- Amazon.co.jp ・本 (400ページ)
- / ISBN・EAN: 9784065189894
作品紹介・あらすじ
パリ、珊瑚の海、ヒマラヤ――。愛する故人を想い、世界各地で散骨を行った5組の家族。深くユーモラスに「生と死」を見つめる、傑作ノンフィクション。文庫版では、新章を加筆。
感想・レビュー・書評
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文庫本にしか載っていない著者のお話が載っていたので、また再度読み返す形になりました。何度読んでもココロ熱くなるお話ばかり。また、少し先に読んでみたいと思える本です。
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親しい人の死や弔いについて考えさせられた。
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散骨をされた6つのものがたり。
「誰かが愛した誰かの話を聞き、その記憶を自分の中に取り込んだ時、世界と自分の境界は限りなく曖昧になる。そして、その無数の見知らぬ人々も、いつしか〈私〉になるのかもしれない。」
そして、川内さんを通したものがたりが自分の中に取り込まれた感覚になりました。 -
著者と同じく、死んだら、、、、ということを時折考える。
死を考えることは、生を考えることだと思ってるから。
原真さんの話はちょっと圧倒されたなー -
いろんな人生があるもんだなあとしみじみ思った。テーマが散骨だけに、読んでいて悲しくなる部分もあったが、それよりも死を受け入れて生きている人の生き様に感じるものがあった。
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ゆっくりゆっくりと読み進めました。
書店員さんからオススメされた一冊。
正直、凄く惹かれて決めた本ではありませんでした。でも、自ら手に取ることはないだろうと思われるジャンルだったので、勧められるがまま手元に招きました。
とても良かったです。
「散骨」や「弔い」という言葉から連想するような悲壮感や重々しさはあまりなく、むしろ清々しさや前向きさを感じるところもありました。
私は、人に会いたくなりました。
今、この世界で会える人たちに。 -
家族や友人を失い、自由な方法で見送った五組の人々をドキュメントしたものだ〉。
どのご家族も明るい。
散骨の旅へ同行しているようで楽しかった。
登山家で医師の原真さんとエリザベスさんのエピソード『マカルーで眠りたい』が印象深い。 -
大切な人との出会い、別れ、それらの体験を通して、力強く歩み続ける5つの家族をめぐるノンフィクション。
話しの組み立てかたが、ところどころで引っかかる部分があり、最後は飛ばし読みしてしまった。
特に、ストーリーの中で筆者(や筆者の思い)が突然現れるので、フィクションだったかノンフィクションだったかと、少々戸惑う部分があった。
また、親しい人の「死」を経験したかた(取材される側)の思いを受け取り、一つのルポとしてまとめるには、取材者が少々未熟なのではないかという印象を受けた。 -
弔いとは、人生とは? 別れの形は自由がいい。生と死を深く見つめるノンフィクション。
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本書はさまざま形で散骨をされた遺族の方のルポ。
ご本人が望んで…というケースが多いけれど、全体通して残された方の気持ちの整理という意味合いが強いと感じた。
身内を亡くした時、深い悲しみって消えないんだなと気付いた。
日々の暮らしの中で、薄れたと思ってもちょっと奥に移動していただけで突然生々しい感じで襲ってくることがある。
遺骨はお墓に納めて土に還すのがよいとお坊さんは言っていたけど、ちょっぴりいただいているのでいつか私も天気の良い日に故人の好きだった場所にサッと撒いてみたい。