- 本 ・本 (288ページ)
- / ISBN・EAN: 9784065194904
作品紹介・あらすじ
発売即、続々重版!
2020年6月19日(金)、全国ロードショー!
☆☆☆
僕は1週間のうち、火曜日しか生きていない。中村倫也主演映画、小説版!
☆☆☆
一つの身体に宿った“七人の僕”。曜日ごとに切り替わる人格のうち火曜日担当が僕だ。
だけど、ある朝目覚めるとそこは――水曜日!?
いつもは定休日の飲食店、入ったことのない図書館、そして、初めての恋。
友人の一ノ瀬にたしなめられながらも、浮かれていた僕だったが、ある不穏な気配に気づく。
僕らのなかに裏切り者がいる……?
予測不能の“七心一体”恋愛サスペンス!
☆☆☆
あのとき「火曜日」はなにを考えていたのか――?
映画をもっと楽しめる、小説「水曜日が消えた」!
感想・レビュー・書評
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あんまりハマらなかったけど読みやすくて良かった。
映画の方で見てみたいと思った詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
「映画化されそうなお話だな」と思ったら、映画「水曜日が消えた」(主演・中村倫也)の小説版として書き下ろされたお話でした(汗)
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身体は1つ、でもぼくの中には「7人のぼく」がいる。
月曜日、火曜日、水曜日、木曜日、金曜日、土曜日、日曜日…
曜日が変わるとごとに、バトンタッチするように人格が入れ替わってしまうぼく。
そしてそれぞれの曜日は、その曜日の記憶しかもたない。
つまり火曜日を生きるぼくは、永遠に火曜日でしか生きられない…はずだった。
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まず、タイトルの秀一さに脱帽!でした。
「水曜日が消えた」ってどういうこと??
月・火曜、木~日までの6日間で1週間の世界ってこと??
タイトルを見たとき、わたしの頭の中ではそんな推測が飛びかっていました。
しかしその予想とは違う「“水曜日”がいない」世界が展開され、本当に驚きました。
しかも一見、難解な設定にも関わらず、はじめから一度も考えこむことなく、スッと設定が頭に入り、物語の世界を楽しむことができたのです。
“火曜日のぼく”目線で語られる世界は、新鮮でもあり、「火曜日にしか生きられない孤独感」が、じわじわと伝わってきて、次第にせつなくなりました。
後半で語られる、主治医の先生の主人公を見守る本当の気持ちは、すこし薄味で駆け足のような感じがして残念でしたが、ラブストーリーかと思いきや、だんだんとミステリの要素も含んできて、ドキドキの展開でした。
表紙絵で「ぼく」の姿は描かれていますが、一ノ瀬は?主治医の先生は?曜日ごとのほくは?どんな姿なのかな??と、もっと見たくなりました。
そこは映画を見ればわかる、のかもしれないですけどもね(^^;)
ひとつだけ欲を言えば、目次が欲しかったです。
わたしは結構、目次で章タイトルを見るのも好きです。
章タイトルを見てから話を読むことで、章タイトルと内容の関連性がわかると、とてもおもしろいからです。
各章に入る前の扉絵で、章タイトルは見れるのですが、目次のほうが俯瞰して章タイトルを眺められるので、ぜひ増刷された際は目次を入れていただければ…と思います。
というわけで、“サラリと読めるけどせつないミステリーな恋愛話”を、どうぞご堪能ください。 -
曜日毎の人生とは、今まで想像したことも有りませんでした。
もう少し掘り下げて欲しい箇所もあったのですが。
実際の7人を映画で観たくなりました。 -
タイトルが気になり買ってみた。
この本を通じて人との共存のあり方を考えさせられた。特にこの物語は共有しながら共にどうあるべきか?それを1人が7人の人格を持つ不思議な物語で表現されていた面白い作品でした。 -
一番初めに自分で手に取った小説なので思い入れがある作品。
とある描写がきれいで、文字でこんなに表現出来るんだ!と感じたのを覚えてます
映画も観たい……! -
多重人格モノが好きなので、手に取りました。
月曜日から日曜日まで、全部で7人の人格が、日ごと付箋に連絡事項を書きつつ生活しているというお話です。
各曜日のキャラがそれぞれの分野に長けていて、脳のフィルターによる才能と医師に言われます。
ビリーミリガン(ノンフィクションなので比較できる訳もありませんが)のような話を期待してしまっていたので、読み進めて話の展開が分かって少しがっかりもしていたのですが、結末は想像とは違い、良かったです。
主演を中村倫也で想像しながら読んでいましたが、後半のシーンなどは、演じ分けの技量が試されるところです。
イケメンを愛でるだけの安っぽい映画になっていない事を祈ります。 -
曜日ごとに人格が切り替わる多重人格の中の「一番平凡」な火曜日の人格が主人公。ある日いつもと違う水曜日に目覚めて、火曜日にはない楽しみがある水曜日を知る。火曜日にハッピーになって欲しくてはらはらしながら一気読みでした。
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同名映画のノベライズであるが、個人的には映画→ノベライズの順をオススメする。
映画の方は今時の映像作品に珍しいくらい説明が少ない作品となっている。視覚で、聴覚で理解させようとし、それをあえて言葉では説明しない、しきらないシーンが多い。
そうした映画をノベライズという「言葉で説明する」しかない表現に置き換えているという点がまず非常に面白い試みだと思った。
実は映画とノベライズでは少し展開などの違いもあるのだが、それもこうした表現の違いによるところが大きいのではないかと思う。
まず映画を見て、映像から解釈できることを自分の中に落とし込んだ上で、その映像を筆者はどのように解釈し、物語として構築しているのかという観点で読み進めていくと2倍楽しめる作りとなっている。
またこのノベライズを読むと、もう一度映画を見て、自分の解釈を再確認したくなるから不思議だ。良い相乗効果だと思う。
著者プロフィール
本田壱成の作品





