2020年6月30日にまたここで会おう 瀧本哲史伝説の東大講義 (星海社新書)

著者 :
  • 講談社
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レビュー : 45
  • Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784065194287

作品紹介・あらすじ

『武器としての決断思考』『僕は君たちに武器を配りたい』…数々の名著で10年代を牽引した瀧本哲史が残した伝説の講義を完全収録!

第一檄 人のふりした猿にはなるな
第二檄 最重要の学問は「言葉」である
第三檄 世界を変える「学派」をつくれ
第四檄 交渉は「情報戦」
第五檄 人生は「3勝97敗」のゲームだ
第六檄 よき航海をゆけ

感想・レビュー・書評

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  • 「… 2020年の6月30日までに、やはり何かやりましょう。僕もそれまでに何かやりますので、みんなで答え合わせをしましょう。

    『まず瀧本のケースです』とかってやったら、『意外にできてましたね』『新しい日本が始まりましたね』みたいな話になるかもしれませんし、逆にひょっとしたら2020年6月30日の日本は本当に悲惨なことになっていて、ここにいるみんなはすでに日本を諦めていて、誰も会場に来なくて、『僕も日本を脱出したんですけど、いちおう今日は約束したんで来ました』みたいな感じで、『やっぱりダメだったかー、残念!』みたいな感じになってしまうかもしれませんけど(会場笑)。」p.197

    .

    「だからですね、いろんな立場の人が、バラバラの場所でいろんなことをやったほうがいいんです。 … 今日は会場に300人ぐらいいますから、そのうちひょっとしたら何人かが正しいゴールにたどりついて、天下を取る可能性だってあるんですよ。 …

    だから『瀧本先生、僕に進むべき道を教えてください』じゃないんです。ぜんぜん違うんです。君が自分の仮説を出して、それを試してみるしかないんですよ。 …

    失敗は織り込み済みなんです。それでも悲観することなく行動できるかどうかを、みなさんに問いかけているんですよ。」p.128-129

    .

    自分はまだまだ世界を変えるようなことはできていません、瀧本先生。

    学生時代に一度だけ先生の講義を受けました。立ち見も出るような教室のすみに、ただいることしかできなかった。先生は学生との討議を重視されていたのに。

    それはたぶん、自分の知識や勇気が足りなかったりしたのもあるし、やっぱり聴覚に障害があったこともハードルのひとつで。

    いま自分は、同じように聴覚に障害がある人たちや、コミュニーケーションに不自由さを抱える人たちが、堂々と議論の土俵に立てるような環境づくりに関心を持っているところです。
    聞こえない・話せないということが個性の一つでしかなくなる対話の場を、これからもどんどん作っていきたい。障害を障害でなくしていきたい。頑張ります。

    .

    2012年6月30日に東京大学で行われた、参加資格を29歳以下に限定した講義の書籍化。

    この刺激に満ちた本を出してくださった星海社さんに感謝します!

  • 瀧本さんはなんと言うだろうか。
    呆れるだろうか、檄を飛ばすだろうか、笑うだろうか。

    再決起を待たず、亡くなった彼が今の日本を見たらなんと言うだろうか。

    「自分で考えてない人は人じゃない。」
    「読むべき本などない。」
    「結局、君はどうするのか、って話です。」
    「少しでも自分がやれることをやって世の中を変えてくれる人がいたらいいかな。」

    そして講義を受けた人々は、約束の日を約2ヶ月後に控えた今、どう思って過ごしているのだろう。

    8年越しに、勝手に出席したような気になっている自分に、そこに参加したいとさえ思わせる熱量。
    瀧本さんの言うような若者ではなくなってしまったけど、自分で考えて、行動するしかないな。

  •  瀧本哲史の著作から、人生に影響を受けたと思っている。
     2011年出版の「武器としての決断思考」は、当時ちょうど新入社員一年目で、なんでこんな就職だったんだろうと当時沈んでいた俺に考えることの大切さを教えてくれた。
     会社にいても人とは違うことをやってやろうと、各種応募研修に手を挙げ、社内論文を書ききり、そして今この仕事をやっている。
     そして現在は埋没しているのだが。

     本書は、瀧本哲史が2012年に東大で行った講演会の議事録だ。
     エンジェル投資家として知られる著者の、若者に対する決起の激励、アツさが伝わる。
     何とかしろよ、何かやれよ、という思いが伝わってくる。

     「人のふりした猿にはなるな」
     「自分の人生は自分で考えて自分で決めてください」

     考えること。
     そこに至るロジックを組み立てること。
     始めに言葉ありき。

     惜しむらくは、著者は2019年に急逝してしまい、もう永遠に新作は出ないこと。
     新たな奮起の言葉を読みたかった。

  • □マイノリティにも勇気を与える本
    47歳で亡くなった京大准教授で投資家で教育者という肩書の瀧本哲史氏が、2012年6月30日に東大で講義した内容を収録したものです。学生とのやり取りも収録されているので、さながら講義を受けているようなライブ感があります。
    これからの日本に必要なことをメッセージ性の高い言葉で語りかけてくれます。
    親切なのは、章ごとにまとめを設けてくれてあり、読んだ内容を整理できます。

    勇気づけられるのは、決して次世代を担える若者だけではないと思います。自分のことを優秀と思えなかったり、リーダーシップが苦手と思っているよう人達でも…
    「自分の中に気持ちや衝動があるのなら、人知れず努力することが大事だ」これは直接この本には書いてありませんが、読後、私の中にこの言葉が思い浮かび背中を押してもらったような気持ちになりました。
    最後、以下の言葉で締めくられます。

