ソフトバンク崩壊の恐怖と農中・ゆうちょに迫る金融危機 (講談社+α新書)

著者 :
  • 講談社
2.81
  • (2)
  • (2)
  • (11)
  • (2)
  • (4)
本棚登録 : 82
レビュー : 10
  • Amazon.co.jp ・本 (186ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784065194416

作品紹介・あらすじ

YouTubeで16万人のチャンネル登録者を持つカリスマが、ついに書籍を刊行!
2019年11月のソフトバンク巨額赤字決算の意味することは何か。
100兆円もの資金を動かす「日本最大のヘッジファンド」農林中央金庫の抱える爆弾とは!?
ゆうちょ銀行がいつの間にか、投資先を外債に大変更していた!?
「リーマン・ショックの数十倍」と言われる次なる金融危機の足音は、すぐそこにまで迫っている!!

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 各種データの出典がないのが少し気になりましたが、面白かったです。

    刊行時期的にはコロナショック以前の内容かと思いましたが、ギリギリ間に合ったのか、わずかながら新型コロナウィルス2019に触れられています。

    著者が再三述べている「金融危機」が、このコロナショックをきっかけに引き起こされてしまうのか、まだ2020年4月5日現在では判断つきませんが、個人的には、より警戒心を強めました。自分にとってはタイムリーな内容でした。

  • 投資事業会社へ変貌し将来の雲行きが怪しいソフトバンク、CLOを所有する農中及びCDSを所有するゆうちょ銀行に訪れるであろう金融崩壊を予測している。ソフトバンクについては、巷で騒がられていたがやっと腑におちた。OYOやWe workといったベンチャー企業に従来から目をつけて投資をしていたが業績は思うように上がっていない。寧ろ下がり目にも関わらず再度多額の金額を投資することで再建させようとしていることに、疑問の声が上がっている。ソフトバンクへの融資にはメガバンクも渋り、社債の発行も思うように進んでいないことから周りの評価は厳しい。アリペイへの早くからの投資により、今の地位を確立しているが果たして乗り切れるか、勝負どころである。
    また、農林中央金庫とゆうちょ銀行が危うい状況にあるのは全くもって知らなかった。リスクの高い商品にも関わらず高リターンにつられ、買い増しを続けていることが原因。
    コロナウイルスの影響により、金融崩壊は刻一刻と迫っている。ソフトバンク・農中・ゆうちょが今後どのような業績を辿るか楽しみである。

  • 2020年5月16日読了。
    タイムリーな本も読んでみようと思い、タイトルに惹かれた本書を手に取った。ニュースや新聞だけでは得られない情報をわかりやすく説明しており、今日本が直面している問題や今後起こり得る金融危機について、読み手に危機感を抱かせる説得力があった。
    ただし、著者の個人的な見解(というか好き嫌い?)だと思われるところもあり、特に最後の章についてはスッと腑に落ちなかった。

  • YouTube で視聴者拡大中の黒川あつひこの著書。
    金融危機が必然との論で空恐ろしいことが起こることを教えている。株やFXには手を出してはいけない、との論には説得力がある。

  • これから起ころうとしているコロナショック、金融危機、ドイツ銀行の破綻等とても示唆のある話が多くて勉強になった。仕組債CLO、金融商品には歯止めが利かないので監視する必要性あり、不動産OYO、WeWork、CLO(Collateralized Loan Obligation)、金融資本のやり方を学ぶ必要性があると感じた。

  • 私が今の会社に転職したのが2006年ですが、それから数年後にリーマンショックが起きまして、そのお陰で大変良い勉強をしたのを覚えています。サブプライムローンが拡大して取り返しがつかなくなったという結末だったと理解していますが、この本によればその教訓を活かせていないという以上に、より巧妙に金融商品が作られて、リーマン以上のスケールで売りさばかれているようです。

    弾けないバブルは無いというのが歴史が証明するところですが、いま正にバブルの真っ最中とのことです。さらに今は全世界コロナショックです、これに乗じてとてつもない大恐慌が起きるのではないかとこの本では警鐘を鳴らしています。

    コロナショックにより今年の各業種の売上は減ることは必至であり何が起きても全てコロナのせいで多くの人が諦めることになるのかもしれませんが、早ければ今年にも起きるとこの本では言っていますが、それまでに何か対策すべきことは無いのか、自分なりに考えてみようと思いました。お金や見える資産で残すよりも、今あるお金を使って、コロナ後にも使える資産(経験、知識等)をどうもつかが考えところかもしれませんね。

    以下は気になったポイントです。

    ・ソフトバンクは現在、有利子負債が18兆円を超えている、ソフトバンクにもしものことがあればメインバンクとなっている、みずほ銀行も壊滅的な打撃を受けるだろう(p8)

    ・逆イールド(アメリカの長期10年債の利回りが2年利回りを下回った)の背景にあるのは、世界的なカネ余りである(p9)

    ・ソフトバンクの負債は2014年のスプリント、17年のアーム買収によって急増している。18年にはビジョン・ファンド(10兆円非公開市場)を運用開始している。サウジ・ムハンマド皇太子は4.8兆円出資しているが、この部分は7%もの利回りを保証されている(p26、28)

    ・みずほ銀行のソフトバンクへの野放図な融資に疑問をもった社外取締役は2019年に突如退任した(p39)

    ・ウーバーがやったことは、世界中のドライバーの生活を困窮させ、タクシー業界を危機に陥れただけ(p52)

    ・孫氏は蓄電池市場の拡大を予想して、その根幹となるリチウムを押さえようとして18年4月にネマスカリチウム(カナダ)に82億円出資したが、2019年夏に中国での電気自動車生産が急減して、リチウム価格が急落した(p57)

