恋とポテトと夏休み Eバーガー1

  • 講談社 (2020年4月23日発売)
3.94
  • (13)
  • (18)
  • (16)
  • (0)
  • (0)
本棚登録 : 237
感想 : 20
サイトに貼り付ける

本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています

Amazon.co.jp ・本 (226ページ) / ISBN・EAN: 9784065191156

作品紹介・あらすじ

第45回日本児童文芸家協会賞受賞!
第5回集英社みらい文庫大賞優秀賞を受賞し、デビュー以来人気シリーズを連発中の神戸遥真氏による、アルバイト×恋愛青春小説。

憧れの先輩の後をつけ、たどり着いたEバーガー千葉中央駅前店の裏口。出てきた店長にバイトの面接と勘違いされた優芽は・・・
第一巻「恋とポテトと夏休み」、第二巻「恋とポテトと文化祭」、第三巻「恋とポテトとクリスマス」と続きます。


「ちゃんと言えるよな?」
 すごむような口調の源くんは、ダークグレーの半袖シャツに黒のパンツスタイル、頭には赤と緑の音符の刺繍があるバイザーというEバーガーの制服姿だ。
 そしてその格好はそのまま、今の私の格好でもある。
 どこからどう見ても、カウンターの中にいる私は今、このお店の店員以外の何ものでもない。
 補充用に持ってきたペーパーナプキンの束で、源くんは今にもどついてきそうな形相だし……。
 私は思いっ切り深呼吸をし、教えてもらったばかりの挨拶を口にする。
「――いいいいらっしゃい、ませ、おはようございますっ!」本文より。

中学時代に観た演劇部の舞台に感動し、私立の新宿幕張高校を志望していたものの受験に失敗した高校一年生の優芽。進学した作草部高校に演劇部はなく、やる気が出ないまま味気ない毎日を送っていた。
 終業式の日、なんとなく立ち寄った千葉駅で憧れていた新宿幕張の演劇部のステージに立っていた先輩・隼人を街で見かける。声をかけることもできずあとをつけると、隼人は京成千葉中央駅前のEバーガーの裏口へ。どうしたものかと裏口の前にいたところ、制服姿の店長が出てきて「何か用?」と訊かれ、答えに詰まっていたら「もしかしてバイトの面接?」と訊かれて頷いてしまう。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  •  行きたい高校に行けず、部活にも入り損ね、親しい友だちもできずに一学期を終え、ノープラン・ノーイベントの夏休みになってしまった高校一年生の女の子、優芽。思いがけないきっかけでハンバーガーチェーン店でアルバイトをすることになる。
     はじめての仕事、新しい仲間、そして新しい自分。そして母との対決。そしてもちろん、恋の予感。王道成長物語で安心感ある。
     …と思っているが、本書はシリーズものの第一巻。今後、一巻に出てきた誰かが悪に転ずるイジワル展開でないことを祈る…。

  • 3年ぶりに高校生になったので読んでみた
    私自身、高校生になってからというものの志望校ではなかった高校に行くことになってしまったり、友達が上手いこと出来なかったりしていてだらだら生活を送っていたのでとても刺さった。私もなにかに挑戦して、自分を変えてみたいと思う。

  • 主人公は高1女子。
    第一志望の高校に入れず目標を失っている時に、
    ある偶然からハンバーガーショップのアルバイトをすることに。

    この作家さんは児童書でめぐりあい、
    このシリーズもとても気になっていた。
    さあ、次巻はどうなるか⁈

  • シリーズ1作目。主人公が自分を変えたいと努力しているのが分かる。続きが読みたい。高学年から中学生におすすめ。

  • なりゆきで始めたバーガーショップのアルバイト。進学先の高校で友だちができない内気な優芽が接客やバイト先の人たちと関わることで変化していく。そして気になる存在も登場し、続きも楽しみ。

  • 第一希望ではない高校に入学し、居場所のないぼっち生活の守崎優芽(ゆめ)

