最澄と天台教団 (講談社学術文庫)

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  • 講談社 (2020年3月12日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (200ページ) / ISBN・EAN: 9784065190005

作品紹介・あらすじ

令和3年6月、天台宗の開祖である伝教大師・最澄の1200年大遠忌を迎える。平安時代に真言宗を開いた空海とならび、日本の仏教史で大きく語られる最澄の評伝と、その後の弟子たちの活動、さらに江戸時代に至るまで日本史の中で天台宗が果たした役割をコンパクトに学ぶ良質な概説書。
最澄が生きた時代、仏教は単に「信仰」の対象だっただけではなく、学問そのものであり、社会制度を支える思想であり、律令国家を成り立たせ、安定させる機能をも期待されていた。僧侶は思想・教養を備え、宗教的に訓練されたいわば国家公務員として位置づけられているなかで、最澄ほど、律令制度の中で十分に機能する僧侶のあり方を追究してやまなかった僧はいない、とすらいえるのである。そして比叡山からは、円仁・円珍をはじめ、良源、源信、徳川家の信任を得た天海らの高僧を輩出して、天台宗は国教にひとしい地位を占めた。また、最澄以来培われた一乗仏教の思想からは、いわゆる鎌倉新仏教が派生していったことから、比叡山・天台宗は「日本仏教の母胎」とも呼ばれる。最澄と天台教団を軸に、日本仏教の1200年の歴史を読み直す。巻末解説を、著者の子息で大正大学特任准教授の木内堯大氏が執筆。〔原本:教育社刊、1978年〕

みんなの感想まとめ

日本の仏教史における重要な人物、最澄と彼が築いた天台宗の歴史をコンパクトにまとめた一冊で、読者はその魅力を深く味わうことができます。最澄の生涯や教え、そして彼の弟子たちがどのように天台宗を発展させてい...

感想・レビュー・書評

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  • 2026.5.20
    天台教団の簡単な通史はわかるけど、なんかわくわくしない本だった

  • 巻末の参考文献一覧が参考になります。
    どういうわけか、天台宗関係って参考文献が一般に手に入りにくい気がする。

  • 日本天台宗の開祖である最澄と、彼の教えを受け継いだ天台宗のたどった歴史について解説している、コンパクトな入門書です。

    最澄にかんする叙述には、本書の約半分のページがあてられており、のこりは円仁・円珍をはじめとする天台宗の後継者や、良源・空也・源信らによる浄土信仰の展開、さらに中世および近世の比叡山のたどった歴史が、かなり駆け足ではあるものの、説明されています。

    巻末には、かなりくわしい参考文献案内が付されており、さらに著者の子息である木内堯大が執筆する「解説」でも、本書刊行後の研究動向の紹介がなされているのですが、入門書としては過大にも思える分量の文献がならべられています。

  • 「最澄展」の売店で買った一冊。

    最澄の生涯とその後の天台宗の歴史をまとめた一冊。著者はガチの仏教学者(かつお坊さん)で「講談社学術文庫」なので硬い。お経の名前と仏僧の名前の漢字密度が高く200ページしかないのになかなか読み進めなかった。

    天台宗というのは法華経とかの「顕教」と難しい「密教」の両方を最澄が唐から持ち帰ってそれぞれ研究・信仰したおので、非常に宗教の幅が広くて、派閥・系列が増えていく。これがその後日本の仏教の総元締めの地位を長く維持した理由なんでしょう。

    法然、親鸞、日蓮などの鎌倉時代に勃興する大衆仏教はどれも比叡山出身。

    派閥間の争いは宗派間の軍事衝突も起こすようになり傭兵みたいな「僧兵」が出現し、ついに織田信長に全山焼き討ちにされて武装解除。

    その後、天海が徳川家康に取り入って、比叡山江戸支店として東叡山寛永寺が設立され、江戸時代はこっちが実質的な本山だったらしい。

    1970年代の本の文庫化で、あとがきを息子の仏教学者が書いている。著者はこども頃ちばてつやと友達で一緒にマンガ書いてたそうです。

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著者プロフィール

1939年、東京生まれ。大正大学大学院博士課程修了。大正大学仏教学部教授、天台宗如意輪寺住職を務め、2002年、没。おもな著書に、『伝教大師の生涯と思想』『天台密教の形成』『日本における天台宗の形成』『日本における天台宗の展開』『悲願に生きる』『天台宗入門―人と教え・儀礼』、共著に『仏教の教えを築いた人々―高僧・名僧列伝』など。

「2020年 『最澄と天台教団』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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