- Amazon.co.jp ・本 (304ページ)
- / ISBN・EAN: 9784065189191
作品紹介・あらすじ
天に選ばれたのは、放浪の王。元王族の飛牙は、長く厳しい逃亡生活の末、仲間も理想も失い、詐欺すれすれの放浪者になっていた。ところが故国の政変に巻き込まれ……。疾風怒濤の中華ファンタジー開幕!
天下四国(てんげしこく)――この世は、峻厳たる山々に囲まれた四つの国に分かれている。南の王国「徐」の王太子・寿白は、革命の混乱のさなかに天令から王の証「王玉」を授かったが、徐国は倒れ、国名も「庚」と改められてしまう。
それから十年。かつて輝くほど聡明な少年王だった男は、飛牙と名乗るすれっからしに成り果てていた。天令の那兪は、飛牙の胸に眠る王玉を天へ返すよう迫るが、故国の荒廃に王の自覚を取り戻しつつある飛牙にいつしか寄り添っていく……。
感想・レビュー・書評
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天から玉を授かったまま、国を追われた元王子が再び故国へ。傑作中華ファンタジー開幕!
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ホワイトハートから講談社文庫へ移り、続編まででたありがたさ。主要登場人物ではなく、史家を目指す少女からの視点でその後の天下四国を描く。裏雲がどうしてるのか気になる人には嬉しい続編だった。
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軽い気持ちで読める中国ファンタジー。たまにその時代にそんな用語あるっけ?(二次災害とかね)という言葉が発せられるのと、思ったよりサクサクことが進むので、ほんとに国レベルの話なのか?と思うところだけが玉に瑕。
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若い時に将来有望とされていた王子が、国民の反乱により崩壊。
命からがら逃げ出したはいいものの、大人になって帰ってきたころにはその王子は大層グレていたと言う面白設定。
とても面白い設定だけど、この1巻は序盤的感じで終わってしまう。
あとライト文芸ってなんですぐ黒い羽根生えた堕天使的ポジティブキャラ出てくるんだろ… -
亡国の王太子が自国の再建に挑む
というよくあるストーリーだが
最後、ちょっと捻ってあるね
物語はこれから始まるよ的な感じがする
残念なのは、ページの関係かもしれないけど
ここに至るまでのそれぞれのエピソードが
ササーッとまとめられている感じで
もう少し詳しく肉厚に語って欲しかったかも
でも今後の展開が楽しみではある -
真面目な天令の那愈とやさぐれた元王太子の飛牙。この性格の違いがはっきり見えてとても面白い。場面のイメージに抵抗なく入り込める。面白かった。