望郷太郎(2) (モーニング KC)

著者 :
  • 講談社
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本棚登録 : 37
レビュー : 2
  • Amazon.co.jp ・マンガ (192ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784065189658

作品紹介・あらすじ

大寒波襲来、壊滅的打撃、世界初期化。人工冬眠から五百年ぶりに目覚めた舞鶴太郎(まいづるたろう)は、愛する家族も財産も全て失った。絶望の淵から這い上がり、理想の暮らしと生きがいを求めて、祖国「日本」を目指す。ヒトのと文明の歴史をさかのぼるグレートジャーニー。人類よ、これが未来だ!

エンリルとの壮絶な戦いでミトを失い、パルの帰郷に従うことになった太郎。凍える大地で叔父一家は生きていた。招かれざる客でありながら、村の存亡をかけた「大祭り」に巻き込まれる。未知なる原始の習俗が太郎の運命をもてあそぶ!

感想・レビュー・書評

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  • 日本への旅の途中、パルの故郷「西の村」で一時の客となる太郎。
    そこで遭遇したのは、「中の村」との勢力争い。背後に見えてきたのは「東の村」の巨大な勢力。どの時代どんな環境でも、人が集団を作り空間を定めるようになると、争いは避けられないもののようです。

    そこに住む人々の苦悩は理解しつつも、自分自身の旅の目的を果たそうと画策する太郎。ただ、触れ合い苦楽を共にしてしまった人を置き去りにすることが、できなくなっていきます。それは人情として仕方のないことだと。
    「東の村」で奴隷生活を共にし、虚無に引き込まれつつある彼らの心のうちを覗いてしまった時、太郎はなにを思い動いたのか。

    文明崩壊後で自然との共生という雰囲気だった1巻とは違って、どこまでいっても権力争いは起こるという人間の業を見せられているような2巻。
    この流れは続くのだろうなぁ。

    太郎の旅で見るものは、猛スピードで振り返る人類史なのかなぁ。
    2巻は、狩猟から農耕へと文明が発展して格差が生まれた歴史か。

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著者プロフィール

1968年、新潟市生まれ。大学在学中、「ちばてつや賞」に『大正野郎』で入賞。同作品でコミックモーニング(当時)よりデビュー。『デカスロン』『度胸星』『ジャイアント』など、斬新な着想、大胆な描写で、一歩先ゆく野心作を続々発表。目下の代表作『へうげもの』では、実在の武将茶人・古田織部の生涯を描き、「日本人」の価値観を深く掘り下げる。そして興味の対象は「文化」から「文明」へ。『望郷太郎』のはてしない旅が始まった

「2020年 『望郷太郎(3)』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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