によると、那須与一が海上の扇の的を騎馬から弓で撃ち落としたというのはそれを記した資料が2点しかないため、史実かどうかは定かではない、とのこと。
もっとも、それが仮に史実ではなかったところで、この話の面白さが減じるわけではないので、あまり気にするところではないのかもしれない。
あと、本書の絵はイラスト界の大御所、宇野亜喜良が手掛けているところも豪華。贅沢な絵本です。 -
8歳〜。
那須与一のお話を親子で読みたい方におすすめ。
凛として、美しい那須与一が活躍する。
水彩タッチの絵がすばらしい。
用語が難しいものもあるので、一人で読むならば、小学校高学年からが、おすすめ。
宇野亞喜良!チェック!!
と思ったら、それよりnejidonさんも夜型さんも「ドリフターズ」読まれるんだ、、、
宇野亞喜良!チェック!!
と思ったら、それよりnejidonさんも夜型さんも「ドリフターズ」読まれるんだ、、、
宇野亞喜良さんの絵は寺山修司さんの本で良く見ました。
ちょっぴりアンニュイで一度見ると忘れられないですよね。
ワタクシ漫画...
宇野亞喜良さんの絵は寺山修司さんの本で良く見ました。
ちょっぴりアンニュイで一度見ると忘れられないですよね。
ワタクシ漫画大好きなんですよ♪
でもこの本棚には載せないの。
すぐいっぱいになりそうだし、秘密の楽しみにしているから(*'▽')
寺山修司、、、渋いなぁ〜
猫は、今江祥智ですね。
ドッサリですものねぇ(皮肉じゃありません)
寺山修司、、、渋いなぁ〜
猫は、今江祥智ですね。
ドッサリですものねぇ(皮肉じゃありません)