ベスト6ミステリーズ2016 (講談社文庫)

制作 : 日本推理作家協会 
  • 講談社
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本棚登録 : 17
レビュー : 2
  • Amazon.co.jp ・本 (384ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784065193945

作品紹介・あらすじ

2016年の一年間に発表された短編ミステリーの中から、日本推理作家協会が認める11作品を収録した『推理小説年鑑 ザ・ベストミステリーズ2017』。そのなかから、さらに選び抜いた6作品を収録してお届けします。

『黄昏』(薬丸 岳)第70回(平成29年度)日本推理作家協会賞短編部門 受賞作
『影』(池田久輝)
『旅は道連れ世は情け』(白河三兎)
『鼠でも天才でもなく』(似鳥 鶏)
『言の葉の子ら』(井上真偽)
『みぎわ』(今野 敏)

感想・レビュー・書評

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  • 薬丸岳、池田久輝、白河三兎、似鳥鶏、井上真偽、今野敏『ベスト6ミステリーズ2016』講談社文庫。

    2016年に発表された短編ミステリーの中から日本推理作家協会が認める11作品を収録した『推理小説年鑑 ザ・ベストミステリーズ2017』。さらにその中から選び抜いた6作品を収録した贅沢なアンソロジーということなので期待は高まったのだが……際立って面白かったのは薬丸岳の『黄昏』くらい。日本推理作家協会のセンセー方は見る目が無いのか。

    薬丸岳『黄昏』。第70回日本推理作家協会賞短編部門受賞作。夏目シリーズの『刑事の怒り』に収録されていた短編。娘が高齢の母親の腐乱遺体を隠し続けていた理由とは……人びとが隠していたい人生の影の部分をも暴き出す夏目の鋭い目。ちょっと残酷のように思う。

    池田久輝『影』。ハードボイルド風の短編で好みではあるが。何でも屋の俺が刑事の間宮から受けた仕事は病院の受付をしている白石由里の尾行……捻り過ぎているのが鼻に付く。相変わらず、文章にもリズムが無い。短編という舞台で短期決戦するならひと捻りくらいで良い。人物造形に時間が避けない不利は文章で読ませるしかない。

    白河三兎『旅は道連れ世は情け』。ラノベのような設定のミステリー。特段意表を突くような展開も無く、深刻な事件が進行していく様が坦々と描かれる女は怖いの一言しか無い。

    似鳥鶏『鼠でも天才でもなく』。トリックありきで書かれたような短編。美術館の展示室の床一面にペンキがぶちまけられ、一枚の絵が傷付けられていた……

    井上真偽『言の葉の子ら』。SFミステリー。保育園の年長クラスの男の子のふるまいが乱暴になり……


    今野敏『みぎわ』。安積斑シリーズの短編。臨海署管内で強盗傷害事件が発生。犯人はすぐに判明し、自宅に戻ったにも関わらず、なかなか自宅に踏み込まない安積……

    本体価格900円
    ★★★

  • 『言の葉の子ら』は予想外だった。

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著者プロフィール

薬丸 岳(やくまる がく)
1969年生まれ、兵庫県明石市出身。1988年、駒澤大学高等学校を卒業。高野和明の『13階段』の影響で小説家を目指し、2005年『天使のナイフ』が生まれる。同作で第51回江戸川乱歩賞を受賞しデビュー。日本推理作家協会現会員。
2016年『Aではない君と』で第37回吉川英治文学新人賞、2017年「黄昏」で第70回日本推理作家協会賞(短編部門)をそれぞれ受賞。その他の代表作として「刑事・夏目信人シリーズ」があり、2018年2月にシリーズ最新作『刑事の怒り』が刊行されている。

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