ブルーピリオド(7) (アフタヌーンKC)

著者 :
  • 講談社
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本棚登録 : 2050
感想 : 39
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  • Amazon.co.jp ・マンガ (192ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784065188897

作品紹介・あらすじ

日常にどこか物足りなさを感じていた少年は一枚の絵と出会い、絵画の世界へと足を踏み入れた。初めて抱いた自分自身の熱望は人生を変えるーー!!快感、好奇心、劣等感、興奮・・・絵を描かない人にもグサグサ刺さるスポ根美術漫画、新章スタート!!

感想・レビュー・書評

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  • 受験編より、より一層共感できる内容だった

  • 一団成長の前に、やっぱり再度の挫折を経験することにはなりますわな。芸大生活がいよいよ始まったけど、やっぱり思うようには進まない本巻。

  • 東京藝大に現役合格した八虎。自信のなさの裏返しだった努力と戦略。それは自分の武器であり、自分は自分の絵にこの世界の誰よりも期待してると気付いたはずだった。しかし、藝大ライフで早速の洗礼を浴びる!

    八虎はまだまだ技術とか考え方に囚われすぎなんだろうね。まさに「コレから先どういう作品作っていきたいの?」に尽きるのかなと。技術の高さよりも、自分が何を感じ、何を訴えたいのか。この巻で仲間と歩いてた渋谷は、今の彼には青く見えてなかったように感じる。恋ちゃんの「ちゃんと立ち止まれて偉いな…」が沁みるね。今までが受験まで全力疾走し続けてきた毎日だったからね。最高の環境に飛び込めたからこそ「大事なのはそこで何を感じて何をやるのかってこと」なんだよね。今は立ち止まって深呼吸するタイミングなんだと思う。

    マキとの会話も胸に突き刺さる言葉が多い。
    「…幸福度の比較なんて意味ないよ 人の痛みなんか想像でしかないんだから」
    「ちょっとだけ落ちて安心したんだよね 維持する努力を続けてたら報われるって幻想がぶっ壊れて」
    自分の人生、好きなように生きていい。楽しんじゃう力がぼくも欲しい。

    世田介の「俺より下手な教授の言葉なんかにショック受ける必要なんかないのに」で思わず笑ってしまった。受験の時に上手くなったと世田介から褒められて八虎は喜んでたけど、技術以上にその絵で何を表現したいかが伝わったことが大切なんだよね。絵という言語でコミュニケーションできたことの喜び。八虎にはその感動をもう一度取り戻してほしいね。

  • 自分の好きって。一番、難しい、自分には。だからよくわかる。

  • 大学入学して、最初の挫折。そっか、芸術系の大学って結構長く浪人するのが普通みたいだから、それはさぞかし勉強に対する時間が違ってくるねえ。浪人してるってなると、普通大学だとバイトしながら予備校通うなんて考えられないしね。その前に勉強だろう。それにしても、世田介君、偉い感じだな。わかってきたような、わからんような? 彼にもまだ闇がある?

  • ユカちゃんはどうしてるんだろう?

  • 八虎つれえ……と思いながら読んだ前中盤。対応力や察する能力が高いのが芸術分野では裏目に出ちゃうんだろうな……
    絵が下手なわけじゃなくていかにして己と向き合うかが課題というか。森先輩の「祈り」みたいなテーマを見つけられたらいいのかな。わからんけども。上野動物園での一幕はなんだか泣きそうになってしまった。次の巻もたのしみ!

  • 「心を殺さないことを大事に過ごそう。」
    今の自分にとても響く内容でした。

  • 藝大編に入った。キャラの強い人たちのオンパレード。世田介が八虎のことを気に掛けているようで萌える。櫻井さんの浪人数に関する考察はなるほどなと思った(しかしレシピの「適量」がわからない)。久しぶりの面子。恋ちゃん。桑名さん。悩み、迷い、模索する。

  • 読んでいても思わず引き込まれるほどの芸大受験が終わって、受験での経験を全て手放さないと先に進めない事を知る。
    だったら受験は何だったのか。先とは一体どこなのか。
    受験勉強のようなゴールの見えている状態よりも、先が見えない中で自分を掘る作業の方が地味で難しい。でもこれも創造の一つなのかもしれない。

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著者プロフィール

東京都出身。東京藝術大学卒業後、2014年に月刊アフタヌーンの新人賞「四季賞」で受賞を果たし、増刊good!アフタヌーン2015年5号にて読み切り『ヌードモデル』でデビュー。2016年にアニメーション監督・新海誠氏の作品『彼女と彼女の猫』のコミカライズで初連載。『ブルーピリオド』は月刊アフタヌーン2017年8月号から連載開始。第1巻発売から注目を集め、 「マンガ大賞2019」第3位、「このマンガがすごい! 2019」(宝島社)オトコ編第4位、「みんなが喜ぶTSUTAYAコミック大賞2018ネクストブレイク部門」大賞、第2回「マンガ新聞大賞」第3位、「マンガ大賞2020」第1位、講談社漫画賞総合部門を受賞。電球が大好きでアクセサリーなど種々収集中。


「2021年 『ブルーピリオド(11)』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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