ゆりの木荘の子どもたち (わくわくライブラリー)

  • 講談社
3.79
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本棚登録 : 271
感想 : 37
  • Amazon.co.jp ・本 (130ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784065187494

作品紹介・あらすじ

ゆりの木荘は、100年以上も前に立てられた立派な洋館。いまは有料老人ホームになり、ツバキさんやサクラさんたち、6人の老人が住んでいます。春風が吹くある日、サクラさんはだれかが歌う手まり歌──時々聞こえる歌──を耳にします。ツバキさんにいわれるまま、サクラさんがその歌を口ずさんでみると、ふたりは突然、子どもになってしまいました。そう、87歳のおばあさんではなく、10歳ばかりの女の子に……。
それは、77年前の約束のために、「あの子」がサクラさんたちを呼び寄せたからでした……。

感想・レビュー・書評

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  • 2021年度の課題図書、小学校中学年向け。

    ゆりの木荘。
    昔は魔法がかけられているという言い伝えがあった洋館は、いまは老人ホームになっている。
    玄関ホールにある振り子時計は、昔からある。
    ある時、入居者のサクラさんが手まり歌を歌うと、昔にもどってしまった!

    さくさく読めて軽いミステリーとしてはおもしろかったけれど、何が残るかと言われたら、よくわかりませんでした。
    戦争を生き延びた幸運のくだりから、平和に感謝するべきなんだろうな、という終わり。
    キャラクターも記号のようで、それぞれに物語があるわけでもない、と感じました。

  • 戦争が始まる年に子どもだったサクラさんやモリノさん…。お年寄りになって、77年前にタイムスリップします。暗いトーンになるのかと思いきや、サラリとしたお話でした。きれいにまとまりのあるお話で、読みやすかったです。

  • 老人ホーム・ゆりの木荘の老人たちのタイムスリップファンタジー。

    テラスのベンチに座っておしゃべりしている森野さんと佐倉さん。
    懐かしい手毬歌を歌っていると、玄関の大きな古時計が逆方向に回り出しました。

    気がつくと、森野さんと佐倉さんはお互いに十歳前後の子どもの姿に。
    ゆりの木荘の他の住人たちも77年前にタイムスリップしていたのです。

    〇元の時代に戻るよりも、果たせなかった約束のために、元おばあちゃんたちが頑張る。元おじいちゃんたちは割と「子ども」を満喫している。
    〇児童書でばあちゃん・じいちゃんが主人公は珍しい。森野さんのラストシーンでの台詞をいつか言えるように。

  • 2021年中学年課題図書。昔は洋館だったその場所は今は老人ホーム。そこに住むサクラさんが微かに聞こえた手まり歌を口ずさむと時間が巻き戻って、少女や少年になっていた…。いやーー、良かった

  • ■2021全国課題図書中学年■
    いいねえ、迷い家系の物語は神秘的でとても好き。
    タイムスリップものとしても奇抜すぎず、難解すぎず、クローズドな雰囲気が心地よくて物語の世界に浸れる。
    私が子供だった頃はすでに鞠つき歌も色水遊びも「昔の遊び」だったし、年の近い知らない子とすぐ仲良くなるなんて機会もほとんどなかったのに、このノスタルジック感をきちんと受け止められるのが不思議。
    人間は100%、かつては子どもだった。
    自分と同い年の親や祖父母と会ってみたいなぁとふと思った。
    おじいちゃんたちにも活躍してほしかったなー

  • 読書感想文課題図書

    富安陽子さん好きですが、期待を裏切らない内容でした。

    短いながらも物足りなさも感じない、男女年齢問わず自信を持ってオススメしたいです。

  • このひとの本が安心して読める。このひとの作品の中では特にすごくおもしろい、ものすごく好きな、というものではなかったけど、相変わらず丁寧な風景の描写、そのほのかなのすたるじやに満ちた優しい記憶の中の光の中にいるような物語、その感覚と読後感が好きだ。

  • 6人のお年寄りが暮らす老人ホームゆりの木荘

    ある日、サクラさんが

      ヒイラギ ひとは
      フジのは ふたは
      みつばに よつば
      五日のカズラ……

    と手まり歌を歌うと、ふしぎなことがおきました

    おばあさんもおじいさんもみんな子どもにもどり
    77年前、1941年8月3日の世界になっていたのです

    「あたし、この家を知ってるみたいなの」

    サクラさんが遠い日の記憶をたどっていくと……

    毎日新聞大阪本社版「読んであげて」の連載(2018年3月)に加筆修正して「わくわくライブラリー」として単行本化、2020年4月刊

    新聞小説の強みを活かし、あすはどうなるのだろうと読み手を引っ張っていく

    連載の一日分が4ページ(うち1ページは佐竹美保の挿絵)ずつに構成されて31回分、総ルビの漢字は中学年レベル

    「読んであげて」のとおり読み聞かせで楽しみたい富安陽子のファンタジー

  • 佐竹美保さんの絵が素敵。
    表紙も裏表紙の色合いが不思議な世界を表現している。裏表紙の座敷童子の絵が好き。

    近くにいた人が座敷童子だったという展開はありがちだけれど、ドキドキして良いよね。

    戦争をきっかけとしているけれど、戦争について考えるというよりも、子どもの頃の約束を果たす、ことがメインかな。

  • ゆりの木荘はいまから百年以上も前に建てられた立派な洋館。いまは、老人ホームゆりの木荘として、四人のおばあさんとふたりのおじいさんが暮らしている。

    その家で起きた不思議な出来事。

    こういうお話、だぁ〜い好き!

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著者プロフィール

富安陽子 1959年、東京生まれ。高校在学中より童話を書きはじめた。絵本の文の仕事に「やまんばのむすめ まゆのおはなし」シリーズ・「オニのサラリーマン」シリーズ(ともに福音館書店)、『さくらの谷』(偕成社)など。童話に『やまんば山のモッコたち』「菜の子先生」シリーズ・「菜の子ちゃん」シリーズ(以上、福音館書店)、『クヌギ林のザワザワ荘』(あかね書房)、『盆まねき』『絵物語古事記』(ともに偕成社)、「ムジナ探偵局」シリーズ(童心社)、「シノダ!」シリーズ(偕成社)、「内科・オバケ科 ホオズキ医院」シリーズ(ポプラ社)、「やまんばあさん」シリーズ・「妖怪一家九十九さん」シリーズ(以上理論社)など多数。

「2023年 『まゆとおおきなケーキ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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