ゆりの木荘の子どもたち (わくわくライブラリー)

  • 講談社
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本棚登録 : 222
感想 : 33
  • Amazon.co.jp ・本 (130ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784065187494

作品紹介・あらすじ

ゆりの木荘は、100年以上も前に立てられた立派な洋館。いまは有料老人ホームになり、ツバキさんやサクラさんたち、6人の老人が住んでいます。春風が吹くある日、サクラさんはだれかが歌う手まり歌──時々聞こえる歌──を耳にします。ツバキさんにいわれるまま、サクラさんがその歌を口ずさんでみると、ふたりは突然、子どもになってしまいました。そう、87歳のおばあさんではなく、10歳ばかりの女の子に……。
それは、77年前の約束のために、「あの子」がサクラさんたちを呼び寄せたからでした……。

感想・レビュー・書評

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  • 2021年度の課題図書、小学校中学年向け。

    ゆりの木荘。
    昔は魔法がかけられているという言い伝えがあった洋館は、いまは老人ホームになっている。
    玄関ホールにある振り子時計は、昔からある。
    ある時、入居者のサクラさんが手まり歌を歌うと、昔にもどってしまった!

    さくさく読めて軽いミステリーとしてはおもしろかったけれど、何が残るかと言われたら、よくわかりませんでした。
    戦争を生き延びた幸運のくだりから、平和に感謝するべきなんだろうな、という終わり。
    キャラクターも記号のようで、それぞれに物語があるわけでもない、と感じました。

  • 戦争が始まる年に子どもだったサクラさんやモリノさん…。お年寄りになって、77年前にタイムスリップします。暗いトーンになるのかと思いきや、サラリとしたお話でした。きれいにまとまりのあるお話で、読みやすかったです。

  • 老人ホーム・ゆりの木荘の老人たちのタイムスリップファンタジー。

    テラスのベンチに座っておしゃべりしている森野さんと佐倉さん。
    懐かしい手毬歌を歌っていると、玄関の大きな古時計が逆方向に回り出しました。

    気がつくと、森野さんと佐倉さんはお互いに十歳前後の子どもの姿に。
    ゆりの木荘の他の住人たちも77年前にタイムスリップしていたのです。

    〇元の時代に戻るよりも、果たせなかった約束のために、元おばあちゃんたちが頑張る。元おじいちゃんたちは割と「子ども」を満喫している。
    〇児童書でばあちゃん・じいちゃんが主人公は珍しい。森野さんのラストシーンでの台詞をいつか言えるように。

  • 2021年中学年課題図書。昔は洋館だったその場所は今は老人ホーム。そこに住むサクラさんが微かに聞こえた手まり歌を口ずさむと時間が巻き戻って、少女や少年になっていた…。いやーー、良かった

  • ■2021全国課題図書中学年■
    いいねえ、迷い家系の物語は神秘的でとても好き。
    タイムスリップものとしても奇抜すぎず、難解すぎず、クローズドな雰囲気が心地よくて物語の世界に浸れる。
    私が子供だった頃はすでに鞠つき歌も色水遊びも「昔の遊び」だったし、年の近い知らない子とすぐ仲良くなるなんて機会もほとんどなかったのに、このノスタルジック感をきちんと受け止められるのが不思議。
    人間は100%、かつては子どもだった。
    自分と同い年の親や祖父母と会ってみたいなぁとふと思った。
    おじいちゃんたちにも活躍してほしかったなー

  • 読書感想文課題図書

    富安陽子さん好きですが、期待を裏切らない内容でした。

    短いながらも物足りなさも感じない、男女年齢問わず自信を持ってオススメしたいです。

  • このひとの本が安心して読める。このひとの作品の中では特にすごくおもしろい、ものすごく好きな、というものではなかったけど、相変わらず丁寧な風景の描写、そのほのかなのすたるじやに満ちた優しい記憶の中の光の中にいるような物語、その感覚と読後感が好きだ。

  • 6人のお年寄りが暮らす老人ホームゆりの木荘

    ある日、サクラさんが

      ヒイラギ ひとは
      フジのは ふたは
      みつばに よつば
      五日のカズラ……

    と手まり歌を歌うと、ふしぎなことがおきました

    おばあさんもおじいさんもみんな子どもにもどり
    77年前、1941年8月3日の世界になっていたのです

    「あたし、この家を知ってるみたいなの」

    サクラさんが遠い日の記憶をたどっていくと……

    毎日新聞大阪本社版「読んであげて」の連載(2018年3月)に加筆修正して「わくわくライブラリー」として単行本化、2020年4月刊

    新聞小説の強みを活かし、あすはどうなるのだろうと読み手を引っ張っていく

    連載の一日分が4ページ(うち1ページは佐竹美保の挿絵)ずつに構成されて31回分、総ルビの漢字は中学年レベル

    「読んであげて」のとおり読み聞かせで楽しみたい富安陽子のファンタジー

  • この一冊の中で、不思議な出来事はすべて謎解かれて、するりと終着させるのが見事。面白いです。
    富安陽子さんのお力を痛感しました。

    みんなで階段を駆け上がる、それだけでわくわくする冒険だったよなあと懐かしい気持ちになりました。

  • 5人のお年よりが住む老人ホームゆりの木荘で起こったふしぎな出来事。あることがきっかけになり、お年よりたちは77年前当時のゆりの木荘へタイムスリップしてしまう。しかも体だけ子どもの頃の姿に戻って。過去と現在をつないだのは、昔から変わらずゆりの木荘で時を刻み続けた大きな振り子時計。77年前のゆりの木荘へ連れてこられたのはなぜなのか?子ども姿のお年よりたちは、手がかりを探ろうと家の中を調べてみると...
    あっという間に読んでしまった。古時計が出てくるお話がすき。

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著者プロフィール

富安陽子/1959年、東京に生まれる。『クヌギ林のザワザワ荘』により日本児童文学者協会新人賞、小学館文学賞、「小さなスズナ姫」シリーズにより新美南吉児童文学賞、『空へつづく神話』により産経児童出版文化賞、『盆まねき』により野間児童文芸賞と産経児童出版文化賞フジテレビ賞、『さくらの谷』により講談社絵本賞を受賞。その他の作品に『やまんば山のモッコたち』『キツネ山の夏休み』『天と地の方程式』『絵物語 古事記』などの作品がある。

「2021年 『博物館の少女 怪異研究事始め』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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