    ・カリスマ投資家、ピーター・ティール氏は、人工知能も自動運転も新聞紙面を飾っているような夢の技術は、株価を吊り上げるための実態の無い「流行語」に過ぎないと言っている(p59)

    ・いま金融の世界で最もリスクの高い金融商品はCLO=信用力の無い企業に対して貸し出している債権を証券化したもの、いま起きているのは、コベナンツ・ライト・ローンの増加、貸し付け時の条件が緩く借り手が追加で債務を増やすことのみを制限しているものでこれが急増している(p78、80)

    ・農林中金のCLO保有額は7.9兆円で世界でも圧倒的トップ、これは銀行法適用外で、ゴールドマンサックス等によって作られた商品である(p87)

    ・農林中金は純資産が7.7兆円、有価証券は55.4兆円、CLOに代表されるその他証券は43.1兆円、価値が半額になると大変なことになる(p89)

    ・現在のドイツ銀行は保有する5500兆円にも及ぶデリバティブがある、ドイツ国家のGDPの12倍(p112)

    ・地球では少なくとも過去5回、最大で生物の96%の種が短期間に絶滅する大きな生態系の変化があったとされている、このままいくと人類の活動が6回目の大量絶滅の引き金を引くだろうと強い危惧を感じる(p176)

    ・この資本主義の大きな問題点は、利子と通貨の発行の仕組みにある。それを変えるのが行きすぎたグローバリズムを是正すること(p177)

    2020年4月18日作成  

  • 謀殺事件とノコギリ王子
    ・・・ジャマル・カショギ氏の殺害byムハンマド皇太子

    宮城県の中心地である仙台市と、先ほど「もっとも危険」として名前を挙げた筑波銀行の本部のあるつくば市の環境はとても似ています。
    ・大企業の支店や公務員が多い
    ・地場産業、特に工場が少ない
    ・預金を預ける人は多い貸出先がない
    →収益欲しさに危険な金融商品に手を出してしまっている。地域の預金が根こそぎ外資の餌食になる状況になっている。

    106兆円が吹き飛ぶ
    地銀の優良株としてトップ3に挙げられる横浜銀行の場合、預金は14.3兆円で純利益は543億円。純利益÷預金=0.3%となる。
    一方、福島銀行の場合、預金は7285億円で純利益は5.2億円。純利益÷預金=0.07%

    大きすぎて潰せないドイツ銀行
    マネロンの疑い

    エルドアン大統領@トルコ、気に食わないジャーナリストを片っ端から逮捕し、投獄。
    ISの解放は軍産複合体であるアメリカの工作!?

    元ゴールドマン・サックス グレッグ・スミス氏
    内部告発
    「なぜ、私はゴールドマン・サックスを去るのか」

  • 2017/5 ソフトバンク・ビジョン・ファンド 970億ドル  ムハマンド王子 450億ドル  サウジ出資の相当部分は7%の利回り
    AIで世界を変えて人類を幸福に と掲げているが
    投資しているのはOYO(不動産),WeWord(オフィス), Uber、Fanatics(スポーツ用品EC), OneWeb(衛星通信)

    みずほ銀行 佐藤康博会長

    2019/12 ネマスカリチウム 企業債権者調整法

    ビジョンファンド2号 期待はずれの額しかあつまらず

    2020/2 ビジョンファンドのマネジメントパートナー マイケルローネン 退社 (ゴールドマンサックスからヘッドハントされた)

    ーーーー
    農林中金

    ハイリスクの金融商品に投資
    有価証券のなかでその他の証券に分類される
    CLO collateralized loan obligation

    地銀もゼロ金利政策でピンチ 島根銀行、福島銀行、筑波銀行
    SBI銀行が島根銀行に出資、救済
    ボロボロになった地銀にSBIホールディングスが急接近
    身売り、預金が外資にながれる

    ジャンク債比率が高い銀行
     福邦、筑波、南都、フェディアホールディング、長野、福井、中京、大東、仙台、青森

    その他の証券の比率が低いトップ3
     千葉、横浜、福岡

    ーーー

    ドイツ銀行 5500兆円の金融派生商品を保有


    ゴールドマンサックスの代表的顧客
     ゆうちょ銀行、GPIF、ソフトバンク

    国際金融資本
     ロスチャイルド、モルガン、ロックフェラー

    佐藤勝紀
      ゴールドマン・サックス日本法人副社長だった
      2015/2 ゆうちょ銀行副社長
      2018/6 ソフトバンクグループ副社長

    株を買うなら金融資本家とできるだけ遠い会社 たとえば製造業、エネルギー企業
    キーエンス

  • 何となく読むべきかなと思って。よく調べているけど、情報のチェリーピックがすごい。

全10件中 1 - 10件を表示

著者プロフィール

1978年、愛媛県今治市出身。大阪大学工学部卒業後、国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構の研究員として大阪大学の大学発ベンチャーの設立支援業務に従事する。大阪大学歯学部発ベンチャー企業の株式会社アイキャットを設立、代表取締役CEOとして製品化・マーケティング体制構築の実務に従事(のち退社)。技術系ベンチャー十数社を設立、ベンチャー企業への投資、経営支援業務に従事する。
リーマン・ショックを機に金融業界を離れ、2011年春、今治に帰郷し農業と政治活動を始める。地元今治で加計学園問題を追及する社会運動を起こし、2017年安倍晋三総理のおひざ元山口4区から衆院選出馬。政治団体「オリーブの木」を設立、代表となり、2019年参院選に候補者10名を擁立。
2018年からYouTube上での発信を開始して爆発的な人気を獲得、2020年1月現在16万人を超えるチャンネル登録者がいる。


「2020年 『ソフトバンク崩壊の恐怖と農中・ゆうちょに迫る金融危機』 で使われていた紹介文から引用しています。」

黒川敦彦の作品

ツイートする