「2020」後―新しい日本の話をしよう

著者 :
  • 講談社
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感想 : 12
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  • Amazon.co.jp ・本 (192ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784065195925

作品紹介・あらすじ

年功序列、定年制度はなくなる?テレワークは基本?ワークライフバランスは常識?家はもう財産じゃない?ますます結婚できなくなる?学歴は意味がなくなる?年金だけじゃ生きられない?
―――コロナで一変した「2020」後の世界を私たちはどう生きていくか。
累計88万部突破の『未来の年表』の著者が新たに提言。

日本の不都合な真実をデータから読み解く、
これからの日本の歩き方とは?

「2020」・・・現在の世界
・子どもを産める女性が(そもそも)いない
・”便利の終わり”がやってくる
・おばあちゃん大国―――高齢者の高齢化

「2020」後・・・未来の世界
〈働き方の未来〉
・何歳まで働く? 私たちの未来
・給料はもう上がらない? 日本の賃金

〈家族の未来〉
・もはや過去の問題? 遺産のゆくえ
・上がり続ける生涯未婚率

〈学校・教育の未来〉
・学歴の意味が変わる
・小学校、中学校がなくなっていく

〈お金の未来〉
・家はもう財産じゃない
・年金だけでは生きていけない問題

〈サービスの未来〉
・故郷がなくなっていく
・高齢者の増加→民主主義が崩壊?

〈コラム〉
・人口減少は日本だけじゃない
・女性の働き方の未来は
・ソサエティ5.0社会を生きる

コロナを経て新しい世界を生きる指針を提言。

感想・レビュー・書評

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  • 今後も進む少子高齢化と人口減少が日本社会をどう変えていくか。それを具体的に予想される様々な生活の変化としてわかりやすく描く。著者は類書を多数出しているだけあって、説明はテンポよくこなれている。ただ、予想される少子高齢化を所与のものとして、読者に自助共助を勧めるだけで問題が解決するとは思えない。この事態に対する政治の役割を著者はどう考えているのだろうか。

  • 2020以降の社会を社会や経済面から
    考える方におすすめです。

    人口減少・高齢化・日本の経済のお話が主でした。

    会話形式で専門用語などはコラムなどになっており
    読みやすかったです。

    注釈部分だけ読んでもお勉強になるかも。

    堅苦しい経済の本が苦手な方におすすめです。

    専門家の方からすると
    物足りないかもしれません。

  • とても読みやすく、分かりやすくこれからの日本を知ることができます。若い人にこそ読んでほしい内容で、著者もそれを意図して書かれたのだと思います。
    人口減少に起因したこれからの生活の変化を想定し、仕事への取り組み方やライフプラン形成について真剣に考えなくてはならないと感じます。

  • 2020年のコロナ問題とは別で抱える日本の少子化高齢化問題。
    本格的な課題に対して具体的にわかりやすく事象書いててとても参考になりました。
    もう少し若者としてできる間に出来ること、貢献することを考えたいと思い、明日から動こうと思います。

  • 違う世界に生きよう

  • 人口減少・少子高齢化の脅威が刻々と迫っていく中でこれまで通りの常識が通用しなくなり、我々の生活・暮らしは今後急速に変化していく。
    社会のサービスやサポートの担い手がいなくなり、老老介護や晩婚化、晩産化が進んでいく。
    しかし、全てが悪い方向に変わってしまう訳ではなく今はまだ途上の段階にあり、我々のアイデアやノウハウでその波を食い止めることは可能だと考えている。
    人口減少や少子高齢化が目の前に迫っているものの代替出来るものは代替し、 不足している所は補える。
    だからこそ、これからの現役世代の目線に立って、目先の政策に固執するのではなく、若者がどのような未来を歩んでいって欲しいかを軸に考えをまとめていくと本当に必要なものが見えてくるはずだ。


  • 前作「未来の年表 人口減少日本でこれから起きること 」とかぶる部分がありましたが、自分と同世代のミライ君(アラサーの男子)と河合さんのインタビュー形式で繰り広げられているので前作よりも分かりやすい内容になっています。また、可愛らしい絵も加わって前作の重苦しい内容が少し軽やかになったのかなと思いました。

    先ほども書きましたが前作よりも分かりやすく読みやすい内容になっています。
    この本をぜひ高校生からアラサーの人たちに読んでほしいです。
    河合さんの説が本当なら近未来の社会変化を直に感じそれを変えていけるこはこの世代だと思います。
    一人で解決するのは大変ですがみんなが理解し助け合えば最悪のシナリオを少しでも回避することができるかもしれません。

  • 日本の少子高齢化問題がここまで深刻な状況になっていたとは知りませんでした。日本でいま起こっている問題、将来に起こる問題を、具体的な数字と身近な事例をあげて説明されており、自分事として捉えることができました。
    日本においてコロナ後というのは人口減少が急速に進む時期と重なってくるので、単にコロナ前に戻すという意識では不十分であり、人口減少社会での豊かさや幸福とは何かを自ら考え直し、変化に対応できるように準備していくことが必要だと思いました。

  • 定量的に今後数十年間の日本を予想した本
    人口減少、超高齢社会を悲観するのではなく、だからどうする?という視点で書かれている
    未来の日本がこの本の内容通りになるかどうかは別として、考えるための気づきになる

    ▶︎働き方の変化
    テレワーク、副業、人手不足
    人手不足が深刻化するだろう生まれ故郷に対して、テレワーク×副業として、貢献できることを探したい

    ▶︎大学の役割の変化
    技術の高度化、AIの台頭、基礎的な学問の重要性
    技術の高度化により、今以上に専門家が求められると同時に、AIの台頭により、それを使いこなす仕組みを作ることができる人材が必要に
    だからこそ注目したい哲学、歴史などの基礎的学問の重要性

    ▶︎ライフプラン作成
    高寿命化、定年延長、老老介護
    これまでとは異なる未来、だからこそ老後までの長いスパンのライフプラン作成が重要

  • 今後の日本がどうなっていくかを考える本。
    日本の人口が大きく減っていくという事実を切り口に、何が起こるのがを分かりやすくまとめている。
    予想通りなかなか厳しい内容ではあるが、色々と考えさせられた。
    定年がなくなる、葬式や墓や寺も無くなっていく。24時間営業のコンビニや買い物できる店が無くなり、Amazonのネット通販ですら、輸送人員不足で中々届かない。お金があっても買えない世界になるなど想像出来ていなかった。
    まあ、今の便利な生活自体が異常だとは思っているが、コロナ禍で不便を強いられている今がある意味今後の不便の試行期間と捉えて、準備していきたいと思う。

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著者プロフィール

1963年、名古屋市生まれの作家・ジャーナリスト。人口減少対策総合研究所理事長、高知大学客員教授、大正大学客員教授、産経新聞社客員論説委員のほか、厚労省や人事院など政府の有識者会議委員も務める。中央大学卒業。2014年の「ファイザー医学記事賞」大賞をはじめ受賞多数。主な著書にはベストセラーの『未来の年表』『未来の年表2』『未来の地図帳』『未来のドリル』(いずれも講談社現代新書)のほか、『日本の少子化 百年の迷走』(新潮選書)などがある。


「2022年 『未来の年表 業界大変化 瀬戸際の日本で起きること』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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