天空の翼 地上の星 (講談社文庫)

著者 :
  • 講談社
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本棚登録 : 182
感想 : 9
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  • Amazon.co.jp ・本 (304ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784065189191

作品紹介・あらすじ

天に選ばれたのは、放浪の王。元王族の飛牙は、長く厳しい逃亡生活の末、仲間も理想も失い、詐欺すれすれの放浪者になっていた。ところが故国の政変に巻き込まれ……。疾風怒濤の中華ファンタジー開幕!


 天下四国(てんげしこく)――この世は、峻厳たる山々に囲まれた四つの国に分かれている。南の王国「徐」の王太子・寿白は、革命の混乱のさなかに天令から王の証「王玉」を授かったが、徐国は倒れ、国名も「庚」と改められてしまう。
 それから十年。かつて輝くほど聡明な少年王だった男は、飛牙と名乗るすれっからしに成り果てていた。天令の那兪は、飛牙の胸に眠る王玉を天へ返すよう迫るが、故国の荒廃に王の自覚を取り戻しつつある飛牙にいつしか寄り添っていく……。

感想・レビュー・書評

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  • 寿白もとい飛牙の性格がいい。
    軽薄なふりしてるけど、王様として威厳ある言葉使いになるとグッとくる。
    ヒロインは裏雲さんかな(笑)
    振り回され続けて幾星霜感がでている。
    那兪の振り回されないように距離起きつつも巻き込まれてるところもいい。
    弟君はできた子だと思う。

  • 天から玉を授かったまま、国を追われた元王子が再び故国へ。傑作中華ファンタジー開幕!

  • サクサク読めてよき。
    メイン2人が本当は…みたいな部分もわかりやすくて最初から覚悟して読めたのでそれはそれでよき。

    天令が不憫なので報われますよう。

  • ホワイトハートから講談社文庫へ移り、続編まででたありがたさ。主要登場人物ではなく、史家を目指す少女からの視点でその後の天下四国を描く。裏雲がどうしてるのか気になる人には嬉しい続編だった。

  • 軽い気持ちで読める中国ファンタジー。たまにその時代にそんな用語あるっけ?(二次災害とかね)という言葉が発せられるのと、思ったよりサクサクことが進むので、ほんとに国レベルの話なのか?と思うところだけが玉に瑕。

  • 若い時に将来有望とされていた王子が、国民の反乱により崩壊。
    命からがら逃げ出したはいいものの、大人になって帰ってきたころにはその王子は大層グレていたと言う面白設定。
    とても面白い設定だけど、この1巻は序盤的感じで終わってしまう。
    あとライト文芸ってなんですぐ黒い羽根生えた堕天使的ポジティブキャラ出てくるんだろ…

  • 亡国の王太子が自国の再建に挑む
    というよくあるストーリーだが
    最後、ちょっと捻ってあるね
    物語はこれから始まるよ的な感じがする

    残念なのは、ページの関係かもしれないけど
    ここに至るまでのそれぞれのエピソードが
    ササーッとまとめられている感じで
    もう少し詳しく肉厚に語って欲しかったかも

    でも今後の展開が楽しみではある

  • 十二国記を思わせる設定。同じ、ホワイトハートだし。しかし、十二国記には負けるなあ。次巻の内容を見ると、主人公の放浪記で続くのか? 悪くはないので、続きを読むつもり。

  • 真面目な天令の那愈とやさぐれた元王太子の飛牙。この性格の違いがはっきり見えてとても面白い。場面のイメージに抵抗なく入り込める。面白かった。

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著者プロフィール

秋田県生まれ。『裏閻魔』で第1回ゴールデン・エレファント賞を受賞し、デビュー。他の著作に『陰陽師と無慈悲なあやかし』『なぞとき紙芝居』「夜見師」シリーズなど。秋田県在住。

「2022年 『異邦の使者 南天の神々』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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