晴れたら空に骨まいて (講談社文庫)

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感想 : 21
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  • Amazon.co.jp ・本 (400ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784065189894

作品紹介・あらすじ

散骨という葬送は、「スタイル」ではない。
死者とともに生きようとするときの大きな支えになり得る。
                    ――平松洋子

愛する人を喪った人々がたどりついたそれぞれの自由な弔いの形とは――。セーヌ川、珊瑚の島、ヒマラヤへの散骨の旅、絶句するようなハプニング、そして新たな出会い。涙と笑いで彩る、「別れ」の先に生きる人々を深くユーモラスに描く爽快ノンフィクション。著者自身の体験を描いた文庫書下ろし新章収録。

注目の著者が描く「誰かがいない世界」の歩き方。

感想・レビュー・書評

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  • 文庫本にしか載っていない著者のお話が載っていたので、また再度読み返す形になりました。何度読んでもココロ熱くなるお話ばかり。また、少し先に読んでみたいと思える本です。

  • 親しい人の死や弔いについて考えさせられた。

  • 散骨をされた6つのものがたり。
    「誰かが愛した誰かの話を聞き、その記憶を自分の中に取り込んだ時、世界と自分の境界は限りなく曖昧になる。そして、その無数の見知らぬ人々も、いつしか〈私〉になるのかもしれない。」
    そして、川内さんを通したものがたりが自分の中に取り込まれた感覚になりました。

  • 著者と同じく、死んだら、、、、ということを時折考える。
    死を考えることは、生を考えることだと思ってるから。
    原真さんの話はちょっと圧倒されたなー

  • いろんな人生があるもんだなあとしみじみ思った。テーマが散骨だけに、読んでいて悲しくなる部分もあったが、それよりも死を受け入れて生きている人の生き様に感じるものがあった。

  • ゆっくりゆっくりと読み進めました。

    書店員さんからオススメされた一冊。
    正直、凄く惹かれて決めた本ではありませんでした。でも、自ら手に取ることはないだろうと思われるジャンルだったので、勧められるがまま手元に招きました。

    とても良かったです。
    「散骨」や「弔い」という言葉から連想するような悲壮感や重々しさはあまりなく、むしろ清々しさや前向きさを感じるところもありました。

    私は、人に会いたくなりました。
    今、この世界で会える人たちに。

  • 家族や友人を失い、自由な方法で見送った五組の人々をドキュメントしたものだ〉。
    どのご家族も明るい。
    散骨の旅へ同行しているようで楽しかった。
    登山家で医師の原真さんとエリザベスさんのエピソード『マカルーで眠りたい』が印象深い。

  • 大切な人との出会い、別れ、それらの体験を通して、力強く歩み続ける5つの家族をめぐるノンフィクション。

    話しの組み立てかたが、ところどころで引っかかる部分があり、最後は飛ばし読みしてしまった。
    特に、ストーリーの中で筆者(や筆者の思い)が突然現れるので、フィクションだったかノンフィクションだったかと、少々戸惑う部分があった。

    また、親しい人の「死」を経験したかた(取材される側)の思いを受け取り、一つのルポとしてまとめるには、取材者が少々未熟なのではないかという印象を受けた。

  • 散骨をした遺族に話を聞くノンフィクション。
    一緒に過ごしていた時の想いがあるからこその散骨だと感じられた。死んでもある場所に想いが残せるような生き方があって、墓という形式が残された人にとって意味がなくなるんだなと思った。

  • ずいぶん前に買って、置いておいた本。
    ふっと立ち昇る死の匂いにつられて読み始めた。
     
    散骨というスタイルは共通しているけれどそれぞれ異なる人生を送った人たちのお話。残された人の語り口が必ずしも重く暗いものではないことに少し驚き。

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著者プロフィール

川内 有緒/ノンフィクション作家。1972年、東京都生まれ。日本大学藝術学部卒業後、米国ジョージタウン大学で修士号を取得。米国企業、日本のシンクタンク、仏の国連機関などに勤務後、ライターに転身。『空をゆく巨人』(集英社)で第16回開高健ノンフィクション賞を受賞。著書に『パリでメシを食う。』(幻冬舎)、『パリの国連で夢を食う。』(同)、『晴れたら空に骨まいて』(ポプラ社/講談社文庫)など。https://www.ariokawauchi.com

「2020年 『バウルを探して〈完全版〉』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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