    2020年6月30日 再集結せよ

    できないけれど、この講義を受けた同志として同じ場所に集まりたいと思いました。

  • 自粛が続く中頑張り続けるのが難しかったり、なかなか生きる糧が少ない中でこの本はとても刺激的だった。

    やっぱり世の中には絶望してしまうことも多くだったら自分がやりたいことやらなきゃという考え方に最近は傾いていたけど、日本は良くなると信じて自分のできることを最大限に行い支援する瀧本さんは新たな視点をくれた。


    パラダイムシフトは世代交代というのはかなり新しいことだったし(これぞパラダイムシフト)
    もちろん自分で動くのが一番大事だけど、見込みのある人に投資することで世界を変えうるというのもなるほどだった。

    交渉はの大切さ、その中でも相手の立場になって考えること、そして言葉をうまく使うことは重要で今までわたしは言葉を蔑ろにしてきたな…と気付かされた。
    なにより、相手にムカついたときはとにかく猿だと思って上手くやって行きたい。

  • 瀧本哲史氏の10代20代向けに発信されたメッセージ。自分の道は自分で考えて決めること。ことばを学ぶこと。交渉とは何か。その中で30代の自分に1番響いたのは、自分のチップを、どこに置くかという話。正解はない。無理しても行動しようと思った。

  • うちの若い奴らに読ませようと購入。なかなか辛辣で面白かった。結局動かないとダメって事ですね。40代の俺には中々手厳しい意見も書いてあったけれど。そしてタイトルの約束は叶わないまま終わるのだけれど、やっぱ死んでしまったらおしまいだよな。さてと。

  • 自分の人生は自分のものだ、自分が決めて行動するものだ、ということを亡くなるまで繰り返し説いていた著者による、2012年に行われた特別講義を収録した本。基本的に講義そのままの形で、本人が話した言葉をそのまま掲載しているので、講堂の席に座って話を聞いているような気持ちになれる。

    「知識を得るだけでなく、自分自身を拠りどころにするためにも学ぶ必要がある」
    「正解も未来も圧倒的にわからないものなのだから、自分で仮説を立ててそれを試していく必要がある」

    ただ教え諭すばかりではなく、自分が自分の人生の上に立ち、考える必要性を説く彼の言葉には力がある。本当に夭逝したことが悔やまれるばかり。


  • 東京大学法学部卒業⇒大学院スキップして助手として採用⇒マッキンゼー⇒エンジェル投資家、京都大学人気NO1若手教官というユニークな経歴をもつ瀧本さん。

    彼がこれからの社会を切り拓いていく10代、20代の若者に向けて、何を学び、どう生きるべきかを語った“伝説の講義”を文書化した一冊。
    10代、20代の方に読んでほしい本です。

    2019年に47歳という若さで亡くなってしまったことが、非常に悔やまれる。


    ★世の中を変えるには、固定観念ガチガチの凝り固まった考えの人を変えるのではなくて、
    私達若者がこれからの社会のために
    何が正しいのか、自分にできることは何なのかを
    自分なりに考えて“行動“していくこ
    とが大切だ。

    ★画一的な答え、正解はないけど、大きな流れ、既存の流れに身をまかせるのではなく、
    何が正しいのかを自分の頭で考えて、正しい判断を一人ひとりの若者がしていくことが
    求められているし、
    パラダイムシフトを起こしていく。

    ★今求められてるのは、カリスマ的な大きなリーダーじゃなくて、小さなリーダーが少しずつあちこちで変化を起こすこと。

    ★「その人にしかないユニークさ」を増やして、組み合わせていくことで、大きな価値を生む。
    みんなが知ってる知識(本とか)よりも、珍しい経験、友人関係とか自分しか持ち得ないものを増やすことで、自身のユニークさに繋がる。

    ★3勝97敗がベーシック。失敗しても、挑み続ける、走り続ける中で、ノウハウや気付きが溜まって、成功を導くことができる。
    走り続ける人が成功する。

  • 自分で考え、自分で決める。
    資本主義、自由主義、民主主義を成立させるために必要なこと。

    教養の役割とは、他の見方・考え方があり得ることを示すこと。

    言語には二つの機能がある。
    ロジックとレトリック。
    ロジック:誰もが納得できる理路を言葉にすること
    レトリック:言葉をいかに魅力的に伝えるか

    アンカリング:条件や枠組みを相手から先に提示されると、そこを基準に考えてしまうこと

    盗まれたら困るようなものを武器にしていてもどうしようもない。盗まれない、自分だけの人生を武器にする。
    その人が生きてきた人生、挫折、成功は盗めない。
    大学で学んだこと、昔からの友人関係もしかり。

    bon voyage 良き航海を。

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著者プロフィール

瀧本哲史(たきもと てつふみ)
?(生年月日不明) ~ 2019年8月10日
京都大学産官学連携本部イノベーション・マネジメント・サイエンス研究部門客員准教授、経営コンサルタント。東京大学法学部で民法を専攻し、卒業と同時に同大学大学院法学政治学研究科助手に。アカデミズムで大変評価されていたが、マッキンゼー&カンパニーに入社を経て、投資家として独立。若い起業家を支援するエンジェル投資家として活動しながら京都大学で教鞭をとり、多くの著名人に影響を与えてきた。著書に、『僕は君たちに武器を配りたい』(ビジネス書大賞2012受賞)、『君に友だちはいらない』『ミライの授業』(以上、講談社)『武器としての決断思考』(星海社)など。2019年8月10日、47歳で逝去したことが16日に報じられた。

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