潜入 味見方同心(一) 恋のぬるぬる膳 (講談社文庫)

著者 :
  • 講談社
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本棚登録 : 92
感想 : 12
  • Amazon.co.jp ・本 (272ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784065191705

作品紹介・あらすじ

大人気シリーズ「味見方同心」が帰ってきた! 殺された同心の兄を継いだちょっと気弱で頼りない弟・月浦魚之進が、悪事の匂い漂う料理屋を隠密捜査する痛快捕物帳。魚之進が江戸の怪しく美味しい(?)謎に再び挑む!

感想・レビュー・書評

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  • 味見方同心シリーズの10作目
    「恋のぬるぬる膳 ― 潜入 味見方同心」シリーズ(第二期)の1作目
    2020.03発行。字の大きさは…中。
    ぬるぬる膳、ひげ抜きどじょう、婆子丼、歯型豆腐の4話。

    南町奉行所の味見方同心・月浦魚之進(うおのしん)が、食に係わる事件を解決して行きます。

    4話とも、奇抜でユニークな料理です。その料理に係わって殺しが行われて、魚之進が味見方として探索に出向き、見事解決します。

    ぬるぬる膳は、箸でつかめない具材を男女で笑いながら食べて仲良くなるという発想。
    ひげ抜きどじょうは、どじょうが神様なので髭を斬ると神様でなくなるという発想。
    婆子丼は、親子丼と少し違う発想。
    歯形豆腐は、美しい娘が豆腐の角を噛んだ豆腐を、若い男が競って買って行くという発想。
    どれも今までにない発想の料理で、料理屋はぼろ儲けです。

    【読後】
    「潜入 味見方同心」シリーズの前に、「隠密 味見方同心」シリーズが9巻有りました。
    風野真知雄さんの本は、発想が面白いです。
    2020.10.11読了

  • 「隠密 味見方同心」の続きが、新シリーズとして再始動。本書はセカンドシリーズの第一弾です。

    前シリーズのラストで、思いを寄せる嫂のお静についに告白した魚之進でしたが、結局お静は実家に戻り、今は傷心の状態です。
    それでも日々江戸の食べ物関係の事件の解決に勤しむ魚之進に、将軍暗殺を防ぐため、城内勤務の密命が下り・・。
    前シリーズ同様、遊び心にあふれたユニークな料理が続々出てきて楽しませてくれます。
    おのぶという味のある新キャラも登場し、今後どういう絡み方をしてくるのか、楽しみですね。

  • 2020年3月講談社文庫刊。書き下ろし。新シリーズ1作目。通算10作目。長くなると新シリーズ化するのが、最近の流行り。前シリーズそのままの続きなので安心しました。表紙にも載っているおのぶが、魚之進達の仲間に加わって、面白くなってます。次回は、気になるお静も登場するようで、楽しみです。

  • 表紙の娘の袖の柄は、よく見たらドジョウ。おのぶですね。
    魚之進は、おのぶか、お静か、どっちなんだろ。

  • 将軍暗殺の陰謀? 毒入り料理が城内に? 超人気シリーズ、待望の新シーズンが開幕!

  • 楽しく読んだ前シリーズの続編が出たということで読んでみました。相変わらず奇妙でおもしろい食べ物が出てくるなあ。前作のラストで魚之進の気持ちはお静さんに届いて大団円…だと思ってたけど違ったんですね。それにしても今度はどんな事件に巻き込まれていくんだろう。

  • お静さんは諦めるの?

  • 少し軽め
    基本、普通の同心もののであるが、お食事系でもあって
    北大路廬山人っぽい名前の人も出てきたり

  • 2021.05.25.読了

    久しぶりの風野真知雄さんの本
    好きだわ。
    みんなの人となりが好き。
    どのシリーズでも、風野さんの良さが出ていて、好き。

    どんな理由にせよ、お静が帰ってきてくれて
    私は嬉しい。

    うなぎのおのぶもいい娘だけど、
    お静が好きだなぁ

  • 味見方同心の第二シリーズ1巻。

    第一シリーズの終わりから、きっと2人は幸せに暮らしているのでしょう…と思いきや!な始まりだったので、思わず「えー!!」と声が出てしまいましたが、新たな登場人物を交え、新たな大きな謎に立ち向かう魚之進の活躍が今後も楽しみです。

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著者プロフィール

かぜの・まちお
1951年生まれ。’93年「黒牛と妖怪」で第17回歴史文学賞を受賞してデビュー。主な著書には『わるじい慈剣帖』(双葉文庫)、『姫は、三十一』(角川文庫)『大名やくざ』(幻冬舎時代小説文庫)、『占い同心 鬼堂民斎』(祥伝社文庫)などの文庫書下ろしシリーズのほか、単行本に『卜伝飄々』などがある。『妻は、くノ一』は市川染五郎の主演でテレビドラマ化され人気を博した。2015年、『耳袋秘帖』シリーズ(文春文庫)で第4回歴史時代作家クラブシリーズ賞を、『沙羅沙羅越え』(KADOKAWA)で第21回中山義秀文学賞を受賞した。「この時代小説がすごい! 2016年版」(宝島社)では文庫書下ろし部門作家別ランキング1位。絶大な実力と人気の時代小説家。本作は「潜入 味見方同心」シリーズの完結作。



「2023年 『潜入 味見方同心(六) 肉欲もりもり不精進料理』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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