    ノープラン・ノーイベントのはずだった夏休みに、偶然が重なってハンバーガーチェーンのEバーガーでアルバイトをすることになる

    大学生の隼人、同じ学年の拓真、フリーターの萌夏、主婦の青江さんたちアルバイト仲間と働くうちに「変わりたい」と思うようになった優芽

      私は一つ深呼吸した。
      「──いらっしゃいませ、こんにちは!」
      私って、こんなに声を出せる生き物なんだって驚いた。

    しかし、内緒にしていたアルバイトのことが母にバレてしまい、次のシフトで辞めさせられることになってしまう

    サイアクの気持ちでメッセアプリを開き、タップした通話ボタンの相手は……

    《恋×アルバイト×友情の青春小説!》──帯のコピー

    気づくと恋の予感もして、「読むと元気になれる“恋ポテ”シリーズ」は第2巻『恋とポテトと文化祭』につづく

  • 第一志望に行けなかった優芽は、高校生活になじめず、夏休みの予定もない。そんな中、ひょんなことからファストフード店でバイトすることになった優芽は、初めての体験と新鮮な人間関係の中で、すこしづつ自分のカラを破り始める。
    ほのかな恋心をスパイスに、魅力的な登場人物が生き生きと描かれる青春小説。

  • 演劇部に入って違う自分になってみたい…そんな希望を抱いたものの受験に失敗し、そんな気持ちを引きずったまま始まった高校生活は上手くいかず、元来の引込み思案な性格も相まって何もないまま夏休みに入ってしまった『優芽』。が、偶然見かけた憧れを抱かせてくれた人を追いかけていき、何故かバーガーチェーン店のバイトを始めることに…。

    気弱で、厳しい母親の言うなりだった女子高生が主人公が、バイト先で出会う仲間やお客さんとの出会いを通し成長していく青春ラブストーリー。
    年代も違えば環境も違う、もちろん考え方も、そんな人たちと触れ合い、自分にとっての当たり前がほかの人にとっての当たり前じゃないと気づけたのは大きいんじゃないかな。
    憧れの爽やか先輩から不愛想な同級生のバイト仲間とくれば、恋の展開は予定調和という感じだったけど、そんなところも青春だねって感じで。
    どうやらシリーズとして続くらしいです。

  • <Love & Potato & Summer vacation>
      
    装画/おとない ちあき
    装丁/岡本歌織(next door design)

  • あまり期待せず読み始めたけど、バイトという学校じゃない場所での出来事に大人でも共感できることが多くて読みやすすかった。爽やかな青春ストーリー。
    行きたい高校には行けず別の学校に入ったものの、友達もいないし部活にも入っていないし夏休みの予定もないしのみじめな気持ちの主人公ゆめ。たまたま憧れの人を目にして後を追ったらなぜかバイトが決まってしまい...。バイト初日のドキドキや、仕事が少しずつできるようになったり年上のバイト仲間ができて楽しくなっていく感じ、よかった〜。自分を変えたいなら他人が何かしてくれるのを待つんじゃなく自分が動くしかないんだ!という当たり前だけど難しいことを超えていくゆめを応援したくなる。もちろん最後に気づく恋も。続きがどうなるか気になる。

  • 都合よくことが進むなあと感じるところもあったが、それをおもしろさが上回る。
    バイトを通じて、こんな風に成長できたらいいな。そして、できることなら、アルバイトを始めたばかりの人たちに成長を許してくれる、バイト仲間や上司に恵まれた職場であってほしい。

    諏訪店長。
    「うちのお店で働くことが、守崎さんの成長につながってるなら良かったです。」

    高校中退、一人暮らしのバイトの先輩の萌夏さんが魅力的。
    「萌夏さんの家の話とか、わからないことは確かに多い。
    でもそんなの、萌夏さんに限ったことじゃない。他人を完全に理解することなんてできない。
    萌夏さんと話して、面白いな、いい人だなって感じた。仕事ぶりを見て、すごいなって思った。
    それで十分だ。
    自分の狭い世界の基準で判断して、わからないからって勝手に線引きする必要なんてない。」

    優芽も変わろうとする。
    「話を聞いてくれない、私の意見なんて二の次だって思いながらも、それでも私はお母さんに従ってばかりだった。
    その方が、甘えてた方が楽だから。
    変わるっていうのは、つまりそういうことなのだ。。
    自分で考えて、自分の足で立つ。
    誰かが手を引いてくれるのを待ってちゃダメ。
    自分から、自分の足で前に進む」




    出版社サイト

    第45回日本児童文芸家協会賞受賞!
    第5回集英社みらい文庫大賞優秀賞を受賞し、デビュー以来人気シリーズを連発中の神戸遥真氏による、アルバイト×恋愛青春小説。

    憧れの先輩の後をつけ、たどり着いたEバーガー千葉中央駅前店の裏口。出てきた店長にバイトの面接と勘違いされた優芽は・・・
    第一巻「恋とポテトと夏休み」、第二巻「恋とポテトと文化祭」、第三巻「恋とポテトとクリスマス」と続きます。


    「ちゃんと言えるよな?」
     すごむような口調の源くんは、ダークグレーの半袖シャツに黒のパンツスタイル、頭には赤と緑の音符の刺繍があるバイザーというEバーガーの制服姿だ。
     そしてその格好はそのまま、今の私の格好でもある。
     どこからどう見ても、カウンターの中にいる私は今、このお店の店員以外の何ものでもない。
     補充用に持ってきたペーパーナプキンの束で、源くんは今にもどついてきそうな形相だし……。
     私は思いっ切り深呼吸をし、教えてもらったばかりの挨拶を口にする。
    「――いいいいらっしゃい、ませ、おはようございますっ!」本文より。

    中学時代に観た演劇部の舞台に感動し、私立の新宿幕張高校を志望していたものの受験に失敗した高校一年生の優芽。進学した作草部高校に演劇部はなく、やる気が出ないまま味気ない毎日を送っていた。
     終業式の日、なんとなく立ち寄った千葉駅で憧れていた新宿幕張の演劇部のステージに立っていた先輩・隼人を街で見かける。声をかけることもできずあとをつけると、隼人は京成千葉中央駅前のEバーガーの裏口へ。どうしたものかと裏口の前にいたところ、制服姿の店長が出てきて「何か用?」と訊かれ、答えに詰まっていたら「もしかしてバイトの面接?」と訊かれて頷いてしまう。

  • 読みやすかったです。
    バイトを通じてたくさんの事を経験して成長している優芽ちゃんを見ていてワクワクもしたし楽しかった。
    高校生の青春を感じられて懐かしいような気持ちと
    母が似たような感じだったので共感した部分があった。バイトはさせてくれてたけど、私の話を聞いてくれないといつも思っていたのは優芽ちゃんの気持ちは理解できた。
    源くんへの恋心が芽生えた時にあんな表情を見たらショックだな〜。
    続きがきになる!!

  • 正確に書くと星3.9。
    中身はラノベ文芸っぽく読みやすかった。表紙も可愛くて、中高生におすすめの話だった。
    ただ、それだけに最後に恋にいかない方が良かったかと思う。
    続編も読んでみる。

  • イヤミだけど仕事のできる男子と、
    憧れの先輩、
    そして主人公は、受験の失敗を引きずる「自信のない」女の子。
    というベッタベタの少女漫画設定ですが、
    爽やかで軽くて最高の読後感です。

    アルバイトを通して成長していく姿がとても良いです。今後の展開もたのしみ!

  • 主人公の成長する姿、応援したくなります。続きも楽しみ。Eバーガー実在したら行ってみたいです。ポテト食べたくなりました。

  • 希望高校に行けず一歩も踏み出せないまま一学期を過ごした優芽。
    門限有り、カラオケ・ゲーセンNG で同級生の誘いも断ってばかり。
    夏休みもノースケジュールで鬱々としていたのだけど、ひょんなことからバーガーショップでバイトを始めることに。

    〇バイト内容が本格的に書かれている。バイト仲間の人間関係、お客さまとのコミュニケーション。いろんなことがあるのだね。Eバーガーのオーケストラ設定がなかなかかわいらしかった。挨拶の声が最初出ないのって、わかる。翌日、声出しOKって、優芽ちゃんは出来るコだ。

  • 主人公がどんどん変わっていく姿がカッコいい!
    次のシリーズも気になります。

  • この感じ懐かしい☆
    メッチャ面白かった‼︎

全18件中 1 - 18件を表示

著者プロフィール

千葉県生まれ。第5回集英社みらい文庫大賞優秀賞受賞。『恋とポテトと夏休み』などの「恋ポテ」シリーズで第45回日本児童文芸家協会賞受賞、スピンオフ作品に『きみとホームで待ち合わせ』、続編「恋シェイク」シリーズ(いずれも講談社)がある。ほかの著書に、「ぼくのまつり縫い」シリーズ(偕成社)、「この声とどけ! 」シリーズ、「ウソカレ!?」シリーズ(ともに集英社みらい文庫)、『告白したのは、君だから。』(野いちご文庫)、『モテすぎる許婚と初恋はじめます』(野いちごジュニア文庫)など。


「2023年 『藤白くんのヘビーな恋 こまったキミのことが好き』 で使われていた紹介文から引用しています。」

神戸遥真の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×